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2022全日本ショートコースゴルフツアー選手権大会!第1戦~ボールが何個あっても足りないよ編~

あーあ、なにかスポーツがしたい!

そんなことを日々思っている私。普段はITコンサルタントという職位で、実態はIT土木作業員として日々SQLという土砂に塗れて社会の一歯車として稼働させられているのですが、このご時世柄、完全テレワークとなっており、1日の歩行距離が6歩になるような生活をしています。

かつて私も、通勤という個人的にはもう死語であり辞書から無くなってしまった行為を通して身体を動かしており、ひいては学生時代には陸上競技に打ち込んでいたわけですが、今は中々そのような機会が減っているわけなのです。

あーあ、なにか身体を適度に動かせるようなスポーツがしたい!


今始まる、「ショートコースゴルフ」の熱き戦い

そんなことで、なにか今からでも始められるスポーツを探していると、私のイカれた友人からある提案が。

なんでも会社の上司に誘われてゴルフに行くことになったが、その練習をするためにゴルフはゴルフでもショートコースでのゴルフをしたいとのこと。

ゴルフ初心者である私は、「ショートコース」というものをなんとなくゴルフの簡単バージョンという気持ちで受け取ってしまい、そのショートコースのゴルフというものについていくことに・・・。

果たして、どのようなスポーツなのでしょうか?


ショートコースのゴルフとは?

ショートコースとは距離の短いゴルフコースのことを言うそうで、本当のゴルフコースの25%くらいの規模感のコースっていうイメージだそうです。

ゴルフって平たく言うと、18か所の穴にボールをいかに少ない手数入れるか、で勝負するスポーツなのですが、本当のゴルフコースでは、各穴に対してボールを打ち始める場所が100~500ヤード(100メートル弱~500メートル弱)程度あります。

しかし、ショートコースは100ヤード(100メートル弱)未満のホールが多いというのも、規模感をイメージする上での助けになるかと思います。

ただ、難易度としてはそれなりのものがあり、本物のゴルフコースさながらのバンカー(砂場)や、池や川を越えなければならないコースも設定されているところはされているみたいで、ショートコースでも十分にゴルフの難しさ、面白さを感じられるようになっているみたいです。

さらにプレー料金や備品を揃えるにも、それなりの値段がするようです。そんなところまで本物ゴルフに倣わなくもいいのにな。

まあ私もよくわかっていないので、詳しく知りたい方は下のURLを見るなりなりググるなりで調べて下さい(投げやり)。

そんな感じで、ショートコースと言っても、ゴルフ初心者が本物のコースにデビュー前に練習がてら行くところという感じで、ファミリーで楽しめなくもないですが、どちらかというとガチっぽい人が集う場所です。

つまりはよく観光地にあるようなパターゴルフ場や、パークゴルフ場よりは1段上のレベルになった、というような感じですね!

・・・パターゴルフって言葉にやけに親近感が湧くのは気のせいでしょうか?


やるからには、勝負勝負!

という訳で某国某所、某月某日。私と私のイカれた友人2名が二子玉川に集結(某国某所じゃないんかい)。どうせショートコースでゴルフをするなら、今年1年ちゃんと競技を楽しむためにも、まだ誰もなったことの無い(はず)のショートコースのゴルフの年間ツアー・全日本選手権を開こうじゃないか。ということで、出場選手の募集を3秒間行った結果、私と私のイカれた友人2名、合わせて3名のエントリーがありました。

この記事のこの時点までで、ゴルフの知識がほとんど無い私が、いきなり全国大会に出場しているところが、若干設定に無理があるように感じられますが、これまでショートコースだけに特化したゴルフの日本一を決める年間ツアーは(調べていないが)行われていないはずなので、今大会で優勝すれば、実質日本一なのです!

仕事を前に失意に満ちていた私にも、今年の明確な目標ができました。


ショートコースゴルフの日本一に、おれはなる!!



"全日本ショート"出場選手のご紹介

上記でお伝えしている通り、ショートコースだけに特化したゴルフの日本一年間ツアーで決めるという本大会には以下の3選手が参加するようなので、ここで出場選手についてご紹介したいと思います。

エントリーナンバー1 じょなさん
年齢:26出身:神奈川県 職業:椅子に座ってPCを叩く
パワー    ★
テクニック  ★★
スタミナ   ★★★
私です。趣味はサッカー観戦で、自称Jリーグウォッチャーです。ゴルフ初心者ですが、ゴルフの日本一を目指します。巨人の星の如く練習します。今までパターゴルフでさえやったことはありません。まさか2021年に1年間かけてパターゴルフ日本一を決める大会とかに出場しているなんていうことは一切ありません。

