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#1倒産1000本ノック?月1億円の資金ショートの10年間どうサバイブしたか?

#1 「グエエー」擬音でしか表現できない! 

明日倒産1000連発

プロローグ、目次(無理やり)に続いて本編第一話です。


明けない夜はない

とか

止まない雨はない

とか

励ましてくれる言葉は世に沢山あるけれど
10年間 朝が来ない夜は耐えられますか?

10年間真っ暗なトンネル歩き続ける事できますか?

結構ヤバくないですか10年間

そして今週も3000万足りない、後2日
どうしよー
どうします?
どうしたらいいですかー?
誰か答えを〜

「グエエー」

頭おかしいかも知れないんですけど僕には暗闇の向こうからズート光が見えてたから10年間毎月1億足りなくても走って来れた

そして10年そんなだったから今週お金足りなくても
「頭は必死、心は安らか」
チョッと盛りましたがまあまあそんな感じ。
「昨日も飲んでましたから。。。」

でもそんなこと債権者さん達に知れたらボロクソに怒られます。

でも。。。「この件については後でまた」

6年前チョッと身の丈に合わないM&Aをしました。
詳しくは後記しますが結果的には僕の脇が甘くて一年余りで
両社とも倒産しそうになりました。

当時なんと未払い3億円以上
ご迷惑をかけたお取引先50社以上

「グエエー」

M&Aした会社はアパレルの小売チェーンだったから債権者さんはほとんどアパレルメーカーさんとテナントオーナー。

しかも1年ぐらいしか経営してないからほとんどの会社さん社長さん面識がない方ばかり。

50社を一日5〜6軒ぐらい毎日周りました。

再建計画書をもって社長さん一人一人に謝罪と説明をしていきます。
またこの再建計画書がエグイ

「5年間の分割にさせてください」

「はあ?」
みたいな

でも当たり前ですよね来月入ってくるはずのお金を5年間の分割なんて
僕が逆の立場だったら「はあ?」って言わないまでも「イヤイヤムリー」
って必ずなります。

でも当時月商1億くらいだから利益なんて行っても10%

未払いは3億円

どうやったって払えません

とにかく初対面の社長さん達に毎日毎日謝りに行きました。

大小さまざまな規模の会社さんです。当然キャッシュリッチな会社ばかりじゃありません。

「あんたがつぶれる前にうちが潰れちゃうよ」
っていう会社さんもあれば

「自分も苦労したからあなたの気持ちはわかる。うちも苦しいけどあなたも頑張りなさい」
っというありがたい言葉をくれる社長さんもいます。

中には僕の経営の甘さややり方についてとことんお説教(失礼)される方もいます。

「なぜキチンと計画を立てないのか?」
「リストラは、してるのか?」
「数値管理が弱いから税理士を変えろ」
などなど

そして当然
「はあ?舐めてんのお前?ふざけんなよ今週中に入れろ!」
「お前車持ってんだろ?それ売れ!」
「担保あるんだろ? なんでもいいから出せ!」
などなどフルスイングで怒られます。

でもそんなことは当たり前のことで僕が悪いのでしょうがない。

でもそれを毎日続けるとやっぱり朝出かけるのがイヤになります。

そしてもっとも自分的に最悪なのは毎日何軒も謝りに行って一人一人に同じ説明をしていくとある意味それが「口上」みたいになってくる。
機械的になるというか、慣れるというか

50件も連続で回ると否が応でもそうなります。
怒られても、説教されても灰色の心がタダタダ吸収していきます。
でも「慣れる」とかそんな心持になる自分自身に最悪嫌悪感

