見出し画像

7 おぼろげナイトな野音

元ゆらゆら帝国のVcである、坂本慎太郎のソロコンサートが野音で開催した。
6月末の蒸し暑い季節、周りの観客たちはビール片手にほろ酔い状態でライブを堪能してる最中、アルコールが飲めない僕は水を飲みながらゆっくり聞こう。って感じの予定だったが、一曲目「それは違法でした」が流れた瞬間から体が勝手に動きだし、鼓動が早くなっていくのが手足に先まで伝わってきた。
ライブスタートから1時間ほど経った頃、辺りが暗くなり始めたタイミングで「鬼退治」「幽霊の気分で」「ディスコって」の踊れる名曲ラッシュ。
ストレスフリーでメロウな音色とこなれた歌声。
そこに溶け込むようなライト演出。これが良すぎる。
ノイズ調のライティングが夏の夕暮と相まって、夢想のよいなマボロシの中で浮遊している錯覚に陥る。
ふと周りを見渡すと踊り狂う人、飲み過ぎて倒れ込む男、突っ立って泣いてる若者。
まさしくマボロシ。カオスとも言える空間が何とも心地よく、この空間を味わえるのはここしかない。
曲のアレンジやアンコールでは、ゆらゆら帝国を思わす鋭いギターとずっしり重いベース音が垣間見え、感極まる素晴らしいコンサートでした。

次回はLIQUIDROOMでの2コンサート朝まで垂れ流しフィルムライブの話を書きたいと思います。

この記事が参加している募集

#フェス記録

1,496件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?