Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル 1 家庭での学習準備 その1
1️⃣ 朝起きてから学校に行くまでのルーティーンを確立する 【解説】
発達の凸凹タイプは、自分の思いを優先させます。そのため「日常生活のルーティーン」を日によって変えます。つまり「日常生活のルーティーン」が定まらないということです。だから、保護者が「日常生活のルーティーン」を確立するのを手伝ってあげないといけません。
子どもにとってよい日常生活のルーティーンは、夜9時までに寝ることに始まります。脳の成長が夜9時から12時のあいだの寝ているときしか成長しないからです。そして、登校時(8時半)に脳が学習できる状態になっているために、朝6時までに起きることです。起きたらすぐに、太陽光を浴びることも大切です。セロトニンという脳を安定・活性化させるホルモンが出るからです。
「日常生活のルーティーン」の確立のためには、着脱、食事、排泄が自立していることも大切です。学校で生活することも含めて考えると、次のことができるようになっておくことが必要です。
着脱➪これから着るものを自分で出してくる
脱いだものを畳む
汚れたものは、洗濯機に入れる
食事➪お箸が上手に使える
茶碗を持って食べられる
好き嫌いがないこと
しっかり噛めること
汁やご飯がよそえる(盛る)
おかわりがお願いできる
どうしても食べられないものは、謝って残す
排泄➪決められた時間にトイレに行ける
おしりを拭ける
尿を残さない(男子…おちんちんを振る)
立って社会の窓からおしっこができる(男子)
(注)ズボンをずらして排尿するスタイルは、お尻が見
えたりして、からかいやいじめの対象になりやすい
凸凹タイプで,特に問題になるのは「朝起きてから、学校に行くまでのルーティーン」です。一つ一つ指示しないと、次のことをしないため、毎朝、親と戦争のようになります。発達相談で、多かった相談内容の一つです。登校班の集合時間があるので、親が焦ることが原因です。
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