エントリーナンバー2 ケイさん
年齢:26 出身:東京都 職業:おばさんの尻拭い
パワー    ★★★
テクニック  ★★★
スタミナ   ★
私のイカれた友人の1人。根から明るい社交的なブス。車とか飛行機とか乗り物が好き。ゴルフのセンスが若干ながらあり、過去にはパターゴルフ日本一を決める大会に出場して日本一になって経験があると本人は言っているのですが、にわかには信じられない。大体パターゴルフだけの日本一を決める大会なんてありっこないでしょ。

エントリーナンバー3 ロバートソンさん
年齢:25 出身:愛媛県 職業:電卓の早打ち
パワー    ★★★
テクニック  ★
スタミナ   ★★
私のイカれた友人のもう1人。知的で年下からモテるデブ。会社の上司とゴルフに行っているのはこの人。ロバートソンって名前だけど普通に日本人。私同様にゴルフは初心者で、ゴルフクラブのパターとアイアンの違いも曖昧。この人には年間通して負けたくない。

以上の3名でショートコースのゴルフの日本一を争っていきます。



年間ツアーの概要について決めました

ゴルフにはよく○○ツアーとかあると思いますが、そんな感じのイメージで2022年1年間で色々なショートコースを巡って日本一を決めていきたいと思います。

試合数

1ヶ月に1試合としたいところですが、3人ともそれなりに忙しいことと、何故か3人とも1ヶ月に1度は経験上流石に疲れるという意見で一致し、年間10試合で争うということになりました。
※ゴルフの年間ツアーなんかしたこと無いはずの3人が、経験上の意見で一致するとはなんとも不思議なものです。

勝敗

各試合は当然ゴルフと同じように打数の少なさで争いますが、年間ツアーの勝敗自体も年間を通した打数の少なさで争っていきます。今年も年間ツアーでの勝ち点制導入を考えましたが、勝ち点差の関係で早々に順位が決まってしまうという去年の反省を活かして、今年は勝ち点制を撤廃しました。これで最終戦まで誰が優勝するか分かりませんね!
※「昨年の反省」とか「今年は」とか言ってますが、なんの話でしょうか。まるで昨年もゴルフの年間ツアーをやっていたみたいな言い方していますが、そんなものは一切していませんし、全日本パターなんて知りません

会場

主に関東近郊のショートコースを巡ると思いますが、たまに地方遠征もあるかもです。ショートコースでプレーするのって結構金額するのと、そもそもショートコースでのプレーってパターゴルフよりも疲れるので、昨年よりも遠征が減ると思われます。
ほぼ旅行記となっていた試合レポートも減って寂しい部分もありますが、まあどうせどこ行っても試合後は海鮮食って風呂入るルーティンになることはきっと同じです。
※「昨年よりも」とか言ってますが(以下省略)。

まあそんなレギュレーションの確認をしていったところで、いよいよツアーを開幕させていきましょうか。


開幕戦の会場は?

某国某所という名の二子玉川から車を走らせること40分。ネットで適当に全日本ツアーの開幕戦に相応しい場所を探して、やって来たのは「田名バーディーゴルフ」です。

相模原の中央部、相模線のよりも西側の所謂"クソ田舎"のエリアにある当ショートコース。私自身も相模原の"最寄り駅が無い"不便な高校に毎日自転車で片道40分かけて通学していたので、このあたりのクソ田舎事情には精通しております。

パターゴルフをプレーするノリでふらっと会場入りをして、レンタル用品を拝借しようとします。しかし、ここで我々はパターゴルフのときとの大きな違い、すなわちショートコースの洗礼を浴びる事になります。

まず、ゴルフクラブこそ借りられるものの、ボールのレンタルが無いことを知らずに驚愕してしまうのです。なんで貸してくれないん??

しょうがなく受付で売られていたボールを購入。6個入りで1200円。多分Amazonで買えばこれの半分くらいの値段で手に入れられそうですが、富士山の山頂で水が500円で売られているのと同じ原理の商売です。

それから今まではパター1本だけ借りればよかったのですが、今回からはショートコースということで、使用するクラブの数が増えます。ボールを遠くに飛ばすアイアンクラブを使用するためです。

以下のサイトはゴルフクラブの種類についての詳細が記載されているので、ぜひ参考にしてください。それにしてもゴルフクラブに6種類もあるなんて私は知りませんでした。金のかかるスポーツだこと。

クラブが複数必要な故、ゴルフバッグもレンタルする羽目に。
パターゴルフとは全く違うスポーツになりつつある・・・。

料金は1ランウド9ホールで2970円(休日)。加えてレンタル一式770円。という形です。


とまあ色々パターとの違いに戸惑いつつ、何はともあれやってみないと始まらないので、早速ラウンドを開始するのであります!


