考える練習
1月2日と1月3日は、インプットに努めてしまった。
なるべくアウトプットもしていきたいけれど、帰省中に実家のそばにある図書館で借りた5冊の本を読み切らねばと思い、とにかく活字を追っていた。
少しつらかった。
頭が文字でいっぱいになった。
でも、こういう考えがあるのかと勉強させられ、それがわたしの考え方に合うか合わないかはともかく、多くの人の考えに触れるのはとてもいいことだと思った。
そのうえで、わたしなりに取捨選択し、わたしなりの考えを持てば良い。
2日にあった、東京国際空港(羽田空港)滑走路での事故から、飛行機事故について少し考えてみた。いや、たぶん今までの人生の中では一番考えた。
まず、「御巣鷹山の事故」というのは知っていたので、それについてWikipediaを読んでみた。
Wikipediaに書いてある情報は信用できないこともあるけど、まず全体の流れを掴む分にはとてもよいサイトだと思う。一通り読んで、それからさまざまな本を読んでいけば良い。
『悲しみを抱きしめて』という本を図書館で借りてみた。日本航空123便墜落事故で、たいせつなひとを亡くした方々へのインタビューのよう。
高校生のわたしは、医師を目指すと同時に、航空機をつくりたいと思っていた。だから、生物ではなく物理を選んだ。
でも、そのうちMRJをつくるためには三菱に入り、さらにMRJをつくる部署に入らねばならないことがわかり、次第に「無理かも」と思うようになってしまった。
エリート中のエリートじゃないか。
それよりも、もう少し勉強して医学部に入って医師になる方が、簡単なんじゃないかと思った。
そして、いまここにいる。
何が正しかったのかわからないし、わたしが今後どのような医師になるのかわからないけど、こうして医学を勉強しているうちに、わたしも1人でも多くの方を笑顔にできたらという思いにもなってきている。
どの道を選んだら、より多くの方の命を救えたり、やりがいを感じたり、やりたいことをやれたり、そういうあらゆることを経験できたのかはわからない。
人生は一方通行だからだ。かならず。
まあそれでも、学ぶことはやめたくないなと思う。
そうこうしていたら、『千と千尋の神隠し』が金曜ロードショーで放映されてた。千尋がカオナシと一緒に電車に乗るシーン。
これ、どんな解釈があるのか、もしくは設定があるのかよく知らないけど、絶対に死の世界に行く場面なんだと思う。前後関係は置いておいても、やっぱりほかの乗客とかホームで待つ人たちの姿をみると、そう思う。
いいとかわるいとかじゃなく、でもそれを描こうとしている人たちは尊いことをしてくれているし、わたしも心で受け止めたいなと思う。少しのシーンだとしても、みてる人はいる。
うーん、最近こういうことばかり考えてしまう。地震や飛行機事故後に、ショッキングな映像やニュースばかり見ていたからかな。
精神科の授業でもそういうことを聞いた。ニュースを見る時間は、なるべく必要最小限にしようと思っているのだけど…。
自分の心を守りつつ、でもいろんなことを吸収していかなくちゃ。
重い感想書いたけど、千と千尋の神隠し、純粋にだいすきです。格好いいし、何度観ても感動するアニメです。
写真は、昨年3月に青春18きっぷで降り立った、どこかの駅のホーム。
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