【みやまる】む歌詞ばなし-14曲目/生活の柄

 吉祥寺が生んだフォーク界の巨人、高田渡の名曲『生活の柄』の歌詞はひたすらに眠るだけ。というわけでみやまるも寝ます。目覚ましを7:30にセットして、ふあ~~~おやすみ。ZZZZZ…‥ZZZZZ……もう食べれないよう……ZZZ。ハッ?!まだこの日記書いてないんだった。

 ひたすらに眠るだけと言ってもこの曲の主人公は「♫夜空と陸との隙間に潜り込んで」「♫草に埋もれて」というくらいだ。野宿なのだろう。ポップな曲調と歌詞が見事に重なって、とても気持ちよさそうに寝ている風景が思い起こされる。何にもない広い大地にスースーと誰にも邪魔されず寝息を立てるような、「快眠」の歌なのである。

 歌詞の後半から眠りから目覚め、自らの「生活の柄」が「夏向き」だったという理由で眠れなく。「柄」が原因なのだ。「柄が悪い」という言葉が僅かに残っているだけで、今日内面を形容する言葉に「柄」はあまり使わなくなった。使うとしても自分のことを言う時ではない。とはいえ人間誰彼も自然の一部なのだから、様々な色合いや濃淡を含んだ「柄」を誰もが暮らし向きの中で持ち合わせている。知らず知らずのうちにそれを押し殺してしまい、皮肉にも「柄」が一番出るのは寝てる時……。高田渡の陽気な歌声は我々にそんなことを問いかけてるのではとちょっと聴きながらハッとさせられることがある。う~~ん、じゃあ俺の柄ってどんなだろう。とりあえず明日起きてから考えます。本当におやすみ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?