”悪友に手を出すな”

私が人間関係に悩んでいた中学、高校の時に繰り返し読んでいた、私のバイブルとも言うべき「人とつき合う法」の中の、一節である。

いくつかの章に分かれていて、その中には”友達のできない人”の章の〈自分を虫けらだと思っている者は人に踏みにじられる(フランスの格言)〉や、”古い友、新しい友”の章の、〈友達は衣服のようなものだ。すり切れないうちに捨てなければならない。さもないと向こうがこちらを捨てる(ジュール·ナールの言葉)〉等中々辛辣な事も綴ってあるのだが、発行は昭和42年。今でも十二分に通用する。

もうほとんど開くことはないが、それでも私の書棚から消える事はないと思う。

一度何処かへいってしまい、本屋で見つけて、改めて購入したくらいである。

あの頃散々悩んだおかげか、今人間関係で悩む事はあまりない。

そこに載っているのが

悪友に手を出すな

一部抜粋させていただく

”私たちの中には、不良になり、やくざになる分子が多かれ少なかれ含まれている。これは危険な分子である。それを得意になってもてあそんでいると、いつのまにか手に負えなくなる。その時は最初は否定しながらもつき合っていた悪友が、すでに手を切ることのできない共犯者となっている。友は選ぶべし。悪友に手を出してはいけない”

某芸能人の騒動を見て私が思った事である。

人とつき合う法  河盛好蔵著  新潮文庫

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