人から期待されることが苦手
桜林直子さんの「自分を知る」ワークブックを記入していたら、ふと自分でも意外な言葉が出てきた。それは「苦手なこと」の項目に「人から期待されること」と書いたのだ。
人から期待される身近な例は、仕事の現場にある。
人事評価制度に基づいて、目標を達成していれば良い評価が与えられる。
良い評価が与えられた人物は、会社から当然期待されるようになる。次に任せられる仕事も増えるだろうし、役職がつくかもしれない。
会社員としてはごく当然なシステムである。
しかし、僕はこのシステムが苦手だと常々感じている。
何か思い当たる節がないか、過去の出来事を振り返ってみた。すると、中学校時代のある出来事に思い当たった。
当時僕は大人から好かれるような子供だった。
課された宿題は必ず期限内に提出し、授業運営にも協力した。部活動は得意ではなかったが、真面目に取り組んだ。生徒会活動や学校行事にも積極的に参加した。大人から期待される生徒だったのだ。
しかし、当の本人は常に「大人はズルい」と思っていた。
不真面目な生徒の役目をフォローするのはいつも僕の役割だった。誰も手を挙げない役割を押し付けられるのも僕だった。
期待されることは、表面的には良いことのように思えるが、実は相手をうまくコントロールされたり、都合よく利用される場合もあるのだ。
だから、期待されると、自分をうまく使おうとしているのでは?と、疑心暗鬼になってしまう癖がついているのだ。
では、この癖とどのように付き合えばいいのか?
自分が期待されて純粋に嬉しい時は、その期待通りに頑張ってみればいいのではないかと思っている。
期待する側の計算が滲んでいて、自分自身もその気がない場合は思い切って自分の納得する道を探すようにしたい。
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