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クッキーから垣間見た食育。その1

私の大好きなクッキー。
イタリア行くと必ず買って帰る。
ついにラスト一枚に…

名残り惜しく(笑)しげしげとパッケージを眺めていら…

1月と3月にイタリアに行った時、スーパーの
お菓子売り場で目にしたのは、

“senza olio di palma”
パーム油不使用の文字。

どれにもこれにもついていた。
?何故、パーム油がダメなんだ?
と思い調べてみました。

問題その1
健康に害がある。

日本では、菜種油に次いで2番目消費されている油脂。
日本人は一年間に平均4kgものパーム油を食べているとされています。
パーム油は実は…超危険!
(※ただし、精製してあるパーム油。低温圧搾法で絞られた油はok)

大腸癌のリスクが高いっと言われている。

発がん性や糖尿病のリスクもといった指摘もされています。
でも、パーム油って書いてあるのは、あまりみかけませんよね…

それが…
植物油脂
と言う名称で記載されているんです。

『固めても溶かしても使える万能な油』
固体にして、マーガリン、チョコレート、アイスクリームなどに入れると、口どけなめらかな食感になります。
溶かして液体にした場合は、ポテトチップス、カップラーメン、フライドポテトの揚げ油として使われます。
揚げ油にするメリットは、サクッと仕上がるという特徴にあります。使い勝手がいい油であることは否めない。
食品以外にも、石鹸、化粧品、シャンプー…など様々なみじかなものに…日本では避けられない。

問題その2
環境問題。

いま世界で一番生産されているパーム油。
食品より注目されているのが、
“バイオマス燃料”
ここまでくると、パーム油って
スーパーオイル✨ってなるよね!

しかし、これが…アダなんだ。
世界中で大変な勢いでパーム油を消費している結果、森林が驚異的なスピードで消え続けています。
インドネシアとマレーシアでは、過去20年の間にアブラヤシ農園を作るために約360万ヘクタールもの森林が伐採されました。
これは、九州の全面積に匹敵する広大な森林です。
EUはこの事を大きく受け止め…⇩

2018年初頭に、森林地帯の破壊を理由にバイオ燃料におけるパーム油の使用を制限し、2030年以降はパーム油を完全に禁じる決定を下している。
(だから、今回やたらと目にしたんだぁ!)

世界のパーム油生産の90パーセントを占めているマレーシアとインドネシアの政府大切な財源であり…激しく抗議してるようだけど…
難しい問題だよね…

クッキーから世界の経済、環境問題まで広がってしまった…大人の自由研究でした(笑)

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