一人暮らし体験記

 一人暮らしを始めて今日で1年が経った。これまで箱入りだった自分が社会人になったのと同時に始まった新天地。周囲に知り合いもいない環境で過ごして感じたことを備忘録としてアウトプットしておきたい。

家事は大変じゃない?

 まずは一人暮らしの第一関門であり、ラスボスのような強敵である家事。これが大変かと言えば決してそんなことはない。洗濯、掃除、料理…。これらはサボろうと思えばいくらでもサボれるものだと思う。

 洗濯は、それこそ一人暮らしなので洗濯機を回す回数も多くない。そしてワイシャツも今では皺になりにくい物が出回っているので、アイロンを買ったものの一度も開封しないまま押し入れに眠っている。柔軟剤とかよくわかんないなとは思うものの、柔軟剤入りの洗剤を使用しているから気にしたことがない。雑やな。

 料理も同じくサボろうと思えばサボれる。お腹空いたまま寝るのも自分が「めんどくさい」と思った結果なので、納得したまま布団を被っている。ただ、食事ってこんなに料理する労力・時間と、食べる楽しみが不釣り合いだとは思わなかった。有難いことに一人で食事をしていたのは、小学生の頃の夕飯くらいだった。そのため、久しぶりの一人の食事は味気ない。しっかりと味付けはしているのだけれど。
 1時間かけて作ったものを黙食するため、数分で食べ終えてしまう。テレビ番組が始まる時間までに作ろうと料理を始めるのだが、オープニングが始まるくらいに食べ終わってしまう。

 また、最近になって気づいたのが調味料の消費期限。意外と1年持たない。調子に乗って2Lのめんつゆ買ったのに、そんなに短いとはつゆ知らず、ほぼ使ってないまま期限が切れてしまった。ごめ…()
(なんか言葉遊びが、、年かな。オヤジギャグを多用する中年の有望株だわ…)

 掃除はできません。僕の抜け殻(服)が散乱し、ごみ捨てチャレンジに失敗することもしばしば。掃除でびっくりするのは、髪の毛の量かな。一人暮らしだと落ちている髪の毛全部自分のだから、あれもこれも巣立っていった子たちなのか…と悲しくなる。悲しすぎて姉に「やばい、ハゲるかも…」とガチ相談した。まあ一日に抜ける量ってそんなもんらしいけれど。気を紛らわそうと、「この髪誰よ?あなた他に女がいるのね!」と独り言ちてみた。余計悲しくてまた毛が一本落ちた。

 家事は家族が多ければ多いほど重労働なものになります。洗濯とかは前述のとおり、一人だから3日に1回回せば済むけれど、1日に何回も回すと本当に大変です。しかも洗濯を待っている間に違うことして、干すのにもけっこう時間がかかります。
 ご飯も一人なら自分の好きなものを作ればいいが、家族がいると毎回メニューも考えなければいけません。ご家族にしっかりと感謝しましょう。

話し相手の大切さ

 やっぱり話し相手がいないのはさみしい。仕事で何があったか、とか楽しいことの共有、愚痴を聞いてくれる相手がいないのはこんなにもつらいことなのか。やはり話すことで自分の中で整理されて、次の日につながるのに。一人暮らしでやはりここが一番きつい。

 友人がよく電話をくれる。この存在は大きいが、やはり距離があるので、直接会えないと解消できないモヤモヤ感もある。コロナ禍も相まってより会いにくいこのご時世。食事しながら語り合うひとときの重要性を痛感する日々だ。

 そして一人だと考え事をする時間が増えた。それがネガティブなものだとどんどん膨張し、メンタルに影響することもある。金八先生が言っていた「『人』という字は…(略)」はとても痛感する。なんですかぁ!

おわりに

 一人暮らしはたぶんみんなできる。現代は困ったらお金をかければいい。ただ、一人だけの時間が好きか否かが大事かもしれない。人との付き合いがストレスになるけれど、人との付き合いでストレスを解消するんだと思う。結婚願望がより強くなった1年だった。誰も立候補してくれないけれど。
 なにかまた思いついたら書こう。

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