見出し画像

②きっと、正義は人の数だけある。

タイトルから恥ずかしいことを書きましたが、アニメ「進撃の巨人」を見終わって感じたことを書いていこうと思います。

エレンたちが海にたどり着いた時までは一気見していたのですが、マーレ編辺りから今まで戦ってきた敵、戦ってきた理由が正しかったのか考えてしまいしばらく離脱してしまいました。

2年くらい経って、やっと後半を見始めました。そしてついにファイナルシーズンへ。リアルタイムで見た最終話はハッピーエンドとは言えませんでしたが、エレンたちの選んだ結末を見届けることができてよかったです。

小学校6年生のころに話題になっていた漫画のアニメを20歳になった今夢中で見ているとは……..時の流れは恐ろしいです。

この作品を通して特に考えさせられたのは、「正義」についてです。初めは、人々の生活を脅かす「巨人」を駆逐するエレンたちが正義の味方として描かれていくと思っていたのですが、終盤に向かうにつれていわゆる勧善懲悪のストーリーとは全く異なる展開でした。パラディ島側とマーレ側、どちらの言い分も分からなくはない。確かなのは、どちらにも家族や友人、大切な存在がいて、それを守るためにみんな必死だったこと。大した知見も持っていない分際で、安易に戦争について言及すべきではないのかもしれませんが、戦争が生む「憎しみ」の恐ろしさを表している作品だと感じます。

紛争地域と比べれば相対的に平和な生活を送る日本人にとっては、エンタメにすぎない作品かもしれませんが、作中で描かれた憎しみの連鎖が今もなお続いている国や地域があるのかもしれない。

人間は理解し合い、共に生きていくことができると信じつつも、巨木から見た繰り返される戦闘の描写はそんなものは幻想にすぎないと思ってしまうようなシーンでした。

巨人に囲まれた小さな島の物語かと思いきや、今日までも終わらない世界中の戦火について深く考えさせられる、単なる神アニメではないこの作品。

たまにはアニメにどっぷり浸かってみるのも悪くないな、と思わせてくれる作品でした。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?