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独り言の真実

独り言の真実3つ

独り言は正常な行動で、実は誰もがしているということです。

はたして、心の中で自分自身に話しかける「独り言」は普通のことなのでしょうか。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

心の中で自分に話しかけているのは正常なことだから

自分に対して心の中で会話をするのは、決して変ではありません。

何十年にも渡る心理学の研究によると、独り言は正常な行動の1つだと言えるのです。

実際に、バスを待っている間にも、洗濯物を畳む時にも、たいていの人は自分に向かって何かつぶやいています。

: 「あ、そうだ忘れ物しないように」
: 「これも洗濯したっけ?」
: 「ごめん、遅くなっちゃった」

ついうっかり声に出してしまうくらい、日常的な行動なのです。

子供の頃から独り言は発達の一部だから

独り言は、子供の頃から発達の一部として自然に始まるものなのです。

ロシアの心理学者の仮説によると、子供は大人との会話を通して独り言を身につけていきます。

そして、小さい頃はハッキリと口に出していた独り言が、年齢を重ねるにつれて内面化されていくといいます。

: 「赤いボールで遊ぼう」
: 「えっと、次はこの積み木かな?」
: 「お母さんが作ってくれたから、おいしいね」

子供が遊びながら自然に発する独り言は、成長の過程で心の内に引っ込んでいったのです。

無意識のうちに全員がしているから

人間なら誰でも、無意識に独り言を口にしているものなのです。

たとえば、こんな場面はありませんか。頭の中で次の行動を考えた直後に、つい声に出して話しかけてしまう。

: 「じゃあ、あれ買って、それから――」
: 「どれにしよっかな」
: 「大丈夫、行ける行ける」

このように、自然に思考がこぼれ落ちるのが独り言です。

あなたもきっと、誰かに見られたら気まずくなるような状況で、こっそりと独り言を口にしている事でしょう。

こうしてみると、誰もがする普通の行動だと言えるでしょう。

日頃の生活でも無意識に独り言を発していることから、全く気付いていない人が多いのも事実です。

このように、独り言はごく自然な行動であり、誰もが普通にしているのです。

気軽に取り入れて、上手に活用すれば、さまざまなメリットが得られるかもしれません。



独り言のメリット5選

独り言は単なる変な癖ではなく、様々な良い効果があるのです。

時と場合によっては、あなたを助ける強力なツールにもなり得ます。

モチベーションを上げることができる

独り言は自分自身にいろいろなことを語りかけることができます。

「頑張ろう」「絶対にできる」などの言葉は、モチベーションを高めてくれるでしょう。

特に難しい作業に取り組む時は、自分を奮い立たせる言葉をかけてみてください。

そうすれば、やる気がみなぎり目標に向かって頑張れるはずです。

集中力を高めてくれる

話し手と聞き手に分かれた対話的な独り言は、集中力を高めることができます。

例えば「次はこの問題を解くんだよね?」などと、自分に確認しながら進めていきます。

そうすることで、簡単に作業からそれてしまうことを防げるのです。

自尊心を向上させる

自分に対して肯定的な言葉をかけることで、自尊心が高まります。

「上手くできたね」「よく頑張ったわ」など、自分をほめる言葉は素晴らしい効果があります。

それに加えて励ましの言葉を発すれば、自信がついて更にやる気につながるでしょう。

感情を安定させる

友人に話すように、独り言で感情を吐き出すと気分転換ができます。

ストレスがたまっている時は、独り言で愚痴をこぼすなどして発散するといいですね。

そうすれば、気持ちが楽になり、冷静に対応できるようになります。

日常の課題をこなしやすくする

実際に作業をしながら、独り言で自分に指示を出すと役立ちます。

例えば料理の手順を言葉に出して確認したり、家事の順序を頭の中で立てたりできます。

それにより、スムーズに作業を進められ、しっかり仕事をこなせるのです。

このように独り言には、プラスの効果が非常に多いのです。

気楽に活用して、毎日の生活を有意義なものにしていきましょう。



独り言のデメリット3つ

独り言にもメリットはありますが、注意が必要なデメリットもあります。

ネガティブな言葉や過度な頻度は、心身に悪影響を及ぼす可能性があるのです。

批判的な言葉は不安やうつの原因になりかねない

自分を責めたり、過剰に批判的な独り言をしていると、不安やうつの原因になってしまいます。

例えば、「私ってダメな人間だ」「何をやってもうまくいかない」などと繰り返し言っていては、自尊心が低下してしまいます。

そうなると、ますます自信を失い、負のスパイラルに陥ってしまうのです。

否定的な言葉遣いでは良くない影響がある

「絶対にできない」「もうダメだ」など、否定的な言い回しの独り言も有害です。

そのような否定の言葉を発すると、行動する前から諦めてしまう可能性があります。

当然ながら、それでは何も始められず、良くない結果を招いてしまうでしょう。

頻繁かつ過剰な独り言は有害になる可能性がある

一方で、いくら肯定的な言葉でも、頻繁に過剰に独り言をするのはNGです。

過剰な量の独り言は、むしろ集中力を散らかしてしまいます。

また、無意識にずっと独り言を続けていると、周りから変な目で見られてしまうかもしれません。

このように、節度を失った独り言は有害な影響を及ぼす可能性があります。

自分を追い詰めたり、他人に迷惑をかける原因にもなりかねません。

では、どうすればいいのでしょうか。

独り言には長所と短所があり、上手に使い分ける必要があります。

特に短所を意識し、過度にならないよう気を付けることが重要なのです。



独り言を上手に活用するコツ5つ

独り言にはメリットとデメリットがあることが分かりました。

そこで、メリットを最大限に生かし、デメリットを回避するには、どのようにすれば良いでしょうか。

ここでは、独り言を上手に活用するための5つのコツをご紹介します。

肯定的で建設的な言葉を選ぶ

まずは、言葉遣いに気を付けましょう。

「絶対にできない」「私ってダメな人間だ」などの否定的な言葉は厳禁です。

代わりに「がんばろう」「きっとうまくいく」といった前向きな言葉を心がけてください。

そうすれば、自然とモチベーションが上がり、行動に移しやすくなるはずです。

対話形式で自分に語りかける

一方的に言葉を発するのではなく、対話形式で自分自身に語りかけるのがコツです。

例えば、「さて次は何をすればいいかな?」と問いかけ、「まずはこれをしよう」と答える形です。

このように問答する独り言は、より集中力が高まります。

指導的な口調を心がける

作業の手順を細かく確認したい時は、指導的な口調の独り言が有効です。

「まず材料を準備する」「次に火を付ける」などと、指示を出すように言葉にします。

そうすれば手順を踏み外すこともなく、スムーズに作業を進められるでしょう。

自分を責める言葉は避ける

過剰に自分を責めるような独り言は控えめにしましょう。

「ばかだな、こんなミスをして」など、酷評するとマイナスの影響が出てしまいます。

代わりに「気を付けよう」など、前向きな言葉に置き換えるのがベストです。

認知行動療法で自然な言葉遣いを学ぶ

認知行動療法を取り入れると、上手な独り言の仕方を学べます。

否定的な言葉を肯定的に言い換える練習をしたり、マイナス思考のパターンに気づいたりできるのです。

自然で建設的な独り言の癖をつけられるはずです。

このようなコツを意識して、上手に独り言を活用しましょう。

そうすれば、日々の生活がより良いものになり、精神的にも安定してくるに違いありません。

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