さようなら花鳥風月



2020.01 29

「神保町よしもと漫才劇場」オープン会見

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中田カウス師匠をはじめ
本家大阪漫才劇場の先輩方が集まり

新劇場は華々しいスタートを切る。



時を同じくして



同じ劇場の5階楽屋


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会見のメンバー選考から漏れた数組が呼び出され

フラッシュが向けられるライバルたちの晴れ舞台を何故か見なくてはいけなかった。

紙とペンがある。何を書き留めろというのか。




その光景、完全に

「違反者講習」




この屈辱は僕の復讐心を生んだ。








劇場発足当時は良い事ばかりではなく

「神保町所属芸人は他劇場出演禁止」

このルールが芸人、ファンの不安を煽った。

しかし6年目の僕は上から2番目の芸歴で、自分が引っ張らなくてはとの思いが強く芽生える。




noteでお客さんへ「前を向こう」と声を上げ


お客さんの為にわかりづらかったバトルライブのシステム説明画像も劇場に交渉して作ってもらい

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自分でも動画を作ってシステム説明したり

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ニューヨークさんにもお話した「神保町青年部」

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素敵じゃないか柏木さん
ザ・シーツ瀬尾さん
サンジェルマンあとむの3人で発足した。

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若手だけの「新劇場を盛り上げたい」その一心で、先頭に立ち劇場を引っ張り、最高の劇場を作ろうと躍起になった。僕はそんな役割を担いたかった。



それから1年以上が経ち「花鳥風月」という新システムが根付き、最上位の「花」クラスは10組が揃った。


そこにサンジェルマンの名前はなく

「完全実力主義」の劇場の空気感

「花」メンバーは苦しいくらいに眩しかった。


「前を向こう!」と言っていた僕は負けているだけなのに「楽しくない」が口癖になった。

いつしか「鳥」が自分の定位置となっていて

「花」で劇場は盛り上がっている。それはいい。

後輩たちに挨拶を一切されない。本当にされない。

でも声を上げるのが恥ずかしい。負けているから。

京極は後輩に慕われている。まるで御殿。

舐められているんだろう。鳥だから。負けてるから





悔しい日々に忽然と現れたニューヨークさん。


本当に大好きで単独のDVDを相方と貸し借りして

オールナイトの「セ○レの回」が大好きで

もちろんYouTubeも全部見てるし、ラジオも全部

そんな憧れに憧れた先輩に気づけば溜まった愚痴を吐いていた。





そしたらこんな事になっていた。


申し訳ない、申し訳ない、申し訳ない。


でも、戦える場ができた。鳥の下克上。

そして倒壊させるべき「御殿」の存在。



リハが行われる舞台では重々しい空気で溢れてる。

完全臨戦態勢の素敵じゃないかさん

エグ貧乏ゆすりで身体まで揺れる太郎

なんか楽しそうネイチャーバーガー、そいそ〜す

見た目が意味わかんないまんぷくユナイテッド狩野



【素敵じゃないか vs 令和ロマン】

このライブを盛り上げようとする客席の芸人たちはくるまの”アルカディア”やGABAの献上などくるまの狂乱する姿に「今日はとんでもない日になる」と血の気が引いていた。
僕は僕で前日の令和ロマンの前夜祭でくるまがなかなかに僕の事を煽っていたので、隙があればそこを突こうと考えたがその考えは一瞬で消え去る。
7年間、吉本に所属してニューヨークさんのあんな瞬間を初めて見た。

令和ロマンの「このライブを盛り上げるんだ」っていう姿勢は本当に凄いとしか言えないし、なんせ素敵じゃないかさんが本当に最強で屋敷さんが作り出し化け物と真っ向から勝負し、倒される姿も一周回って可愛くて自然と応援してた。


【ナイチンゲールダンス vs ザ・シーツ、サンジェルマン、マリーマリー】

ナイチンの先輩ザ・シーツ、同期マリーマリーがヤスに直接謝罪してこの対戦はもう解決させる空気だった。僕もそう。何故かというとサンジェルマン2人もヤスに謝罪していた。
僕の場合は巻き込んでしまった申し訳なさからで別にわだかまりもなく、穏便に済ませたかったところに現れた太郎。

挨拶動画以降、僕に対して色々言いたいことがあると聞いていたのでほとんど口聞いてなかった。数日前のライブで僕と太郎でやりあった事もあった。

【某ライブの太郎との闘い動画】

あの場でぶつかろうと思ったけど、挨拶動画で笑いにしてあげられなかった後ろめたさもあってフワッとなったわけです。でもあれは「えいなが」です。反省してますので見守って頂けたら…

太郎は本当に凄かった、面白かった。仲直りしたよ。

ナイチンのお笑いモンスターっぷりも、北中さんの覚醒も相変わらずの瀬尾さんも、増田の手土産もエビちゃんのクラスの女子感も、全てが最高だった。あと、なかるてぃんあの場でボケまくれるの凄すぎ。


【換気休憩】

かかりすぎて自分のと全然違うのに嶋佐さんのニューバランスを間違って履いたり、スーパー・サイズ・ミー黒田さんに「いよいよですね、頑張りましょう岡田さん」と言うも「俺、黒田だけど」と先輩の名前を間違い最悪の空気にしてしまう。


【9番街レトロ vs スーパー・サイズ・ミー】

前日「明日、京極を倒そうと思う」と同期を呼び出し、仕込んだ京極御殿崩壊への弾を試した。準備は万端、弾も完璧。俺が戦いたいのはヤスじゃない京極。屋敷さんが「じゃあ、別に不満はないんやな」の言葉に身体は反応した。



「京極御殿は存在します。」



遅れて東京へやってきたカリスマ京極。9番街レトロは面白いし、人気なのも本当にわかる、しかし「京極」はこれ以上好きにさせるわけにはいかない。後輩はもちろん同期のほとんどが京極の傘下に入っている。それを終わらせる、それが今だ。

京極が召喚獣で僕をボコし、挨拶していない後輩と僕を嘲笑った忌まわしき事件をぶつけた。


全く響かない。


それまで熱線を繰り広げた会場は一気に凍りつく。

全員が敵に見える。怖い。
自分が口を開くたびに冷めていく空気。


次の京極リスケ事件も渾身の武器だった。


それはそれは響かない。


マスクをしてて良かった。唇の震えは止まらない。


「京極に非難集まったら可哀想だな…」


僕が倒した後にネットで非難されるであろう京極を、本気で心配していた昨日の自分をぶん殴りたい。


最後に投げたなけなしの「京極ゲーム事件」

これが観客に刺さる。御殿にヒビが入る。

焦る、カリスマ京極。今日が貴様の命日だ。

興奮しすぎてヤスがなんと言ったかわからないけど

あれは完全に京極御殿の崩壊を意味した。

京極よ、お前の時代は長くない。震えて眠れ。




割愛するけど狩野の大覚醒、笹本のディープ、そいそ〜すは平和で最高で「その他」のブロックは新しく生まれ変わる新劇場を表していたように見えた。

僕の「ロングスベり」だけは別として。



ニューヨークさん、奥田さん、スタッフの皆さん

本当にありがとうございました。

今後とも神保町漫才劇場をよろしくお願いします!

おもちゃ箱はいつでも開けております。

奥田さん、お弁当ご馳走様でした!

楽屋で「これでオレらは奥田さんの傘下だ」とみんな言ってました!

神保町に興味持っていただいた方!
劇場でお待ちしております!


鳥のサンジェルマンの逆襲はこれから。
キングオブコントやテレビでまくってやります。

京極御殿の完全崩壊は近い。

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