「情報洪水」に飲まれず生きる力を育む、ドルトン東京学園の探究学習

インターネット上にあらゆる情報が溢れている現代において、信頼できる情報を見極め、正しく取捨選択する能力は欠かせない。子供たちが課題を解決し、自身の生き方を考えていくための資質・能力を育成することを目的とする初等中等教育の探究学習では、情報をうまく扱う能力を養うことも求められている。

ドルトン東京学園中等部・高等部は、2019年に開校した中高一貫校。「自由」「協働」の2つの原理を基に「学習者中心の教育」を目指しており、世間の注目を集めている。


今回は、ブリタニカ・ジャパンでカリキュラムスペシャリストを務め、経済産業省「未来の教室」事業のSTEAMコンテンツ制作に関わった石澤洋平氏が講師を担当。
授業の目的は、各自が決めたテーマについて論文や制作物を提出する「修了研究」を控える中学3年生の生徒たちに正しい情報の調べ方を伝えるとともに、自らが設定する課題を洗練させる方法を知ってもらうこと。

現在、インターネットで検索を行うと、数億件のページがヒットする。最新のニュースから個人のブログといったものまで膨大な数の情報が表示されるが、自身が本当に知りたい正しい情報にたどり着くのは容易ではない。

「ブリタニカ・オンライン・ジャパン」を使用すると、百科事典項目が、少ない件数で表示される。
特徴は正確な情報を絞れること、関連する情報のリンクがあること。


石澤洋平氏は「良い問い・切り口を見つけるには、知識がないとだめなんですよ」という言葉を使用。

芋づる式の検索により知識を蓄積していき、そこで得た知識をもとにさまざまな切り口やキーワードを見つけていくことで、自身が興味をもつテーマや課題をより一層洗練させることができると説いた。

よって、学びの中で何か課題に直面したときには、どれだけ知識をもっているかが重要。日常生活でわからないことがあったときに調べてみて、そこから深堀りしていくことで知識は身に付いていく。
探究型の学びでは、アウトプットがどのような形であれ、情報収集は必要不可欠。インターネット上にある真偽不明の膨大な情報ではなく、まずは信頼性の高い情報を入り口として情報収集を行うこと。

ドルトン東京学園改発先生は、
インターネット上には「情報洪水」とも言われるほど情報が溢れ、情報を取捨選択する以前に、自分の興味関心すらわからない人も多いのではないではないかと考え、生徒が今後生きていく中で、情報に振り回されるのではなく、まずは自分が何を知りたいのかを見極める姿勢を身に付けて必要があるとコメント。
テーマ決めにガチガチにならず、なんとなく気になる事から、派生させて考えることも良いプロセスである。

⇨常日頃漠然とインターネットを検索している事が多い。これは知識不足から産まれる曖昧な問いである。
だが、この問いを強化するにもなんとなくから知識として習得しなければならない。この事前強化をしてくれるのが、「ブリタニカ・オンライン・ジャパン」。
莫大な量ではなく、信頼された正しい情報にて、関連された知識の習得も行える。
大前提、正しい情報だということが、自身の正当性を高めるだろう。それが、ある程度担保されているのが強い。探求型の学び、何故を膨らませて考えることを意識していきたい。

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