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全裸監督 第19章・エピローグ 要約

第19章 68歳(この書が刊行されたときの村西とおるの年齢)

17章以降のサブタイトルを見ていると、あまり新鮮味がなく、書き手も飽きてきたか疲れてきた印象を受ける。この章は本書執筆の時期とも重なり、内容も淡々と進む。2014年11月、「第1回・新人監督映画祭」が開催され、そこで高槻彰監督の『ナイスですね 村西とおる』がようやく上映された。2015年初夏、この本のエピソードを発掘するために毎週のように本人と会い発言を収録している。また、イエローキャブ/野田社長とクリスタル映像/西村代表取締役のインタビューも収録し、物語に深みを出している。

エピローグ
本書の成立過程の記述だが、著者の著作暦にもなっている。村西とおるに関する本は、「ナイスですね 村西とおるの挑戦状」(1987)に始まり、「裏本時代」(1996)「アダルトビデオ 村西とおるとその時代」(1998)「エロ職人ヒビヤンの日々涙滴―AV監督・日比野正明の生活と信条」(2004)「新AV時代」(2010)。
本書の執筆動機については、まず太田出版の穂原俊二編集長の情熱。2つ目は取材対象である村西とおるの熱量。3つ目は高槻彰監督の村西とおるのドキュメンタリー映画の完成があったと推察できる。

文庫本のためのあとがき
Netflix映像化の企画を動かした関係者の情熱。主演の山田孝之の応対エピソード。「全裸監督」シーズン1全8話の感想(黎明期のAV業界をよくぞこれほど見事に描いたものだと感心した)。村西とおると野田義治・西村忠治との対談秘話など。
2020年、村西ゆかりの地を巡る誌面企画を自ら行う。

「全裸監督」の要約を毎週コツコツと記事にしてきたが、これで終了。少ないながらも読んでいただき、ありがとうございました。

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