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生き急ぎ上等。

思えば高校1年の文化祭のとき、私はアドレナリンが漏れ出ていたと思う。
吹奏楽部、文化祭委員会、クラスの出し物である劇のキャスト
その3足の草鞋を履きつぶし、放課後は校内を駆けずり回っていた。

あの時は本当に大変だったし、もちろん良いことばかりではなかったが
私の中では宝物のようにキラキラした時間だ。

というのも、私は忙しい時間が好きだ。

というかだらだらタイムも大好きだけどそのうち飽きてしまう。
その飽きを自覚してしまったとき無性にむなしくなるのだ。

それが苦手。

だから自分のキャパを超えて手帳やカレンダーに予定を詰め込むのだろう。

あまりの忙しさに生きてる!と強く実感し始めたあの頃の私は
今の私に不満を抱くかもしれない。

アルバイト、大学の勉強、検定の勉強、ボランティア、
並べてみると数はなかなかだと思うが
あの時のような胸の高鳴りが、忙しくても笑っちゃうような、
感じがないのはなぜだろう。

自分がそれほど夢中になれていないのだろうか。

否定できない自分に腹が立つ。

それでもやりたいこと、やらなければいけないこと、
それらをやっていると有効に時間を使えているような気がする。

少なくても一日中動画や漫画やドラマに時間をささげるよりは。

無意識にささげてしまって気づいたら夕方、そして激しく自己嫌悪。
なーんて繰り返していたあの頃の自分に伝えたい。

それはおばあちゃんになってからでもできるぞ。
大学生の今だからこそできる、今だからやりたいことをやっておけ。
おばあちゃんになってもやりたいことがあったら
ひいばあちゃんになってから楽しめ。

平日8時から会えるあの子だって同い年で林業のことやら
天気のことやら一生懸命やっていて
本当に勇気をもらえる。
それからあの子が頑張ろうと決心する度、
私も頑張ろうと思えるんだ。


忙しいアピール?
実際に言葉を聞くとやっぱりドキッとするし、正直傷つく。

でもそんなことは勝手に言ってろ。
誰かが醜い顔でそう陰でつぶやくとき、
私は笑顔で太陽の下を走り抜けてみせる。
忙しい、でも楽しい。そう思いながら。


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