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フリーランスになったことによるデメリット

フリーランスのエディターになり、約3年がたった。

会社員時代の夢は未だに見る。
大体が怒られたり、自分が失敗してどうしよう!と慌てふためいている夢。
どれだけトラウマになっているのだと思うと自分に辟易してしまう。

フリーランスになってから、
無駄な人間関係に悩むことがなく、
体調が悪ければ1日寝ていることも許され、
心の状態はだいぶ良くなった。

頑張った分、収入は増えるし
休みたいと思えば、自由にコントロールして
旅をしたり、身体を休めることもできる。

まわりの目を気にしてしまう性分なゆえ、
会社員の時は企画のことより、
上司や同僚に対する接し方ばかり
考えていた。

今の方が、企画に対して真摯だし、
仕事に取り組む姿勢も積極的だ。

しかし、ここへきて漠然とした不安を抱えている。

フリーランスの問題はお金や時間ではない

フリーランスは安定した仕事ではないから、収入き対して不安に思う人もいるかもしれない。

でも、そこまで不安に思ったことはない。

べらぼうに毎月稼いでるわけではない。

でも、仕事が全くなくなる時はないし、
会社員時代の10年以上、それなりに考えて
人脈は作ってきたつもりだし、
レギュラーの案件がひとつ減っても
有り難いことに何かしらお声がけいただけている。

結局、いただいた仕事に対して全力で取り組むわけだが、
例えば「こういう著書つくりたいな」「こういう人に会いたいな」とふと思い浮かぶことがある。そんな時、会社員でない私は、
よほどやりたい時は企画書を書いて出版社に持ち込むことになるだろう。
ただそうなると、私はライターという立場になり、自分の自由は効かないし、
そもそもよほどの熱意がないとここまでする気になれない。

もちろん、熱意がない時点でそこまでやりたくないんじゃない?という声もありそうだが、毎度そんな気力を使う仕事では
それこそ潰れてしまう。

そこで問題なのが、
新たな挑戦がなかなかできない、ということだ。

この先、川の流れに身を任せでよいのか

新たな案件が来るたびに、もちろんそれなりの挑戦だったり、新しいコミュニティと出会ったり、勉強にはなる。
でも、なんだか中途半端なのだ。

いろいろ手を出してる形になるので、
新しい案件、ジャンルに全てを賭けてやることができない。

いや、その方向性にいく覚悟がないのだろう。

例えば、私はファッションが主なのだが、
インタビューメディアの編集長を業務委託でやらせていただいたことがある。

昔はインタビュー雑誌が大好きで、
キネマ旬報など毎号買ったりしていた。

読むのが好きだから、
インタビューマガジンも携わりたい、というのは兼ねてからの夢でもあった。

だから嬉しかったけれど、
予算もないため自分でインタビューし、
自分で書いた。

全然うまくできなくて、
毎回落ち込んだ。

ここを克服すれば成長できるかもしれない。

そう思って、アナウンサーの本を読んだり、勉強はしたつもりだ。

ただ、そのメディアは打ち切りになってしまった。
フリーランスは1本1本が勝負だ。

自分が勉強だ成長だと思っているうちに
成果を出さなければ仕事は来なくなる。

つまり、自分の得意分野に声がかかりやすいし、お互い安心して取り組めるということだ。

会社員半分、フリーランス半分の道

このままでは自分の成長が止まってしまう。
ただこなすのに精一杯になってしまう。
そんな不安が最近になってうずまき始めた。


そして、仕事の愚痴が言えないという
ストレスもある。

仕事仲間がいれば、
飲みながら、笑いながら愚痴を言い、
その日に発散して
翌日は綺麗サッパリ。

今は、全然関係のない友達や恋人に話すわけにもいかず、日々溜まりに溜まっている。

所詮は下請けの職。
フリーランスになったからって
自由ではない。

むしろ人間力が問われる。

フリーランスのデメリットは
実はやることが制限され、
自分のフィールドが狭くなることがあるのだ。

それは自分の実力不足もあるかもしれない。
私にはきっとオリジナルの武器がないのだ。

ひとつは誰にも負けない武器をつくる、
ということは解決法だ。
もちろんそれも考えている。
ただ、自分が好きなことより
自分が知らないことに興味がある。
そういう意味では根っからの編集気質で
アーティスト、クリエイター寄りではない。
(好きな仕事とはなんぞや、のタイトルで書いた記事にもあるけど、編集の道を突き詰めたいのであって、ジャンルを狭めたくない)

それがやりやすいのは、
やはり出版社などの媒体を持つ会社なのだ。

ちなみに、今は新しいメディアに挑戦すべく
企画書を作成中だ。
それをどうにかして成功させたい。

でもそれはそれで進行しながら、
半分会社員というものを考え出している。
なぜなら、そのメディアを立ち上げるまでに、もう1ステージ上がりたいのだ。

新しい働き方を模索。

何が自分にとってベストなのか、
それは、その時々によって変わるだろう。

海外にスパっと行くのもいいかもしれない。

不安というものは未来を考える時に出てくる人間の感情だから、不安を抱えている時、
人は成長しているらしい。

悶々としながらも
前に進むしかない。

この不安を解決した時、
新しい自分と人生に出会えることを願って。

#なんだかかたい文章になってしまったなぁ
#そういうモードだったんだろう

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#急に文体が変わるのですがご了承を

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