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タカオーラを使用してみて

こんにちは、TANO(@tano_shi7)です。
MTGを始めて2ヶ月半、先日ようやく大会らしい大会に参加したので、その時に使用したデッキ(タカオーラ)についての所感と大会通しての反省を書いていきたいと思います。
備忘録としての意味合いが強いですが、折角なら公開した方が緊張感を持って書けると思ったので、時間があれば是非読んでいって下さい。それではどうぞ。

【目次】
デッキ紹介
戦績
各対戦について
後書き

2/22(sat)マジックウィークエンドパイオニア
at晴れる屋名古屋店

・デッキ紹介
先ずは使用したデッキ、スラムオーラ(通称タカオーラ)について。リストはこちらです(MTG wikiより転載)。
http://mtgwiki.com/wiki/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%A9

先日のPT名古屋2020にて、準優勝の行弘賢選手が使用していたこのデッキ。公式の記事でも紹介されていましたが、『リストを見た段階でここまで弱そうに見えるデッキ』というのも珍しいと思います。本当に。今パイオニアで活躍している他のデッキを見ると、1枚で戦況をひっくり返せる“分かりやすい”パワーを持つカードが数枚は入っていたりしますが、このデッキにはそういった類のカードはありません。というか、パーツを買っても数枚を除けば数十円〜数百円で買えるものばかり。勝てるのか不安になります。ところが、結果は準優勝。興味が湧かない筈もなく、これを使ってみたい!という一心で直ぐにパーツを買い集めて組むことに。
※理由は後述しますが、私は《恩寵の重装歩兵》を《石とぐろの海蛇》に入れ替えています。

特徴は、とにかくオーラを付けて付けて殴るデッキで、除去への耐性として《命の恵みのアルセイド》や《ケイラメトラの恩恵》が。オーラデッキ特有のアドバンテージを失いやすいという特徴(クリーチャーに除去やバウンスが当たると付いているオーラがまとめて墓地へ落ちる)をカバーする為に《騒音のアフィミア》、《憎しみの幻霊》、《上級建設官、スラム》が採用されています。スラムに関してはデッキ名を見れば明らかですが、とても重要なポジションを占めています。ここまでタカオーラと書いたりスラムオーラと書いたりしていますが、知らない方からするとスラムオーラなのかタカオーラなのかどっちだよ!と混乱しそうですね。PT名古屋には高尾さんという方も参加されていて、行弘選手とこのデッキリストをシェアしていました。デッキビルダーが高尾さんなので、タカオーラと呼ばれている訳です。あくまで通称ですので、調べる際にはスラムオーラ(sram aura)で調べましょう。使用動画は、PT名古屋の動画(https://youtu.be/M0oVDQcZ4QQ)かJim Davisのyoutube動画(https://youtu.be/npoyDXss3_0)が分かりやすいです。
前述の、恩寵の重装歩兵を石とぐろの海蛇に入れ替えている理由はこの高尾さんが入れ替え候補としてツイートしていた為。プロテクション(多色)は《時を解す者、テフェリー》や5Cニヴミゼット等のデッキに刺さります。5Cニヴミゼットは実際に大会で当たったので、後ほど各対戦を振り返る際に詳しく触れたいと思います。

オーラの中で一番重要(だと勝手に思ってる)のはこれ。《天上の鎧》です。

きらきらするすべて》はこれにアーティファクトの数も加算しますが、2マナ。エンチャントの枚数が重要なこのデッキで1マナか2マナかというのは非常に重要な違いです。
例として挙げるなら、
1T 土地、憎しみの幻霊
2T 土地、結束のカルトーシュ、天上の鎧
この時点でエンチャントの数は3枚(憎しみの幻霊はエンチャントクリーチャー)。天上の鎧の修正は+3/+3となり、憎しみの幻霊のパワー・タフネスは、5/5。
これがきらきらするすべてだとどうか。
1T 土地、憎しみの幻霊
2T 土地、きらきらするすべて
この時点でエンチャントの数は2枚。きらきらするすべての修正は+2/+2。憎しみの幻霊のパワー・タフネスは3/3。
アーティファクトの数が多い場面も無くはない為、一概にどちらが良いとは言えませんが、除去への構えとして土地1枚は立てておきたいこのデッキにおいてどちらを優先するかは明白だと思います。先制攻撃が付くのも美味しい。

・戦績
次に、実際の戦績。ここまで解説とかしてきたんだしちょっとは勝てたんでしょ?と思われる方もいるかもしれませんが、結果は2-3。それも、2勝はBYE。デッキが悪かった?いえいえ、このデッキは十分に勝てるポテンシャルを持っています。私自身に問題があることを踏まえて各対戦の振り返りを。
R1 エルドラージランプ 0-2
R2 インヴァーターコンボ 1-2
R3 BYE
R4 5Cニヴミゼット 0-2
R5 BYE

・各対戦について
それでは、各対戦を振り返ってみたいと思います。正確なデッキリストは分からないので、同じアーキタイプのデッキリストへのリンクをサンプルとして。

【R1エルドラージランプ】0-2

https://www.hareruyamtg.com/ja/deck/273010/show/
(上記リストと実際に当たった方のリストとは大幅に異なります)

