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奥さんが個人事業主になりました。

富山県魚津市のお餅屋源七の窪田祐司です。
さて、過去にうちのお餅屋のことを書いてきました。
今回は奥さんの話を書いてみることにします。

ハンドメイド作家
僕の奥さんとは以前働いていた職場で出会いました。いわゆる社内恋愛というやつです。
なんだかんだあって、最初は最悪の印象を持たれていたようですが、気づけば交際5年目、結婚生活1年(新婚さん)になります。
付き合う経緯とかそんなんは書きません。
今回は奥さんのストーリーを書いていきます。
富山に帰ってきてからお互い別々のことをしていました。
僕はお餅屋で富山に。奥さんは金沢で石鹸屋さんに。そして、奥さんは働きながら、1年後にハンドメイドのアクセサリーを作り始めます。このハンドメイドアクセサリーを作り続けて、今年で3年目。いわゆるハンドメイド作家というやつです。
クリエイターとして、そしてマーケッターとして。奥さん、ついに、個人事業主となります。

神戸三宮、元町。
このハンドメイドアクセをやり始めるキッカケは神戸三宮に住んでいた時のことです。
当時、元町という三宮の隣のオシャレスポットに「職場が近いから」という理由で住んでました。
この辺りは古着屋、美容室、カフェ、パーツ屋、クレープ屋、バー、などなど、、街のカルチャーが集まってるところで、個性だらけの人が集まる場所で、今でも思い出深い大好きな街です。
刺激をたくさんもらい、色んなお店を回るようにうちに、あるお店に出会います。
店内は壁一面に大量のパーツ、至る所にアクセサリーが並べられ、お客さんがパーツを選んでアクセを作っている。
このお店が奥さんのものづくり心をくすぐりました。その後、ビルの中の一室という更にコアなお店に足を運ぶようになり、より深くハンドメイドの世界を知ることになります。
神戸三宮という街が奥さんの今を創り出しました。

好きだから、没頭して、つくる。
アクセを本格的に作り出したのは3年前です。
神戸に住んでいた頃は同じ職場でお互いが仕事に打ち込み続けていたので、なかなか作る時間もなく、退社してからも金沢では仕事に就いていたのでたまに作る程度でした。
本格的に時間をかけて作り出したのは金沢から富山への移住のタイミングから。
お餅屋を少し手伝ってもらいながら制作を始めます。最初の頃は試行錯誤の連続で、売り先もどうしていくか決まっていないような状況でした。純粋に"アクセ作りが好き"でやってる感じ。
委託販売やネットショップをやったりするうちに徐々にアクセが売れ始めます。
委託先に応募、取り引き先が増える。どんどん増やしていきました。2年前の冬頃からはお餅屋の事は緊急時は手伝ってもらうことにして、アクセ作りに集中してもらいました。
完全にスイッチが入った感じです。もう、こうなってくるとほっといたらずっと作り続けます。没頭状態です。
没頭は最高な状態。
「遊んでばかりの人はダメだ」という人もいますが、僕は全く真逆の意見です。
好き→集中→没頭。
この流れは誰もが経験していると思いますが、これを続けるということがなかなかできないんですよね。ただやり続けるのではなく、このステップでやり続ける。
"好きこそものの上手なれ"という言葉がありますが、始める時の"好き"という感情は、どの世界でも重要なもので、更にそれを深めると必ず没頭する。
それがなんであれ、没頭できるほど好きなこと、それに出会ったのならやり続けた方がいい。没頭できるほど好きなことを見つけたのならそこに力を注げる環境を作った方がいい。
何にもやりたいことがなくても、没頭できることがあるなら、テキトーな仕事を見つけてやるより100倍マシです。
好きなことを集中して、没頭してやる。
振り返れば周りの誰よりもそのことが上達しています。

ヒットの法則
さて。没頭する奥さんのハンドメイドアクセが軌道に乗り出します。
好きこそものの上手なれ。
クオリティ、世界観、SNS、色々とヒットの要素はあると思いますが、一番のヒットの要因は絶対にコレです。
それは、"楽しむ"こと。
僕は今のところ、奥さんからただの一度も「アクセつくるの嫌い」という言葉を聞いたことがないです。むしろその逆です。
アクセつくるの楽しい。それがずーっと続いてます。楽しみ続けている。本心から楽しみ続けている。楽しいから没頭し続けている。
僕が好きな人はみんなこのパターンです。
楽しくて楽しくて、没頭している人。
こういう人達は周りがどう変化しても楽しくて仕方がない人生を送ってます。
好きで、楽しくて、没頭している。最高です。
あなたは今、没頭していることありますか?

karuki accessories
昨年のことです。
昨年9月13日。お餅屋源七の新工場を建てました。その時のことも書いたので良ければ読んでください。
このタイミングで奥さんのアクセブランドの店舗をつくることを同時に進め始めます。
書き忘れてましたが、ブランド名は"karuki accessories "です。インスタ見てもらえたら雰囲気伝わるかと。
新工場を建てると同時に旧工場の必要性も無くなり、一時は解体する流れになっていました。
が、奥さんの仕事はアクセ作家です。ここを改造して店にしようと決めました。
アクセの作業場の狭さ、ハンドメイドアクセ界の競争率の高さ、などなど、色んな理由はありますが、お店を持つと良いことがあります。
世界観を伝えられる。ということ。
今はみんなSNSを使って、一枚の写真と文字の世界を大切に生きてます。そこに世界観を閉じ込めて発信しています。SNSと実生活の世界の2つを持つ時代です。
そんな時代だからこそ、実店舗をつくり、わざわざ足を運び、五感で感じるという経験はより貴重になる。貴重で、かけがえのないこと。
そんな場所をつくりたいと思いました。
決まってから半年。ようやくお店がカタチになってきました。

奥さん、個人事業主になる。
先日、税務署に開業届けを出しにいってきました。
紙1枚で個人事業主です。
横で見てて笑けてきました。
サラリーマン、職人、社長。世の中の人を3つに分けたらこうなりますが、紙1枚で個人事業主になれてしまう。
みんな何か没頭できることがあるなら個人事業主になったらいいのに。そんなことを思いました。
これからは個人事業主として生計を立てていくことになった僕の奥さん。
これを書いている時も好きな音楽聞いて、時々わけのわからん踊りを披露して、笑いながらアクセをつくってます。
なんでもアリのこの時代。
アクセ作家として企業した大人の姿を見て、色んな人達がワクワクしたり、希望を持ったりして好きなことに没頭する世の中になってほしい。
没頭する人々が増えてくことを願ってます。

最後に。
3月30日"karuki atelier shop"openします。
是非とも、このお店に来てください。
お待ちしております。

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