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2018/8/29の備忘録

今日は前々から参加しようと思っていた勉強会の予定を反故にして、仕事帰りに夫と映画を観に行った。

というのも、その日は大人のためのグリム童話〜手をなくした少女〜の上映後に本作プロデューサーであるジャン=フランソワ・サラジャン氏が登壇予定で色々話を聞ける良い機会だろうと思ったからだ。

このアニメーションの手法はセバスチャン・ローデンバック監督がクリプトキノグラフィーと呼ぶ斬新な映像表現を用いて作られている。無駄な線を徹底的に省いた最低限の線画の連続であるにも関わらず、その世界観がちゃんと感じとれるばかりか、生き生きとした映像となって観る者に迫ってくるものだから、驚いた。使用されている色もそこまで多くはないのに不思議なことに、頭の中で想像できるのだ。私達の想像力を刺激してくれているかのようなアーティスティックな手法は一見の価値があるとおもう。高畑勲監督のかぐや姫の物語に手法としては近いだろうが、それをより簡素にしたらこうなりましたという感じだ。ストーリーもなかなか楽しかった。

しかし、上映後になってプロデューサーが来ておりませんという告知を受ける。会場はどよめきと笑い声に包まれる。電話したら、どうやら現在日本には来ているが、藤沢におり遠くてこれませんと言われたらしい。

これは、絶対忘れていたな。自由すぎる。実は対談するためだけに日本に来たのでは無いのかもしれないと思うが、それにしても急病で来れませんではなく、現状を正直に伝えてしまうあたり、対談相手の土居伸彰氏もなかなか面白い。彼が結局30分ほど一人で喋り倒して終了した。フランスではアニメーションを芸術として高く評価し、支援していることを知る。プロデューサーの方の話は聞けなかったが、ある意味貴重な経験になったので良しとする。帰りに夫の希望でパンフレットを買って帰った。次回作にも期待大だ。

#日記 #備忘録 #大人のためのグリム童話 #クリプトキノグラフィー #アニメーション

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