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J2リーグ ベストイレブン受賞 MF田口泰士

7日、J2ベストイレブンが発表され、ジェフユナイテッド市原・千葉からFW小森飛絢とMF田口泰士が受賞した。
田口は、チームの肝となるボランチで32試合に出場。1得点6アシストを残した。
当日、ぶら下がり取材に応じた田口に話を聞いた。(途中、いじられました笑)


ーーベストイレブンに選出されての率直な感想は。
こうやって評価していただけるのは嬉しいことです。ただ、サッカーの個人賞は一人で取れるものは一つもないと思っている。チームのやっているサッカーやチームメイトに感謝したいし、みんなで取った賞だと思っている。ジェフから2人選ばれたというのは、それだけ千葉のサッカーが評価されているということだと思うので、それが一番嬉しい。
ーー他の選手や監督から多くの票を集めたことについて。
メディアの皆さんが選んだわけではなく、選手や監督が選んでくれたことが一番大きいと思います。他のチームの選手や監督や選考委員会の人たちが、ジェフの今年のサッカーを評価してくれた証拠だと思う。それは嬉しいですね。
ーーこの一年を通して、自分自身を表現できた試合は。
シーズン最初は苦しかったですし、結果が出なくて「このままではまずい」とは思いました。ただ、やっているサッカーは悲観する必要はないと僕は思っていたし、積み重ねていって、ある程度スタイルやピッチ上で表現するプレーがだんだん明確になっていったと思う。シーズンを通してやり続けられたことが一番大きかったと思います。特に(自身の)このプレーとかはあまり覚えていませんが…。最初21位くらいにいたと思いますが、そこからプレーオフまで行けたのは、間違いなくチームの成長を感じる。そこはプラスに捉えたいが、それだけでは終わらせたくない。クラブの目標を今年達成できなかったので、そこはみんなで反省してまたやっていくしかないと思います。
 ーー自身のベストイレブン選出を話した人はいる。
奥さんくらい。「すごいじゃん」と言ってました(笑)。そんなに軽くはなく、喜んでくれました。
 ーーチームのサッカーが今季評価されたことについて。
嬉しいですよ。自分はそのサッカーの中のワンピースだと思っている。チームありきだし、そういうサッカーをしているから、自分の長所を出せたりすることももちろんある。チームが評価されていると感じて、僕は嬉しいです。
 ーー小森選手をどう評価している。
飛絢に関しては、1年目とは思えないパフォーマンスだったと思う。目に見える数字を残しているし、練習からシュートも外さない。いつもシュートを見て「うまいな」と思っていた。それを試合でそのままやっているだけなので、もうちょっと取れたとすれば…とは思う。あいつは攻撃も守備もサボらない。攻撃の部分がフォーカスされているが、90分を通して前線からの守備だったりを見ていると、ずっと走って頑張ってくれている。僕のポジションからしても助かる。あいつがスイッチを入れてくれるから、チームとしてボールを奪える場面はいくつもあった。そこも評価してあげてください。
 ーー今季の千葉のこういうところが選手や監督に評価されたのではないかと考える部分は。
それはもう見てる皆さんが分かると思う。僕が口で言うよりは見たまんまだと思います。僕たち選手もやっていて、楽しいというか。サッカーしているなという感じがした。
 ーー「サッカーしているな」というのは自分たちで主体的にサッカーができたということ。
そうですね。
 ーー「自身のこのプレーが特に…」というのはないと話していたが、逆に言えばこれまでの自身の積み上げが認められたとも言えるのでは。
分からないですけど、1試合2試合で選ばれることではないと思います。シーズンを通してやり続けられた証拠なのかなと。その中でたまたま選ばれたという感じです。
 ーー個人的には一昨季も昨季も田口選手の存在感は常に大きかったと感じていたので、ここで選ばれて良かったと感じました。
チームの結果が出ないと、もらえる賞ももらえなかったりするのはみなさん分かっていると思う。僕もそう思っているし、チームとして結果を得られたからこその賞だと思います。
 ーー選手から投票されることを特に嬉しく感じる理由は?、ピッチに立って同じ喜びや苦労を感じる部分も大きいから。
それもそうですし、対戦した選手だったり、選手目線だったりの票は嬉しいです。石田さんとは違う視点で選手は票を入れていると思うので(笑)、そういうのは嬉しいです。
ーー今季の千葉のこういうところがみんなに認めてもらえたというところはどこだと思う。
間違いなく攻撃的なサッカーになりましたし、積み上げてきたゴールはいくつもあったと思います。個人的にはホームの岡山戦での飛絢にアシストした一連のプレーは、自分の中でもすごい好きなプレーだし、なかなかああやって真ん中を割る場面は今まであまり見られなかったと思います。あれは個人的にも選手生活を振り返っても、ベストなアシストだったと思います。チームとしては、ホームの仙台戦。翔悟から大に出して、ドゥドゥとのワンツーから最後に大翔がプッシュしたゴールはチームとして最高の形だったと思います。ああいうのは今年の千葉を象徴する得点だったと思います。
 ーー選手から選ばれたというところでは、相手に脅威を与えられた感覚がある。
「あいつでいいんじゃない」くらいの票もあると思う(笑)。少なからず何かを思って入れてくれたと思う。そこは嬉しいし、こういうプレーを評価してもらえたのかなというのは僕は分かりませんが、チームで戦っている中での僕の一つのプレーが「あいつに入れとくか」につながったのだと思う。
 ーー自身はどういう基準で投票する。
シンプルに対戦して嫌だった選手とか、こいつうまかったなという選手に入れました。
 ーー自身の今年の手応えは。
目に見える数字は自分自身求めていきたいと思います。ただ、それだけではなく、得点につながる一個前のパスとかにも僕は魅力を感じています。数字が全てではないですが、数字をもう少し上げていけるようにやっていきたいと思っています。
 ーー小森選手は「ほとんど全ての得点が田口選手から始まっている」と話していたが。
たぶんあいつの記憶がないんじゃないですか(笑)。適当に話していると思う。
 ーー逆に自身は得点場面をよく覚えてますよね。
そんなに覚えていない。(前述した)2つは覚えているし、気持ち良かったゴールは覚えている。後半戦は特に印象に残っているかもしれない。
 ーー仙台戦の呉屋の得点について。
(得点で)一番良いのは縦に速くパス一本で奪うこと。ただ、後ろからしっかりビルドアップしていく今年のチームの中、ショートパスではなくロングパスもあり、全てが詰まっていた感じだったので、印象的です。
 

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