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ポロシェンコのドンバス住民についての演説

Stopfake.orgに11/15/2014に掲載されたニュースの翻訳です。本文リンク

嘘:ペトロ・ポロシェンコはドンバスからの子供達は地下室に座ることになるだろうと約束した


11 月 14 日、ロシアのチャンネル・ワンは夕方のニュース番組で、ウクライナのペトロ・ポロシェンコ大統領は、公式にはドンバス問題の平和的解決と言いながら、実際にはドンバスを経済的に締め付け、ドンバスの子供達を地下室に閉じ込めようとしている、と伝えた。これは事実ではなく、その証拠はチャンネル・ワンがポロシェンコの言葉を文脈から取り出してウクライナ語から虚偽の解釈をすることによって得たものである。

「ポロシェンコ大統領は今日、法執行当局と会談した際、この問題には平和的な政治解決しかないと述べた。そして今日、オデーサでの演説の断片がインターネットに掲載された。この演説で、ポロシェンコはオデーサをバンデリストの街と呼び、最高の賛辞を送った。しかし、それ以上のものがあった。当時、キーウ当局が抱えていた問題、すなわちウクライナ市民に対する厳しい経済的圧迫の解決策がここにある。
“私達には(これから先)仕事があるが、彼らにはない。私達には(これから先)年金があるが、彼らにはない。私達には子供達や年金生活者を(これから先)支援するがあるが、彼らにはない。私達の子供達は幼稚園や学校に(これから先)行くが、彼らの子供達は地下室に座っていることになるだろう。なぜなら、彼らはどうすればいいか何も知らないからだ。そうやって我々はこの戦争に勝つのでだ“と、ポロシェンコは述べた。」このような発言は、チャンネル・ワンの報道によるものである。

このニュースの断片は、「ポロシェンコ:ドンバスの子供達は地下室に座っていることになるだろう」と題され、瞬く間にインターネット上で拡散された。

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しかし、この場合、ポロシェンコの言葉は文脈から切り離されている。ポロシェンコは演説の全文で、ウクライナがドンバスの住民に圧力をかけるとは言っていない。親ロシア派武装勢力によるドンバスの占領が、年金もなく地下室に隠れなければならない地元の人達を苦しめていると言っているのである。

(ポロシェンコの演説内容)
「この戦争は武器で勝てるものではありません。弾丸は(撃ち合えば撃ち合うほど)2つの敵を生み出してしまう。そして、その事(武力で解決出来ないと言う事)は、解放された領土で、1か月前には偽の分離主義政権を称賛していた市民達が、暖房と電気の(公共サービス)を受け取り、子供達を遂に学校に通わせることができ、年金、遺族年金、障害者手当(福祉)を受け取り始め、仕事があり、給料をもらっている、このような平和な日々でウクライナ国家が実証しています。」

「一方、反対側(分離派側)は - タラス・シェフチェンコ・ルハンスク大学の准教授である女性と電話で話をしました。“あなたは1日をどう過ごしますか?”と私が尋ねると、彼女はこう答えました。“2つのポットの水を手に入れるために、行列待ちの場所を確保するために、朝5時に起きます。水がないんです。朝10時に家に帰り、急いでパンのための行列に並びます。パンは1.5斤。12時にはもうパンはないんです。そこから家に戻るともう外には出ません。午後2時からは、武装した男達が通りに現れ、全員を撃ち殺すかもしれないからです。”」

「親愛なるオデーサの人々よ。これは、あなた方の知恵と団結力のおかげで避けられたことです。そして、今 - 私達は皆、このことを確信しています- 皆さんの親ウクライナ的な姿勢のおかげです。OSCEの代表団がオデーサを訪問した後、オデーサは調和の町、平和の町であるという結論を出した時、私は喜びで一杯でした。これ以上の褒め言葉はないでしょう。私はとても嬉しかった。オデーサの皆さん、知恵をありがとうございます。」

「"平和 "という手段で共に勝利するのです!なぜなら、私達には仕事があり、彼ら(分離派政府側)にはない。私達には年金があり、彼らにはない。私達には子供達と年金生活者のための(福祉)サポートがあるが、彼らにはない。私達の子供は幼稚園や学校に通っているのに、彼らの子供は地下室に座っている。なぜなら、彼ら(分離派政府)はどうすればいいのか何も知らないからです。それが、私達がこの戦争に勝つための方法です。なぜなら、戦争は心の中で勝つのであって、戦場では勝てないからです! 彼らはこのことを知らないが、私は知っている。ウクライナ人を殺さず、オデーサの住民を殺さず、この戦争に勝利するためには、皆さんの支援が必要なのです。」

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ポロシェンコはドンバスの現在の状況について話しているのであって、将来起こりうる状況について話しているのではない、ということは指摘しておくべきだろう。彼は、ロシアのジャーナリストが彼の言葉を解釈する際に使用した未来の時制ではなく、現在の時制を使用してそれを説明している。そのため、チャンネル・ワンは彼の言葉を文脈から切り離すだけでなく、誤った解釈をして、あたかも大統領がドンバスの住民は将来的に(ウクライナ国家から)年金を受け取れなくなると言っているかのような間違った印象を与えることになったのである。


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