煮え切らない終わりの始まり─Readyyy!!!projectに於ける末端の一ユーザーの独り言─

初めに。

私はソーシャルゲーム、まして乙女向けゲームにはとても疎い人間である。そして以下に書くあるプロジェクトには、中期レベルからハマった人間である。

時系列などに憶測が含まれる可能性があり、また、的はずれなことを言っている可能性があるが、どうか容赦や指摘をして頂きたく願いたく思います。


2019年4月26日の昼過ぎ、ある界隈に衝撃が走った。


SEGAが一年以上の歳月と金をかけて『育成』(あえてこの表現を使うたいと思う)してきた、女性向けアイドル育成ゲーム『Readyyy!!!』のサービス終了の告知である。

ファンは、心底動揺したことであろう。何故なら前日には、このゲーム内に登場するユニットの一つ『摩天ロケット』の四人が、SHOWROOMにて生配信をしていたのだ。

五ユニット総ての新曲が発表され、今度のメンテナンスではきっとストーリーも進む…そうだと思っていた所に、この告知。

ファンは一瞬にして、奈落へと突き落とされた。

そして大変残念な形でTwitterでのトレンド入りを果たし、ねとらぼにも記事をまとめられ、キャラクターの担当声優さんからは思いを綴ったツイートがなされた。

1年以上、キャラクターと共に歩み、成長してきた彼等のツイートは、同様と悲しみと諦観と、ファンへの感謝と、5月11日のライブに向けての意気込みが綴られていた。


思い返せば、RayGranZのSHOWROOM配信時にはもうこの件は演者さん達には伝わっていたのかも知れない。明らかに『碓井千紘らしくない言動』がチラホラと見え、媚びないはずのRayGranZが『お休みのキス』などというシチュエーションCDも真っ青なことをやってのけたのだ。信念を曲げてまで、彼等はアイドルとしての生き様を全うし、私たちの中に己等の存在を刻み付けた。

そして恐らくサービス終了の知らせを聞いてから配信に臨んだ可能性が濃厚な摩天ロケット。彼等も凄かった。ディアプロダクションの芸人枠、という肩書きに恥じない、笑いの絶えない配信だった。ファンを楽しませること、それを最優先させ、自分たちのカラーを目一杯出して彼等は配信をやり遂げた。


『Readyyy!!!』の終わりの始まりがいつからだったのかは分からない。

ただ、終了までのスケジュールと、5月11日のライブ以外は何も分からない、泥濘の中で演者もファンも苦しむのはとても辛いものがある。

たった半年ももたず、ゲームが終わってしまうのだ。

誕生日の限定フォトが実装されないキャラクターの方が多く、数人はSHOWROOMでの誕生日配信すら出来ない可能性もあるのだ。『Readyyy!!!』のキャラクターは、ゲームとしても、SHOWROOMERの魂としても、二度の死を迎える可能性が極めて濃厚なのだ。

それどころか、ゲーム内の彼等は、ラベリッタ以外は自分たちにも新曲が用意されていることすら知らないのだ。

こんな───こんな残酷な打ち切りを、あの18人、そしてキャラクターと共に走り抜けてきた演者18人には味わって欲しくなかった。


思い返してみれば、過去の同僚や付き合いのあるバイヤーに、セガの店舗限定OEMのことをそれとなく聞いても「そんなのない」と言われた辺りから違和感はあった。1年以上大事に大事に手塩にかけて育ててきたコンテンツで、そんなことがあるのか?と、元ゲーセン店員は思うばかりだったのだ。セガは直営の通販を持っているのにアニメイトでグッズを出すのも甚だ疑問だった。

告知を見てみれば、総て謎は解けた。

そういうことだったのか、と。


アプリ内でもう課金をすることは出来ない。

サントラ、総ての曲を収録したアルバム、そして何より、未公開部分のシナリオが何らかの形で公開されるのを願うこと、そしてなにより、最後になるかもしれないライブやサービスが終わるその日まで、出来る範囲で彼等を応援していきたいと思う。

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