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本読みのきろく

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#とある一冊 02

「次の外来、いつにしますか?」 この一言に救われる人がいるんだと思うと、ぎゅっと胸がしまる。 ある医者が、末期癌の患者にやっとの思いで口にしたこの一言が、患者が生きる気力を取り戻すきっかけとなり、切なくもあたたかいストーリーがはじまる。 * 小説「神様のカルテ」は、ある一人の医者が信州にある地域の病院で生きることに向き合い懸命に生きていく物語。 主人公は、夏目漱石を敬愛する古風な医師・栗原一止。24時間365日を掲げる地域の病院で、昼も夜もなく必死に働いている。 あ

いってきます!をもっと身近に。パスポートと一緒に「ひとり旅英会話BOOK」で旅に出る

ブーンと空を駆け抜け、青いキャンバスに真っ白な線を描く。空を飛ぶことに憧れを抱いていたあの頃から、君は随分と大きくなった。 「そろそろ、私も海外に行きたいなぁ。」 きっと胸には、そんな思いもあるだろう。 *** 海外にどんなイメージを持っているだろうか。 綺麗なビーチに照らす太陽。 きらびやかなショッピングモール。 高層ビルとその下を行き交うたくさんの車やバイク。 心を掴まれる彩り豊かな雑貨。 賑やかに行き交う人々。 英語を使うところ。 心踊ることをたく

#とある一冊 01

カフェに立ち寄ることも、 本屋へ立ち寄ることも、 コンビニへ立ち寄ることも、 ネットサーフィンすることも。 結局のところ、その時の自分を満たしてくれるものに引きつけられているらしい。 人はいつも、自分を助けてくれる人をさがしている エッセイストである松浦弥太郎さん著「もし僕がいま25歳なら、こんな50のやりたいことがある。」の冒頭に書かれている一節。 この本に出会ったのは、3年くらい前。 25歳なんてまだ先のことだし。と思っていたわたしが、タイトルに惹かれ