はじめて
見たもの、覚えていますか

はじめて
聞こえた音、覚えていますか

はじめて
触ったもの、覚えていますか

はじめて
嗅いだ匂い、覚えていますか

はじめて
食べたもの、覚えていますか


たくさんの、はじめて

たくさんの、はじめて


はじめて
話した言葉を覚えていますか

はじめて
立ち上がったときのことを覚えていますか


はじめて
歩いたときのことを覚えていますか

はじめて
走ったときのことを覚えていますか


たくさんの、はじめて

たくさんのはじめてがあった


はじめて
書いた絵を覚えていますか

はじめて
書いた文字を覚えていますか


たくさんのはじめて
たくさんのはじめてが過去になっていく


はじめて

怒ったこと

悲しかったこと

嬉しかったこと


覚えていますか


はじめて

悩んだこと

悔しかったこと

苦しかったこと

覚えていますか



たくさんのはじめてがあった
たくさんの限りあるはじめて


はじめて

人を好きになったときのことを

覚えていますか

はじめて

大切な人を失ったときのことを覚えていますか

これからも

たくさんの

たくさんの

たくさんの

はじめてがある



そして

「はじめて」

が

「最後」

にかわるときがくる


それは

今日かもしれないし

明日かもしれない


誰にもわからない


たくさんのはじめてと
たくさんの最後がある
毎日を生きている



はじめて

人生が終わる いつかの日のために


大切な
はじめてと

最後

を

覚えていたい

僕の詩を読んでいただきありがとうございます。

マガジンに他の詩をありますので、よかったら^ ^