試合の行方

周りを見渡すと・・・休日のお昼、それなりに繁盛してるようで、我々の前にも後にもお客さんがホールの順番を待っていますが。。。

我々のようにレンタルバッグ・レンタルクラブの人などほとんどいないのです・・・。

みなさん自前の道具で、さらに言うとそれなりの"ゴルフウェア"を身にまとっており、控えめに言って我々だけ明らかに浮いているのです。

ダウン着てプレーしてんのなんかマジで我々だけ。

我々のひとつ前のグループでプレーしているお姉さんが華麗に放ったショットがグリーンに乗るのを見届けて迎えた、"全日本ショート"の記念すべき1ホール目の1打目はケイさん。しかしケイさんの打ったボールはお姉さんの打球の行方とは大きく異なり、無情にもコース脇に設置されたネットにあたってOB。我々のプレーを後ろから見ているグループからは嘲笑の声も聞こえてきます。先ほどのレンタルのくだりも然り、恥ずかしいこと続きで私のメンタルはもう世も末帰りたいのです。

続いて人生で初めてパター以外のクラブを握る私はボールを前に飛ばすのが精いっぱい。そのあと打ちっぱなし経験のあるロバートソンがなんとかまともにショットを決めてひとまず1ホールを乗り切ります。

ゴルフバッグを持ってえっちらおっちら移動。
当然だがパターゴルフよりもコースが長いので、次のコースまでの距離も長い。

帰りたい気持ちを押し殺しながら次のホールへ。前が詰まっているのか、先ほどのお姉さんがいるグループのプレーが終わるのを10分ほど待ってから順番が回ってきました。

前のグループが終わるまではこんな感じの鳥かごの中で待機するホールもありました。
後のグループが直前のコースでプレーする際のボールがこちらに飛んでくるためです。
こう考えると何から何までパターゴルフと違うな!


そして徐々に慣れてきた4ホール。我々を最大の試練が襲うのです。


こちらは第4ホールのスタート地点です。そして目指すカップがどこにあるかと言うと、写真右のロバートソンさんが指さす先、写真中央部の小径と水面っぽい部分を超えた遥か先に存在するのです。

そう、その水面っぽいところこそが、ここ田名バーディーゴルフの名物、池越えなのであります。

オイオイ直前の3ホールまでで我々がプレーしたときってボール浮かせられてたっけか・・・?


ここでクイズです!
我々は今日プレーを始めるときに、ボールを6つ購入しました。しかしこの4ホールでの池越えという試練にて、ボールは何個生き残るでしょうか。

A.5個
残念、貴重なボールをひとつ失った・・・!
B.3個
ひとり1つボールを池に落としましたとさ。
C.2個
誰かしらこのあとのホールはプレー続行不可能に。

まずはケイさんの1打目!
池を超えるために力を込めたボールは、周りの草木を切り裂きながらその勢いを絶やさぬまま、水との初めての接触を楽しみながら我々の前から姿を消していきました。

続いてロバートソンさんの1打目!
ボールは真っ直ぐ、真っ直ぐ、勢いをもって飛んで、晴れた空を美しく映した水面を木端微塵に破壊しました。

続いてじょなの2打目!
池の縁に不時着させていた1打目をOB扱いとして、再トライした打球は、地面に吸い付くような弾道を辿り、濁った水との鈍い接触音を響かせて池の底へ向かっていきました。

最後にロバートソンさんの2打目!
どうしても池越えさせたいロバートソンさんが再トライしたボールは、先人の後を追うように、そしてまるで実家が池の底にあったのかのようにまっすぐ池の底へ進んでいき見えなくなりました。

という訳でクイズの正解は、Cの2個生き残るでした!



さて・・・ロバートソンさんの分のボールが2つとも無くなってしまったので、プレー続行不可能となりました。周りのグループがどんどんホールを進んでいく中、我々は途中で帰ることになりそうです・・・。

しかし、せっかく開幕した「全日本ショート」。開幕戦でまさかの途中棄権なんていう結末は選手はもちろん、全国のファンサポーターの皆さん含めて誰も幸せにはならない。そればかりか、この件がトラウマとなりツアー自体がここで終わってしまうのでないか。。。

我々は後の組に次のコースを譲って、おもむろに受付のある場所へ戻ると、受付のオバさんに正直に言いました。池ポチャしてボール無くなっちゃったんでボールください。と。

なかなかいないはずなのです。当日ボールを受付で買った上で、ボールをおかわりする客は。

受付のオバさんも正直我々のことをツマミ出したかったとは思います。しかし、我々のような素人を受け入れてくれてこそ、ショートゴルフがもっとポピュラーなスポーツになるきっかけになるはずなのです。

そう。我々はショートゴルフの日本一を決めるだけではなく、ショートゴルフの魅力をもっと広く知ってもらいたい。そんな使命も果たすべく、この年間ツアーに参加しているのです・・・!

