見出し画像

ひるまの太陽は見れない

感情が溢れる。
得体の知れない力が解き放たれている。
その力はまぶしくて、まぶしくて、昼間の太陽のように見えない。

感情の力は太陽のように、暗闇を照らし、暖め、時には成長を促す。

太陽が放つ、感情が放つ光は本来美しいもので、それはどんな気持ちが織りなすものでも変わらないはずだ。

しかし、その光が誰かに向けられた時、
その光は美しいだけではなくなる。

光は、明るい場所にいた人たちに影を落とすことだってできる。
それを受けた人の視覚を奪い、
ジリジリと痛みを与えることだって、時には火を起こすことだってできる。

痛みや正義、意志を持った人間の力は強い。
故に、簡単に人を傷つけてしまうことができる。

それは時に暴走し、自分でも気づかないうちに痛いほどの光を放つ。
それが希望だと、助けだと、
光を受けた誰かを壁に追いやっている。

それやがて頭の上を過ぎ、地平線へ向かう時、やっとその輪郭が姿を表す。
そしてそれが消える瞬間、わたしはわたしのしたことに気づくのだ。

心と体が自分の悪事を知っている。
脳だけが騙し騙し、わたしの悪事を隠している。

裏側に隠れて、ひっそりと、息を整えて。

どうしたらいいかはまだ分からないけれど、

日の入りに向けて大きなカーテンを繕っている。

凄く、凄く、嬉しいです。ペンを買います。