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ちいかわのうさぎアンチから大・大・大ファンになった話。

ちいかわ、「なんか小さくてかわいいやつ」が最近のマイブームである。好きすぎて、秋葉原駅構内のポップアップストアで30分並んでグッズ購入してしまった。(わたしは週5で都内に通勤し、秋葉原で乗り換えるので本当に幸運であった)わたしが特に好きなのはうさぎである。とはいえ、ずっとうさぎ一筋、というわけではなかった。はじめはハチワレ推し、むしろうさぎは傍若無人であり、どちらかと言えば嫌いであった。そんな私がなぜ、うさぎ推しになったのかを記したい。(以下、2匹と1羽の数え方は人で統一する)

​1、うさぎの第一印象


はじめはハチワレ不在、ちいかわとうさぎのふたりの世界であった。まるで名倉のいないネプチューン。彼らは日本語を話さないので、ナガノさんの追記した文字と、ふたりの表情と鳴き声?で察するしかない。プリンまみれの身体を擦りつける、(ちいかわが森の絵が描いた紙の上に、レイアウトを考えて丁寧に置いた)どうぶつクッキーを無理矢理口に押し込んでくるなど、うさぎがちいかわの嫌がることをする→ちいかわが涙目になるという展開が多く見られる。読みはじめは、ちいかわにとってのうさぎは、いじめっ子ではないか、と思っていた。

2、ハチワレの登場


ここで、ふたりの世界に言葉が登場する。ハチワレだ。ハチワレが、ちいかわに(うさぎは)友達?と問いかける回があり、ちいかわが頷いている。ここから、1でのうさぎの行動はちいかわにとって許容範囲内であったことが結論づけられる。ちいかわ、うさぎは友達。ハチワレとちいかわも友達。3人は友達なのだ。

3、友達としてのうさぎ



見方を変えると、うさぎはそこまで悪い奴ではない。チョコチップスナックを浸す牛乳を借りにきたとき、こんぶが飛んでいるとき、ごはんの湧きどころを見つけた時の行動を見よう。ちいかわ、ハチワレに食べられるよ、あるいは美味しいよと教えてくれている。決して自分の欲望を満たしているだけではなく、シェアすべきところはシェアしているのだ。

「うさぎは嫌な奴」という色眼鏡を外してあらためてうさぎを見る。

4、うさぎの強さ、かっこよさ


①理不尽な要求に毅然とノーが言える


美味しいパンを食べているうさぎに、モモンガが、よこせと言ったときのうさぎが実にかっこいい。等価交換を要求し、あげくモモンガの真似をし、しっぽを振るパフォーマンスで応戦する。強い、確かな強さがそこにある。さながらジャンプの主人公のよう。

②高い能力、それに甘んじることのない向上心の高さ


一時期Twitterのトレンド入りした「草むしり検定」うさぎは3級に合格している。あの黄金色に光り輝くカードから、一定の高い難易度であることが推測される。

うさぎの武器は、ちいかわ・ハチワレの持つさすまたではなく、火の出る棒である。(ハチワレの驚く様子から、数日のアルバイトで容易に購入できるものではない一方で、初めて扱うハチワレでも火を出せることから取り扱いは簡単と思われる)我々の世界で言うと鉄砲のようなものであろうか。うさぎの、既存の武器に執着せず新しく優れたものを取り入れる柔軟性の高さは織田信長を彷彿とさせる。
この世界では討伐ランクベスト4に入ると、武器に自分の似顔絵マークを入れてもらえる制度があるが、うさぎは自分で、武器に自分の似顔絵を書いている。明確にベスト4に入るという意思表示をしているのだ。就活の自己PRなら、資格欄も埋まり、特技欄も「討伐(ベスト4目指し鋭意挑戦中)」というところだろうか?

③合理主義
うさぎ、ちいかわとハチワレと全く同じ気持ちかと言うと、そこは違う。最近のむちゃうマン回がうさぎの合理主義をよく描いている。ちいかわからヨーグルト試食会のチラシを見せられ、むちゃうまシリーズが食べられることを知り(うさぎはこのシリーズが好きと思われる)、会場へ行く。むちゃうマンと写真を撮る一連のプロセスでうさぎはどこかに消えており、むちゃうマンはうさぎにとっては魅力的にはなかったようで、ふたりに付き合わなかったと思われる。最後にソフトクリームを食べながらちいかわたちに合流。このあと、ちいかわはハチワレと「宝物」を愛おしそうに眺めるシーンがあるが、ここでのうさぎの行動に注目したい。



ちらっと宝物を覗いた結果、(これもむちゃうマンなので、うさぎにとっては魅力がなかったようで)木に登ってしまうのだ。もう最高。自分にとって利益のある部分だけは恐ろしくフットワーク軽く行動するうさぎに清々しささえ覚える。趣味の集まりで片付けだけせずさっさと帰る人、一次会超盛り上げて二次会でフェードアウトする人のほうが意外と出世する現象に「むちゃうマンにおけるうさぎ現象」と名付けたい

5、おまけ

うさぎは若き日のわたしであり、夫である。
ここまでハイスペックと思わせるうさぎだが、親近感を覚えるポイントがある。
ちいかわの森(パルコで行われているちいかわの展示)に、ちいかわ、ハチワレ、うさぎの3人の3行プロフィールが書いてあったそう。ハチワレの「ゲロを吐く」も大概だが、うさぎは「奇声を発する」と書かれていた。3行のプロフィールで一番大事なところはそこなの?と唖然とし、幼き頃のわたしを思い出した。

わたしは3歳児健診で、知能を問うものに対して無言を貫き、どうでもいいところで叫んでいたそうで、健診結果に「奇声を発する」と書かれたらしい。こんなに愛おしいのは、うさぎはかつてのわたしだからなのだろうか。
一方、夫。義母曰く、幼少期の夫は幼稚園に迎えに行くといつも木に登っていたそう。一部の人間の幼少期とうさぎの行動は見事マッチする。うさぎを介して、わたしと夫の出会いは必然であったのではないか?と思うほどだ。

6、結論 

うさぎ推しが増えてほしいので、どうかちいかわ単行本買って読んでください。7月にはうさぎのエコバックも出ます。8月に2巻も出ます。シールも出ます。



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