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台湾へ、自殺寸前だった女の一人旅⑪7日目_台東1/2

こんにちは。
自殺寸前だった私が、台湾へ一人旅し得たものを書きます。始めての方は序章を参照ください。
今回は、7日目。台南から、東側に向かいます。

行った場所:
台東
食べたもの:
豆花・米
体験:
東部の漫々、自転車、宿でコダックに見下ろされてうなされる

今日から台湾東部の旅です。
台湾の東側は、新幹線が走る西側とはガラリと違って、海沿いの景色を楽しむ車窓、小さな駅、ローカルな雰囲気漂うのんびりした地域です。

過去、今は年老いた父と、高雄から時間をかけて台北まで東部を廻ったことがあり、思い出が詰まっています。
その時は、高雄から知本温泉(めっちゃおススメ)そこからバスで台東に入り、花蓮に行きました。
事前に調べても、やはり西と比べて少し旅はしづらいようで(鉄道駅と町が離れていたり)なるべく早め早めの行動を心掛けました。

台南に別れを告げ、事前に購入した8時発の自強号に乗り込みます。残念なことに、座席は山側で、海側が見えません。車中、台南でためた食べ物で食いつなぎます。
台東の町につくと、そこは高雄や台南とはうって変わって、空も広く、空気もどことなくカラッととしています。運よくやってきたバスに乗り込んで台東の町へ


東部の車窓


原住民の絵もある台東駅

台東の町は小さく、観光がしやすいです。
バスやバイクで足をのばせば、海や山などの自然が多く、いつか上級者になったら行こうと思いながら、今回は通り道にそれでも一泊はしたくて台東に来ました。
宿を決めるときに優先したのが、自転車が借りれること。町が小さい分、自転車を借りると隅々まで回れるし、道を間違えても引き返せるので。
そして、泊まったのが、懐かしいふるーーーい旅行社。宿の前でお店のオーナーがタバコふかせてるスタイル。
1時半になったら戻って来いと言われ、それでも、自転車だけは借りれて、さて、台東の町!!
台東の良さは、町の規模と雰囲気。町の出発点には、台東鉄道芸術村。バスターミナルも付帯し、過去の鉄道駅が広場になっていて、背景に海があるせいか拓けていて穏やかな空気が流れています。犬も散歩しています。
正方形ほどの形で町が碁盤の目になっていて、名物のごはんや飲み物もあり、町を抜けるとすぐ海へ出ます。
原住民の住まいも多く、どことなく、西部とは違った明るさ。
私は、原住民文化が好きで、台湾に2つあるテーマパーク(日月潭、屏東)にも行ったことがあり、それぞれ、祭祀をよく行う部族、農耕民、海の民、戦士的な部族、女性が強い部族などたくさんの特徴があって、衣装もとてもとても可愛いのです。

台東鉄道芸術村からは、かつての鉄道の路が整備され遊歩道になっています。地元の方や車いすのお年寄り、わんこが散歩していて自転車も通れます。枕木がうまく並べられていて、直線の運転しやすい道です。

まっすぐ続く遊歩道
空の広い台東鉄道芸術村


そこをまっすぐ行くと着くのが、
「台東糖廠文化園区」かつての砂糖工場が、今は、リノベされて、手作り体験や原住民のグッズショップになっています。閑散とした雰囲気ではありますが、規模としては大きく見ごたえがあります。
ここの部族が作った月桃の麦わら帽子をずっとほしくて、でも一個1,500元(7.500円)にもなっていて、円が強いときに買っておけばよかった。
東部ならではの農産部も販売していて、台湾メイドののんびりした可愛さがたまらない。

帽子への未練を残しつつ、来た道を戻って台東の町へ。
ちょうどお昼時だったので、台東名物、米麺のお店に向かいます。
「榕樹下米苔目」同じようなお店が数件ありますが一番の老舗はここ
混んでいたけど、一人だったので相席させてもらって名物の麺を食べます。麺に関しては、他で説明されていると思うので省きますが、麺は柔らかく伊勢うどんみたい。出汁がカツオ節で美味しいです。また、台東では、ハイビスカス、愛玉が名物で、そのドリンクもいただきます。
お腹がいっぱいになったので、腹ごなしに海へサイクリング
自転車があると、移動がしやすい。

海のほうへ行くと、かつて父と向かった餃子屋さんを通りすぎ、
最近できたのかな、「森林公園」なる巨大な公園、というか、昭和記念公園並みの場所ができていました。
入口でぼんやりしていると、入口の係員さんに「入るには30元かかるのよ」と申し訳なさそうに言われ、払って中へ

湖というか池


これが、もうとんでもない広さです。
公園を一周するといいと言われたのだけど、公園中央の入口から入って、西側にある湖へ向かうのに3キロはあります。そしてそれを台湾速度(漫々走)で歩いてのんびり歩いている人たちもいる。。あの人たちはその日中に湖につけるんだろうか。とんでもないところでスピードを発し、こういったところでは漫々なリズム感が、一括りにしてはいけないのだけど面白味を感じます。

広すぎる


バラ園かと思ったらハイビスカス園だったり、竹林など、物珍しいものもあるけれど、なにせ広いから止まっていられません。心の中で、ひぃひぃ言いながら、湖を目指しぐるっと一周、また中央を通りすぎて、今度は反対側のこれまた小さな湖、その名も「琵琶湖」へ。東側の出口から海へ抜けれるとのことで、不思議な色の葉の生い茂った道を通ります。色が鮮やかすぎて、ディズニーランドにでも来たみたい。

作り物みたいに鮮やかな葉


海に出たものの、ものすっごい暑さ。
一瞬で通りすぎ、台東の町へ戻ります。
宿に戻る前に、豆花やさんへ
ここも、過去、父と訪れたところで、お店も近くにあるお茶屋さんやホテルなども変わっていませんでした。台北や高雄は都会すぎて見知ったお店がなくなっていたことも多々ありましたが、台東の変わらなさにはほっとしました。


現地の方の口コミにもあったけど、ここのお味はとてもいい気がする。豆花は毎日食べるぐらい好きだけど、その味の違いはなんなんだろう。
たいらげて、宿に向かいます。
宿ではおっちゃんが待ち構えていて、旧式のなにか出そうな部屋が一晩待っているのでした。
長くなったので、台東の夜編は次へ。

読んでくださってありがとうございます。
台東の空は広くて、漫々。忙しない都会だけでなく、世界にはたくさんの場所があって、苦しいところだけが全てじゃない、と気づかせてくれる東部です。


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