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ジョブ理論

ジョブ理論

ジョブとは何か


ジョブとは顧客が特定の状況でプロダクトやサービスを使って果たしたいこと(プログレス)である。
また、その「ジョブ」を片づけるために顧客はプロダクトやサービスを「雇用」する。
ジョブ理論を語るうえで顧客がどんな「ジョブ」を片付けるために何を「雇用」したのか理解することが大事である。

顧客はどんなジョブを片付けたいのか


例:アメリカのファーストフード店の朝にミルクシェイクを買う客は、「職場まで退屈な運転をしないといけない」と「仕事場に着くまでにお腹が減るから、腹持ちのいいものが欲しい」というジョブを抱えていた。

そして、このジョブを満たすものがミルクシェイクだった。

それ以外にもバナナやドーナッツ、ベーグル、スニッカーズなどがあるが、これらが雇用されなかった理由は、それぞれすぐ食べ終わてしまう、
手がベトベトになり食べにくい。スニッカーズは朝から甘いものを食べることによって後ろめたい気持ちになるからだと言う。

一方ミルクシェイクは、車のカップホルダーにも合うサイズであり、腹持ちがいい。
さらに細いストローで吸わないといけないため、飲むのに時間がかかるため暇つぶしにもなる。
このようなジョブを抱えている来店客がミルクシェイクを朝、雇用していたのである。

この場合のミルクシェイクの競合はジュースなどの飲み物ではなく、バナナやドーナッツなどの食べ物であった。

このミルクシェイクの例のように、顧客がどんな状況下(今どこにいるのか、いつ、誰といるのか、30分前に何をしていたのか、これから何をするのか)及び、環境(家族構成、財政状態、ライフステージ)にいるのか理解することも重要である。

また、競合相手はミルクシェイクの例のように、顧客がどんなジョブを片付けるためにプロダクト/サービスを雇用したのかによって、想定していたものと異なる場合もある。

例えばNetflix
一見Netflixの競合はamazon prime videoやhuluなどのストリーミングサービスかもしれない、もしくは映画館などかもしれない。

しかし、「リラックスするためのNetflix」の場合、競合は上記に加え、「本を読むこと」「テレビを見ること」「ゲームをすること」「ワインを飲むこと」なども競合に加わる。

競合相手は顧客がどんなジョブを片付けたいのかによって変わってくる。



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