私がスタジオジブリ作品の中で一番好きな作品は
紅の豚です。

久々に金曜ロードショーで紅の豚が放送されました。嬉しい。最高。グラァァァツィエ！！

子どもの頃は単に
イタリアの飛行機乗り同士の喧嘩の映画
とだけ理解していました。

大人になってからは
大人の嘘と本音と見栄と理想を盛りに盛った無茶苦茶かっちょいい映画
と思うようになりました。

ジブリで一番好きです。
登場人物全部好き。
悪者が悪者になりきっていない所も好き。
大塚明夫様が好き。
この作品を越える飛行機の作画が上手いアニメが見当たらない。

大学生の頃、同じく紅の豚が好きだという友人と真剣に議論をしたことがあります。

ジーナとフィオどっちがいいか問題。

・ジーナ(マダムジーナ)
ホテル・アドリアーノを経営する実業家。
「アドリア海の飛行艇乗りはみんなジーナに一度は恋をする」と言われ、空賊からも慕われる。
ポルコとは幼馴染。
夫を3回戦争で亡くしているが、ずっと友人として側にいてくれたポルコの行動に密かに賭けをしている。
自宅に本格的な無線機があり、空軍ともこっそりやりとりできちゃうコネあり。

・フィオ(フィオ・ピッコロ)
17歳でピッコロ社の飛行機設計技師。
父親が元空軍パイロットでポルコと同じ部隊。
空賊相手に説教する度胸があり、用心棒のカーチスから一目惚れされるも自分とポルコの飛行艇製造費を即天秤にかけるという判断力に瞬発力がある。
後年ピッコロ社を継ぐ。

ジーナやろ！！！
どう考えてもジーナ！！！
みんなに一度は恋されてみたい！！！
空軍の無線盗聴したい！！！

友人はフィオ派、私はジーナ派。
ドラクエ5並の不毛な議論ですが、いつも盛り上がります。

ジーナになりたかった私は大学生の頃、カラオケに行くたびに「時には昔の話を」を歌っていました。
シャンソンて難しいですね。
とても20代が歌える歌ではないですが、それでも好きで歌っていました。

フランス語をちょっとかじってからは「さくらんぼの実る頃」も練習しましたが、カラオケで歌うと盛り上がりも盛り下がりもしない微妙な空気になってしまうので、同じく紅の豚狂の友人と行ったときだけ歌っていました。

ジーナみたいな大人の女になりたいなぁ。
ほほう、劇中ではポルコは36歳。
ということは幼馴染のジーナも同じくらいか。
私も36歳になったらジーナみたいな大人の女になれるのかなぁ。
落ち着きがあって、大人の魅力溢れた女性に…
そう願っていました。

…え？36歳？
私、3月で36歳になるんだけど？
私、ジーナと同い年になるんか？

嘘やろ？？？

ユニクロのスウェットを着てスッピンで眼鏡で、
台所で立って納豆ごはんかき込んでるジーナ…

夫が夜勤でいない夜に1人で5歳児と2歳児を風呂に入れると慌ただしさのあまりリンスをし忘れ、又は流し忘れるジーナ…

あああぁぁぁん！娘ちゃんしゅきぃぃぃ！！！
と頬っぺたに吸いつくジーナ…

思ってたんと違う。
でもそんなジーナもありだよね！

ありって言って！！！泣