「グエエー」

でもそんな中でこんな言葉に出会ってなんとか癒されたりします

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つらいことがおこると感謝するんです

これでまた強くなれると

ありがとう

悲しいことが起こると感謝するんです

これで人の悲しみがよくわかるようになると

ありがとう

ピンチになると感謝するんです
これでもっとたくましくなれると

ありがとう

つらいことも、悲しいことも、ピンチものりこえて
生きることが人生だと言いきかせるのです
自分自身に

ありがとう

そうするとふっと楽になって楽しくなって人生が
とても光り輝いてくるんです

ピンチは、チャンスだ

人生は、ドラマだ

人生がとても素敵に素晴らしく、よりいっそう光り
輝きだすんです。

ますます光り輝く人生を
ありがとう
の心と共に

清水英雄

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癒されますよね

言葉のパワーすごいです。

でもでも

言葉の力も一瞬です。

今からの奴は中々です。

M&Aの失敗の清算は、元々あまり人間関係がなかった方達の謝罪です。

当然 とてもこれまでお世話になっているお取引先様にもたくさんご迷惑をかけています。

個人的にもとても仲良くさせて頂いていた社長さん達
支払のスキップや分割をお願いすることが度々あります。

大抵の場合、ご支援を頂けます。

「そう言う時もあるよな。経営者はいろいろある。うちもできるだけ支援するから頑張れ」

とか

「俺は、お前の将来に賭けてるから絶対に復活しろ!」

とか

「ドンドンダウンは世の中の為になる素晴らしい業態だから必ず広めろ!」

スゴイありがたい言葉をもらえます。

でもこれからが「グエエー」

こんだけ良くしてもらっているのに約束が履行できないことが起こります。

そして更にリスケしてもらってそれが再度履行出来ない
事もあります。

その度に
「今度こういう案件を成功させます。3ヶ月後には、こんな投資を受けられるかもしれません」

「必ず復活するのでもう少し猶予を下さい。」

嘘をついてる訳ではありません。
実際にその案件は、進んでる。成約の角度もすこぶる高そう。

でもうまくいく時も行かないときもある。

モチロン信頼関係の中で相当の期間ご支援を頂ける会社さんもあります。

でもそりゃー最後には怒られる

「お前いーかげんにせーよ」

当たり前です。当然の事

辛いです。

そしてその次も約束が守れない時もあります。

そんな段階にこれまでスゴク親身になってくれていた
社長さんたちの態度が変わって行きます。

これが耐え難いほど悲しい。

だってこれまで好きで付き合ってきて、何度も飲みにも行った同士の様な気持ちでいた人達にある意味人間として否定される瞬間が来る。

ホント辛い

当然 申し訳無いという想いしかないし、もうなんて表現していいか分からないくらい情けない気持ち

「グエエー」

でもそんな時、人間の価値、自分の価値について考える。
人の本質が表れるのは、やっぱり逆境の時だから

日頃、ちょっとかっこつけてても、強がってても
穏やかそうでも、余裕ぶってても、いい人そうでも

逆境に身をおくと本質が表れる

ほんとの人間力が問われるのは、ここだなって思う。

普通じゃない状態、状況の時、自分は、どう動くか?

動けるか?

おろおろしないか?
いらいらしないか?
泣かないか?

それがリラックス&アッパーの本当の精神だ

分かったか 俺?
って言い聞かす!

とはいえ。。。

こっからがまた最悪

あったりまえにそこまで何度も何度も支払いが滞ると誰も
信用してくれなくなる。

信頼されないって辛い。スゴイ辛い。

でもそんな事当たり前
だって払えない自分が悪いのだから

債権者さん達は、必ず支払いの予定を求められる。

僕 「申し訳無いんですけど他の債権者さんにも約束しててどうしても〇〇万円しか払えません。ホントにスイマセン」

債権者さん「他の人達なんて関係ないよ、うちだってこれまでなんども岡本さんの事 助けたんだから今回は〇〇万円〇〇日までに必ず払ってください。」

こんなやりとりが何十社と行われる。

ウチの利益なんてそもそも雀の涙だから中々溜まった未払金に回すことができず、支払いの優先順位とするとこれは、絶対に

「差押リスクが1番高いもの」

そんな感じだから僕自身は、皆さんが求められる返済金額が払えないってわかってるし期日の約束も出来ない事もわかってる。

だって毎日毎日資金繰り表見て、なんなら数時間の入出金でもやり繰りしてる。

だから「お約束する事が出来ない」

でもそれを伝えた瞬間から

債権者さん「いつまでにいくら払えるの?」

僕 「〇〇万円です。」

債権者さん「そんなんじゃ話にならないよ最低〇〇万頼むよ」

オーバー & オーバー

僕が約束するまでズット続く

一番辛いこと

「出来ないとわかってることを約束すること」

「グエエー」

ても「逃げたらあかん」

いつも息子にも言ってるからね

(逃げたらダメじゃ、チャンと受け止めろ)って

難しいけど

どんな劣悪な環境だろうが逃げずに真正面から
受け止めて、見えない明日の不安は、うっちゃって
今に感謝しながら目の前をガムシャラにこなす

これが人間の肥やしの作り方、ラックの呼び方だなって
心から思ってるんだけどな

難しいことだけどな
僕にも難しいんだから息子には、もっと難しい

でも
困難から逃げたらあかん
絶対に逃げたらあかん

俺も
息子も
みんなも

逆境こそが血となり肉となる
逆境を受け止め真向勝負したら後は、アラーの神の
おぼしめし
イッシュアラー

って僕は、イスラム教徒じゅあないけど

うちは、リラックス&アッパーか

結論
逃げたらあかん

助けてくれたすべての人に感謝

☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆

プロローグ、目次、今回が本編第一話になり3回目のnote投稿です!

これからも読者の方にハラハラドキドキ綱渡り経営のリアルを

テクニックも心持もチョーリアルな僕の実体験をとうしてお伝えできれば幸いです。ラッキーにもカンボジアで行われた「ホリエモン祭」で登壇させてもらい幻冬舎の伝説の編集者の箕輪厚介さんと対談する機会がありました。

その後、出版の相談をさせてもらったところ「面白いっすね!とりあえずnoteに書いてみて」って言われた事をまともに間に受けてnote始めました。

30章以上は、書き続けてあわよくば幻冬舎で出版してもらって🤪箕輪さんやホリエモンさんに帯書いてもらえるようにがんばります!

恥部をさらけ出し倒しなのでフォローやスキもらえると癒されます

フォローよろしくお願いいたします🙏🙏🙏

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