条件フィルタリング症候群なわたしたち
AmazonPrimeで放送されているバチェラー、バチェロレッテから、あらゆるテレビやラジオで寄せられる相談まで、他人の婚活に興味津々である。
他人の婚活を見ていると、男性は若くてかわいい女性を、女性は頼りがいがあって条件のいい男性を求めがちで、本能と言われればそれまでだけど、人を条件でフィルタリングして、より良い相手を探そうったって、そうは問屋が卸さない。
人と人には相性があるので、表面的な条件だけでなく、中身と付き合うことが大切である、と他人のことだから偉そうに言える。
ただ、インターネットが発達して、世の中はフィルターで条件を絞って選ぶことに慣れてしまった。そして、何でも好きに選べると思うようになってしまった。しかしそれは同時に、フィルタリングされて選ばれる立場になったとも言える。
現在、ひしひしとそれを感じるのは、転職活動の場面で、である。
採用側も応募側も条件でフィルタリングして人を選ぶことが当たり前になってしまったので、より良い条件の相手を選ぶことを目的化してしまう。そしてその条件として分かりやすいのは採用側で経験年数や資格・実績であり、応募側で給与額や福利厚生などの定量化・数値化されたもので、基本的にその条件を下げる方向に人は動かない。
そういう構造の中にあって、大きな不満や違和感がなければ問題ないのだけれど、僕自身はずっと違和感があり、その中でもがき苦しんでいる。条件という呪縛から抜け出せない。
しかし40代まであと少しとなったこの時期に、その呪縛から解き放たれるべく、次の職場を探している。自分がそこに居て違和感のない場所へ自分を連れていきたい。条件も気になるけれど、条件以外のところに魅力を感じないと意味がない。
自分へ
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