この対戦で良かったところはGAME1の序盤のみ。憎しみの幻霊にオーラを何枚も付け、スラムの誘発能力でのドローや、カルトーシュのETB効果で発生したトークン展開によるアドバンテージを保持出来ていた。一時26-5(たしか)まで持って行くことも出来、ハンドにはケイラメトラの恩恵を構えた状況。勝ちを確信した瞬間、《精霊龍、ウギン》を着地させてしまう。ウギンの-XをX=2で打たれて負けが確定。このデッキの強みであり弱みでもある『マナコストが極めて低い』という特徴が顕著に出た。それを踏まえてGAME2ではサイドボードから《思考囲い》と《脳蛆》をフル投入。アフィミア3枚ときらきらするすべて・結束のカルトーシュ各1枚をアウト。ゲーム途中で脳蛆を引くことが出来た為、キャスト。相手のハンドにウギンがあるが、クリーチャーに3点ダメージの無色呪文(名前が思い出せない)が見えた為、脳蛆でウギンを追放しても直ぐに戻ることになる。また、相手の土地が6枚だったことからウギンではなくその無色呪文を追放。これがミスだった。相手の土地に《見捨てられた神々の神殿》があったのを見落としていた為、ウギンが着地。再び-Xで負け(この時見落としていた土地が見捨てられた神々の神殿だったか記憶が曖昧ですが、土地7枚で8マナ出していたので恐らくそうかと)。プレイミスが目立つ試合だったが、サイドボーディングに関しては悪くは無かったと思うので余計に悔しい結果に。

【インヴァーターコンボ】1-2
https://www.hareruyamtg.com/ja/deck/269838/show/

さすがにインヴァーターコンボはPT名古屋でも何回も観たのと自分でも組もうか迷っていたのでデッキの内容はある程度把握済み。《真実を覆すもの》で墓地をライブラリーに変え、《タッサの信託者》か《神秘を操る者、ジェイス》でセルフLOを目指すデッキ。殴り勝つ勝ち方もあったり、美しい構築だなと思います。余談ですが、ちょっと前までTwitter等でLOの文字を目にする度にコミックLOの話かと思ってました。
GAME1はどのデッキか分からなかったので真実を覆されましたが、アフィミア3枚グリフの加護3枚きらきらするすべて2枚を抜きサイドボードから《浄光の使徒》《脳蛆》《思考囲い》をフル投入することで、GAME2は終始押せ押せで勝利。GAME3では浄光の使徒が落とされて負けましたが、内容としては悪くなかったはず。インヴァーターコンボはPT名古屋で八十岡選手が使用していたリストが一番好きですし、今回の相手の方もこのリストだったと思います。

【BYE その1】-700円
お昼ご飯を食べに行くのにちょうど良いと思ってショップを出るも、ランチ難民に。諦めて定食屋(宮本むなし??)でしらす丼とうどんのセットを急いで食べて戻る。

【5Cニヴミゼット】0-2
https://www.hareruyamtg.com/ja/deck/272727/show/

結果的に最後の対戦になったこの対戦が一番酷かった。アーキタイプの存在だけ知っていて、どんな動きをするのかも、どんなカードがあるのかも全く分からないまま開始。序盤は軽い除去しか飛んでこないからハンドにある限りのクリーチャーを展開。ケイラメトラを構えていればいけるだろうと油断に油断を重ねた所で《白日の下に》で《破滅の刻》を打たれて何も残らず。ハンドにクリーチャーが残っていないのに加え、その後のドローで引くこともなく完敗。GAME2ではアフィミア3枚カルトーシュ2枚を抜きサイドボードから《脳蛆》と《思考囲い》をフル投入。全体除去の前ではトークンの展開が意味を成さない。これで少しは抵抗出来るだろうと思うも、サイドボードからの2種を引くことは無かった。また、最速で殴ればいけるだろうという短絡的な考えに至りまたもや限界まで盤面展開をしていた所に再度の全体除去でゲームセット。
完敗と言う他無い上に自分の判断も最悪だった。この対戦はトラウマになりそうなくらい嫌な負け方だったので帰宅してから対策を考えたところ、石とぐろを入れている理由を忘れていたことに気付く。プロテクション(多色)で殆どの除去は効かないので、常にアルセイドを構えつつ石とぐろにオーラを付けていれば負けることはないだろう。若しくは、先手であれば相手が土地5枚を貯める前に殴り勝つパターンも無くはない。天上の鎧2枚+αを付けたクリーチャーがいれば相手の除去に構えつつでも5Tで削り切ることも可能だったことを考えると、勝てない勝負では無かった。判断力不足が招いた必然的な敗北。

【BYE その2】30分の浪費
棄権するくらいなら暇つぶしの相手してくれても良いのにと思って終了。終わってからフォロワーの方とフリーで対戦。

・後書き
思っていたよりも長くなりましたが、初心者によるタカオーラの所感と初めての大会の反省でした。今回は散々な結果でしたが、このデッキと共に上手くなろうという気持ちで一杯ですし、これからどう使っていくかを考えるのが楽しいです。勝ち越す為には他のアーキタイプに詳しくなることは絶対条件なので、デッキリストを読み込んでは大会に出てを繰り返して反省点が少なくなっていけばある程度理想的な形なのかなと思います!

最後に、何故この記事を書こうと思ったかというと、プロの方々の記事を幾つか読んでそれに感化された所が大きいです。特に、PT名古屋で優勝された原根健太選手のサイドボーディングについての記事。MTGを始めたのが遅かったのにトッププロとして輝けているのは、人一倍考えてそれを言語化しているからなのかなと。その姿勢を見習って、私もこれから少しずつではありますが書き溜めていこうと思います。
それでは最後までありがとうございました!



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