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web3のキラーアプリケーションについて(トークン・X to Earn・DAO)

web3のキラーアプリケーションは「トークン」だ

web1, web2を代表するキラーアプリケーションが存在した。
web1はホームページやメールであり、web2はGAFAによるSNSだ。
じゃあweb3のキラーアプリケーションは何が出てくるんだ?と聞かれることがある。
僕はこれはもうすでに存在していて、それは「トークン(仮想通貨、NFT)」だと思っている。

(引用: https://capitalism-slaves.com/new-economy/7918/)


web3の発明は、トークンの発明だと思っている。
インターネットという仮想空間上で通貨のように振る舞ったり、株式のように振る舞ったり、所有権のように振る舞うことができる何かが発明されたのだ。

トークンと一言に言っても玉石混交で、ビットコインやイーサリアムのように自律分散的に存在するものから、企業が発行するもの、お金を集めることだけを目的にした詐欺的なもの、誰にも相手にされていない弱小なもの、様々ある。
投機、マネーロンダリング、詐欺など悪いニュースばかり耳に入ってくるため、抵抗感を持つ人も多いのではないかと思う。

だが僕は、それでもトークンはあらゆる産業に組み込まれうる素晴らしいポテンシャルを持っていると考えている。
今回はそのポテンシャルの話を、実例を交えて紹介しようと思う。

モチベーションという課題、そしてそれを力技で解決するトークン

もし僕たちが「モチベーションの維持」に困らなくなったら人類は大きな進歩をするだろう。毎日30分運動を続けることができたなら、毎日30分英語の勉強を続けていられていたのなら、どれだけ人生が変わっていただろうか。

しかし多くの人にとって、たったそれだけのことが、本当に難しい。モチベーションの維持は人類にとってずっと課題だった。

トークンを導入するだけで運動の時間を20%増加させたSweat Coin

歩いた歩数をトークンに換えるSweatCoinというアプリがある。
すごーく雑な説明をすると、今までの単なる万歩計にただトークンを導入しただけ。それなのに、1億1000万人以上のユーザーを獲得、ユーザーのランニングやウォーキングの時間を約20%増加させることに成功した(*1)。

この理由はものすごくシンプルで、歩いたら稼げる(Move to Earn)、という超短期的なインセンティブを与えることで、ユーザの行動を変革したのだ。
歩けば歩いただけトークンがもらえて嬉しいし、これを続けていれば長期的には健康になれるのだから、このアプリを続けよう」という風にユーザは思うので、動機付けが完璧に成功した。

トークンとゲーミフィケーションで圧倒的な数値改善をしたEnglister

英語学習サービスのEnglisterをDAOで運営しているのだが、8月にトークンを導入してから平均エンゲージメント時間(ページ回遊時間)は76%向上、有料会員数も20%向上し、コホート分析でも有料会員維持率がとんでもない改善をした。
私はこのとき、将来あらゆるWebサービスにトークンが組み込まれるようになることを確信した。
やったことはランキングとトークンを組み込んだだけのシンプルなゲーミフィケーションだけ。それが効果抜群だった。コスト対効果がとんでもなく良い施策だった。

トークンとポイントは何が違う?

トークンとポイントは何が違うのか?ポイントではダメなのか?という疑問もあるかもしれない。
確かにアマゾンを利用するとアマゾンポイントがもらえるが、あれじゃダメなのだろうか?

はっきりと断言できるのはポイントではダメなのだ。

例えるなら、ポイントは現金で、トークンは株だ。
アマゾンポイントの1ポイントはずっと1円であるが、トークンは今は1トークン1円でも、将来サービスが発展したら1トークン100円になるかもしれないという射幸性がある。
ここにユーザを惹きつける魔力と、サービスへのロイヤリティを高めるインセンティブが存在する。「Amazonで買い物をしていたらAmazonの株がもらえる状態」になると、「Amazonをより良くなる色々提案していこう」と思ったり「Amazonには将来性を感じるからもっと利用しよう」と思うようになる。これは今までのポイントでは実現できない。トークンでしかできないユーザ体験だ

つまりトークンによって、運営側だけでなく、コミュニティ全体として「みんなでサービスを発展させていく」という方向づけができるようになる。このユーザ体験の変革こそがトークンがもたらす真価だと考えている。

