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【詩】何もわからなかった

何もできなかった
何もわからなかった
何も知らなかった

そのシワクチャの顔が動かなくなるまで

何もできなかった
何もわからなかった
何も知らなかった

そのシワクチャの手が握れなくなるまで


何もできなかった
何もできなかった
何もできなかった

あったのに
あったのに
できる事がたくさんあったのに

あんなことや
こんなことや

あれも
これも

あったのに

できなかった

できなくなる事が
わからなかった


わからなかった
わからなかった
わからなかった


亡くなる?
無くなる?
なくなる?

いなくなることが
わからなかった

知らなかった?
知っていた
知っているふりしてた



明日になったら会えるかな
明日になったら電話に出てくれるかな
明日になったら 笑ってくれるかな
明日になったら 手をつなげるかな

そのシワクチャの顔
そのシワクチャの手

明日になったら動くかな

明日があれば動くかな



何もできなかった
明日があると思ってたから

何もわからなかった
明日があると思ってたから

わからなかった
明日がない世界があるなんて

わかっているつもりだった
いつか別れる日が来ることを

知らなかった
知らなかった
知らなかった

いなくなることが

こんなに

こんなに

こんなに

悲しいなんて







最後まで読んでいただいてありがとうございます

当たり前のことなんて何1つなくて
毎日が奇跡の連続だったことに気付く
そしてまた忘れていく

忘れたくないのに忘れてしまう

だから「コトバ」で残したくなるのですかね?

僕の書いた詩をまとめてあります。
良かったら覗いていってくださいね

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