見出し画像

すげえうまくなったどん兵衛とGDP テキスト編

今日は、「酒」と「酒場」と「GDP」と「どん兵衛」の話をしようと思います。

例によって酒場の話から始まるのです。最近動画でもお酒の話をよくしますが、飲むのが好きな上、特に1人で酒場に飲みに行くのが好きで、そこで知らない周りの人たちと仲良くなって酒を飲むというのが私の至福の娯楽なのです。

そんな中私がよく通いつめていたある立ち飲み屋があって、そこは値段も非常に安い上に、つまみの質もとても高くて、大変重宝していました。いわゆるビジネス街の中でも上町にあるような店だったので、身なりの良い紳士たちもよくその店で酒を飲んでいました。

ある日その店に行った時に、目の前にとても高そうなスーツを着たビジネスマンがいました。僕なんか何が高いスーツなんだか、もちろんよくわかっているわけでは無いんですが、生地のメリハリとか着こなしを含めて立派なスーツだという事はなんとなくわかったわけです。この人はどっかの会社の偉い人なんだろうなと思いながら話をしていると、どうもこの人は飲食業関係の人みたいだということがわかってきて、よくよく胸のバッチを見ると、なるほど某会社の人なんだと思いながら世間話をしていました。でその時にその人に僕はその当時思っていたあることについて話をしたのです。それがタイトルにあるどん兵衛の話です。

皆さん最近どん兵衛のきつねうどんとかそばとか食べられていますでしょうか。何かの機会に久しぶりに食べる機会があって食べてみたんですが、非常に味が良くなっているというふうに驚いたのです。僕は個人的にはカップラーメンではセブンイレブンシリーズの山頭火とか一風堂が店舗の再現性が高くて、感心していつも愛用しているのですが 同じく日清が手がけている昔ながらのどん兵衛のシリーズです。

おそらくフリーズドライの技術がいろいろな意味で進化して、1つは麺の質が格段に生麺に近づいているだけでなく、商品ごとに微妙に風合いを変えているようにも感じ取れたりします。動画では触れませんでしたが、スープもフリーズドライ技術によってフレッシュなスープの風味に近い香りを再現できているのではと思い、本当にたいしたもんだなというふうに思うのです。

でそのコンベな製品を売っている紳士に対して、僕はこの点を力説したのです。つまりどん兵衛はすごくうまくなって、それはもう長年の研究開発の努力の結晶でその素晴らしさには全く異論がないのだけれど、考えてみればどん兵衛のうどんそのものは、ここ何十年でほとんど値段が変わっていない。多分50円も値上がりしていないじゃないかというふうに思うのです。だとすればこのどん兵衛のすばらしい技術開発は、日本のGDPの成長のためには1ミリたりとも貢献できていないということになります。これって何なんだろうかというふうな話をその人にしたのです。

この話がその人の心に何か響いたんだか、定かではないのですが、その会社から後日とっても高級な特別限定製品がリリースされました。 そんな酒場の話も世の中を少し動かすのかと妄想したのでした。

加えてその時から時間がたった今だから思うことは、逆に言えばわれわれはGDPでは図ることができないような富の蓄積、つまり極めて良質な製品を求めやすい価格で作り出すことができるということ自体が今の日本の強みでもあるんだなというふうにも思えたという話でした。


これから先は脳科学の時代。その発展で一番影響を受けるのは教育だと確信しています。STEM教育を手掛けたいとせっせと動画をあげています。また子供大人問わず自由研究を応援するSlackを作っております。良かったらご参加ください。