そしてDAO

トークンはユーザ体験を圧倒的に変革するだけではなく、サービス運営の体制も大きく変革する。それがDAOだ。
今までは株式会社がサービスを中央集権的に管理することが当たり前であったが、トークンによってDAOで運営するという選択肢が生まれたのだ。
株式会社では「従業員がみんなで株を持ち合って、成功したときにはみんなで大きなリターンを手に入れる」ということはできない。なぜなら株とはガバナンスと表裏一体であるため、簡単に従業員に配れるものではないからだ。
トークンならそれができる。貢献の度合いに応じてトークンを配り、サービスが成功したときにはトークンの所有率でその収益を分け合うという新しい運営の形である。

Englisterについて

せっかくなので私がDAOで関わっているEnglisterについて説明させてください。

Englisterは次のような特徴がある。
英語を使って世界で活躍したい日本人がターゲット
・文法や基本的な単語は抑えていて、それを応用して実社会で活躍しようとしている英語学習中級者から上級者がターゲット

AIによる英語添削
・さまざまなシチュエーションを想定した質問が出題され、それに英語もしくは日本語で回答すると、AIが添削をしてくれる。
・AIによる添削だから気軽に即座にフィードバックが得られる。

Learn to Earn
・英作文の質をAIが判定し得点化し、毎週その獲得した得点を競い合うランキングを行う。
・ランキング上位のユーザに対してトークンを配布する

無料で試せる
・初期投資0円から1日1問無料で問題を解けて、Learn to Earnにも参加ができる
・暗号資産のリテラシーがなくても、暗号資産ウォレットがなくても始められる
・330円の手頃な価格から始められる

サステナブルなトークンエコノミクス設計
・新規流入と値上がりだけに依存しないエコノミクス設計
・サービス価値と連動するようにトークンを設計

豊富なカテゴリー
■ ビジネスシーン
■ IT企業面接対策
■ 有名企業で実際に出題された面接問答
■ TOEFLライティング対策
■ 日常シーン
■ 難易度別問題集(Basic / Normal)

DAOによる運営
Englisterはブロックチェーン上に構築されたDAOで運営を行なっている。
DAOによるweb3的な働き方の実証実験を行なっている。


円安や日本の国力低下に憂い、できるなら海外で活躍したいと思う人はますます増えている。
またweb3のプロジェクトはグローバルなプロジェクトが大半であるがゆえに英語が必須のコミュニケーション言語になっている。
英語が苦手だとDAOに気軽に参加できても、ボイスチャットで「なんで英語が喋れないやつがここにいるんだ?」などと苦言を呈されておずおず退散しなければいけない悲劇もある(実話)。
英語に自信をつけて世界で活躍したいと思っている人はぜひEnglisterを触ってもらえると、気に入ってもらえるのではないかと思う。

終わりに

web3のキラーアプリケーションであるトークンの面白さ、伝わったでしょうか?
web2的なアプリにトークンを導入しユーザ体験を変え、運営のやり方まで変えるトークンは今後あらゆるサービスや産業で導入が検討されるのではないかと思っています。

参考にした記事

株式会社BLOCKSMITH&Co.がブロックチェーンゲームの最新型「学んで稼げる Learn to Earn」を発表〜今秋にプレセールを実施〜

Learn to Earn の先にあるもの|Tomo Tagami|note

⚔️paji.eth⚔️ on Twitter: "1/ 今日は「トークンエコノミー」を書き殴りします。いまの資本主義経済を大きく発展させてきた、株式市場/金融の仕組みが、トークンエコノミーで新しくアップデートされようとしています。なぜか。ブロックチェーンによって高い信用力を持つ存在が不要になったからです / Twitter"

Hiromasa Ikeda - 池田大将 on Twitter: "1/ 昨日、日本時間9/13にSweatcoinが海外取引所5ヶ所で上場を果たし、独自トークン「$SWEAT」をローンチした。そこで今回は、@SweatEconomy の概要やSWEATエコシステム内で何ができるのかなどのトークンエコノミーをまとめてみる。ちなみに私は現在、1,865$SWEATだ。以下詳細↓ pic.twitter.com/PrIuF6BEML / Twitter"


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