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邦訳刊行前にIrreversible Damageについて書かれた記事のまとめ

昨年12月に刊行中止になったIrreversible Damageの邦訳がついに産経新聞出版から『トランスジェンダーになりたい少女たち』として発売された。

この本に関してKADOKAWAで『あの子もトランスジェンダーになった』の刊行告知がされた頃から色々ネガティブな評判があった。

わたし含めて英語を得意としない人たちにとっては、原書を読んで内容を検証するのが難しかったが、出版されたことによって実際に確認することが可能になった。


「読まなくても必ず低評価投稿お願い致します」

しかし、発売された以降もこのように「読まなくても必ず低評価投稿お願い致します。一人でも買わないように、差別やヘイト助長の本は買わないようにしなければいけません。低評価投稿お願い致します」というモラルを疑うような投稿がみられた。

「LGBT差別主義者がわいたから」自分で削除したとのこと。
社会学(@aiai3832)さんが自分の投稿で添付していたスクリーンショット画像


本を批判するにはまず読んでからってそんなに難しいことですか?

「どうぞご確認ください」URLペペッ

他にも以下のように

「どうぞご覧ください」や「お手隙の際にでもご確認ください」と反論と思わしき内容の記事やブログのURLを貼り付けて対話を済ませている投稿がいくつか確認できた。

……あまりにも反論が省エネすぎるのでは?

「どうぞご確認ください」って納品書かよ🤦🏻‍♀️
どれだけそれっぽいことが書いてある記事のURLを貼れるかのバトルじゃあるまいし。リプライをしている相手は今まさに対話している あ な た の 意 見 を知りたいんだと思うのだが。
URLを貼っている方々は本当にその記事を読んだうえで全面的に納得して同意しているんですかね???

というわけで、アライの方たちが『トランスジェンダーになりたい少女たち』への反論の根拠として貼っているブログや関連記事のURLをここにまとめておけば、後々わたしが読んだうえでこの本に関する反対意見を読み返すのにも便利だと思うので整理することにした。

1.KADOKAWA出版予定だった本の6つの問題

ジャック・ターバン氏が書いたものを翻訳した記事である。

2.ROGD(急性性別違和症候群)仮説への批判

波紋広げた研究論文、トランスジェンダー伝染説はいかにして利用されたか

まず反論の根拠として会員限定の記事を載せるのはやめてほしい。なぜこちらが内容を確認するために個人情報を提供しなければならないのだろう。


上記ふたつの、ジャック・ターバン(Jack Turban)氏によるハフポスト日本版の記事やBen Kesslen氏によるMIT Tech Reviewの記事に対しての反論がXで観測できたので以下のmin.tにまとめた。


SNSによって性別違和が「伝染」するという主張(Rapid-onset gender dysphoria、ROGD)について (herve_guibertさん)

3.リンク集

“Irreversible Damage”への反論まとめ(Sykalityさん)

『Irreversible Damage: The Transgender Craze Seducing Our Daughters』への批判まとめ(りんごの人さん)

4.なぜKADOKAWAから出なかったのか

KADOKAWA版『あの子もトランスジェンダーになった』が刊行中止になったことについて、X(旧Twitter)やMastodonでみられた発言をもとにわたしは以下の記事を書いた。

朝日新聞デジタルからは『トランスジェンダーになりたい少女たち』刊行直前の3月29日に以下の記事がリリースされた。

他にもアライの立場からIrreversible Damageについて言及しているブログがあったので記録としてまとめておく。

「KADOKAWAによるトランスヘイト本の翻訳出版について」(近藤銀河さん )

「KADOKAWAが出版中止した書籍を、産経新聞出版が再登場させようとしている」(りんごの人さん)

「“議論”のまえにすべきこと」(あさりさん)

「一橋大学で差別禁止ルールの制定を求めた有志は反トランス本の出版中止要求を擁護せよ」(ZINEyokikotoさん)

5.原書の書評

他の方が書いた読書感想文は、まだその本を読んでいない時よりも自分が読んだ後のほうがより楽しめるしより深く内容を考察できると思う。

海法紀光さんのnoteに関連する記事(2024/4/9 追記)英語圏における「美少女アニメのせいでトランスジェンダーになる」言説の事例メモ - 境界線の虹鱒 (hatenablog.com) 

海法紀光さんのnote記事についている♡の数をみてほしい。驚きの♡1280(!)である。すごい!
実際に原書を読んだうえで記事を書いている海法紀光さん本人は別として、KADOKAWAから刊行中止になった時は、原著の内容を説明するこの記事のURLを貼って刊行中止を正当化しているような投稿がいくつかみられ、わたしは「なんで他人の感想文で満足しないといけないんだ💢」と激怒していた。

他の書評記事

ちなみにわたしはまだ読んでいない(予約注文したけれど届いていない)ので、肯定とも否定ともどちらの意見も言っていない。
もちろん読んでから判断しますよ😊

なんかもうKADOKAWA版『あの子もトランスジェンダーになった』の刊行中止騒動からず~~~っと根に持ってこの話題を追い続けているので、2530円(←書籍代)ぶん以上の濃い読書体験がすでに得られている気がする……

まだ発送もされてないけどほんとうに明日中に届くんですか?
Amazonを信じてもいいんですか……?

この記事が実際に『トランスジェンダーになりたい少女たち』を読んだ方たちにとって参考になれば幸いです。
読まずに批判する根拠としてここに載せていないURLを貼っている方を見かけたら追記するかもしれません。

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