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私にもできるサステナブルな生活のヒント〜#「未来のためにできること」

アフロの稲垣えみ子さんの「家事か地獄か」を読んだ。東日本大震災を契機に電気製品を使う生活に別れを告げた稲垣さんの体験談だ。50歳で会社を辞めてから女一人で「常時災害生活」、「一人SDGs」のミニマリストの生活を送ってらっしゃる。

冷蔵庫を捨てるにあたっては、江戸時代の人の生活を参考にしたそうだ。基本、一汁一菜で、残った野菜はベランダに干して保存する。洗濯機を捨てたので、簡単に手で洗えて、乾きやすい厳選された物しか家に置かない。面白いのは便利な電気製品を捨てれば捨てるほど、家事が楽になり、家事が好きになっていったことだそうだ。

私はこのようなミニマリストの、丁寧な生活に憧れる。しかし現実はといえば、久しぶりの日本への一時帰国で日本の多彩な商品に興奮し、ドイツに持って帰るものを爆買いしてしまった(もう既に2箱船便で送った)。だって日本の物は質が良くて、おしゃれで、どうしても欲しくなってしまうのである。100円ショップに行けば、安いのに便利な物が盛り沢山だし、スーパーに行けば食べたい物ばかりである。この物欲に勝てる人はなかなかいないのではないだろうか。

しかし稲垣さんは「買う」=「家事が大変になる」ことだと警告する。

そもそも「買う」という行為そのものが、ラク家事を始めて以来、私の中で突然、「キラキラした楽しみ」から、ヤバすぎる「要注意行為」に成り下がってしまったのだ。(中略)つまりはモノが増え、生活が複雑になり、掃除や整頓が大変になるという悪循環のスイッチオンでしかないという超ネガティブイメージが真っ先に思い浮かぶということになってしまったんである。

家事か地獄か 最期まですっくと生き抜く唯一の選択

なるほど。確かに物が増えれば増えるほど管理するのが大変になる。掃除も整理も大変になるし、稲垣さんの言うことは正しい。私たちはモノを所有するために生まれてきたわけじゃないのだから、使えきれないモノを抱えて生きていくのは負担になるだけだろう。持っているのを忘れてしまっているモノさえある。

よし、家に帰ったら断捨離をして、使わないものとはお別れしよう!そしてできれば、これからは物欲を抑えて、愛着のある良いモノを長く使っていきたい。それこそが、未来の地球のために、私にもできることなのではないだろうか。たった一人、されど一人である。みんながそれぞれにできることをしたら、奇跡が起こるかもしれない。


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