そういう訳でおかわり購入したボールを握りしめて、我々は再びコースへ戻るのでした。

ここでこの池ポチャ中断までの成績を確認していきましょう。
なお4ホールは池ポチャでまだやり切れていないのでこの後1打目OB扱いにしてやり直します(泣)。

3ホール終了時 PAR:不明
1 ロバートソンさん 12
2 じょなさん    13
3 ケイさん     14 

さて、気を取り直して池ポチャ4ホールに戻ってきました。が、もうボールを無くしてまた受付に買いに戻るわけにはいかない(※既にボールに2400円使っている)ので、1打目OBとし、池の縁からスタートです。

戻ったころには我々と同時期にスタートしていたグループはもう遥か先のホールへ進んでおり、ほぼ貸し切りのような状態でプレーすることができました。

池ポチャの4ホールの次、5ホールは上記写真のような広々としたホール。写真奥から打ち始めて、この写真の背後にある丘の上にあるカップを目指します。

5ホールの丘からさらにこのような山道を登って6ホールへ向かいます。コース全体がバリエーションに富んでいて楽しい感じです!もう池は出てこないで欲しい!

そして6ホールはこんな絶景を望むホール。眼下正面に見えるグリーンを目指します(ちなみにここも崖の下にちょっと見えてますが池があるホールのです)。

このホールは写真では見えていない崖のすぐ下の部分は立ち入れない崖になっており、ショットに勢いがないと回収不可能になっている実は厄介なホールなのです(そして池もある)。

上記写真、ロバートソンさんのショットです。さっき追加購入した新品のボールが光り輝いています。そしてそのショットは、ボールの輝きとは裏腹に勢いがなく、説明した通りの崖下の茂みに消えていきました。

これで3人で5つ目のボール紛失ですが、それでも試合は続いていきます。もうボールが何個あっても足りないよ!

こうして最終9ホールまで無事(ではないけど)たどり着いた一行。気づいてみればほとんどプレーについてのダイジェストが出来ていない本記事なっていますが、振り返るほどのプレーをしていないので問題ありません。

とは言え、1ホールのときには不安定だった3人のショットも、ホールを追うごとにコツを掴み、安定感を増していった印象です。よってここまで誰がリードしているか全くわからない展開となっていますが、果たしてツアー初戦の覇者は誰になったのでしょうか??


第1節の結果は如何に?

「また来たよ・・・」と言わんばかりに怪訝な表情を浮かべる受付のオバさんに再度グリーティング。受付まで戻ってきた我々は全日本ショート第1節、田名バーディーゴルフでの戦いを終えました。
果たして結果の方はどうだったのでしょうか??

9ホール終了時 PAR:不明
1 ロバートソンさん 51
2 じょなさん    54
2 ケイさん     54 

ということで、序盤で差をつけていたロバートソンさんが僅差での勝利を掴みました!
なお、今試合で無くしたボール5個のうち3個はロバートソンさんによるもので、その点少々横暴な勝利ではありますが、勝ちは勝ちなのです。おめでとうございます!


しかしながらショートゴルフ。非常に面白かったです
パターゴルフももちろん面白いのですが、コースの多様性、より高い戦略性、そしてテクニックが必要な手前もっと練習してうまくなりたいという気持ちが生まれる点が、ハマりそうな予感がしています。

次はどんなコースが我々を待ち受けているのか。。。少なくとも池ポチャはもう勘弁なのです・・・っ!


今節お世話になったショートコース

田名バーディーゴルフ
テクニック  :★★★
バリエーション:★★★★
施設の充実度 :★★
アクセス   :★★

■アクセス
神奈川県相模原市中央区田名7837
車 :圏央道「相模原愛川IC」から10分
電車:JR相模線「番田駅」から徒歩30分

利用料金、営業時間
下記サイトを参照のこと。

■公式サイト


おまけ

試合後に立ち寄った温泉施設もご紹介します。
訪れたのは「ロテン・ガーデン」。

試合会場からちょっと離れていますが、16号沿いにある温浴施設です。ロバートソンさんは大学時代にお世話になっていたとか。

こちらの魅力は和風・洋風のお風呂が日替わりで楽しめる点、そして何と言っても露天風呂に設置されている眺望風呂。「天望掛け流し風呂」という名前で、いったいどんな景色を見られるのかと期待して素っ裸で階段を駆け上りましたが、外の景色は仕切りでガードされていてほとんど景色は見られませんでした・・・!

みなさんもショートゴルフの後は是非お立ち寄りください。



p.s.全日本パターゴルフツアー選手権大会なんか知りません。
以下のマガジンからご確認ください。


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