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ジョンが出会った読者たち【第10話】

自称美術教師である僕が、高校生たちをたきつけて問題作を世に問う予定だったのですが、展示が中止の憂き目に……。
ごく普通の会社員である僕が血迷って携帯番号を誌面に載せたところから始まる、アメイジング・ドキュメンタリー!


問題作『リアル・スペースウンコ』、ブロス25周年イベントで展示中止!

になってしまいました…。ブロス25周年記念イベントで行われた『第2回ボルタ展 自称でごめんなさい』。この日のために一生懸命描いてくれた、群馬の高校生美術部員、たろおみボルタとすずきゅうボルタ、そして、この絵を観てもらうべく前号において、勝手に公開招待状を出させていただいた会田誠さんに は、ただひたすら申し訳ないと思っています。確かに、飲食物を取り扱っている場に「ウンコ」があるのはどうかと思います。またもやジョン・ヒロボルタ、先 走ってしまったようです。しかし、逆に言うと、それだけインパクトある、すごい作品に仕上がったと言うこともできます。ピンチはチャンス。今回はその一連 の顛末をご報告します。


会田誠氏への招待状が掲載されたブロスが発売される前日、担当編集・木下の元に、編集長・袴塚から「『リアル・スペースウンコ』の展示はできない」との連絡が入った。ダマで押し通すしかないと考えていた木下は怒り心頭、編集長にメールを送る。


展示中止の件、非常に残念です 私の力不足でもあります。楽しみにしていた読者の皆様申し訳ございませんでした。そしてなにより生徒に申し訳ないと思っています。ですが、木下さん、編集長を責めても仕方がない! 公開前から「問題作」となっている作品って素敵ですよね! これぞアート! 終わってしまったことを悔やんでも仕方ない。展示できなかったからラッキーくらいに考えて、僕らはピンチをチャンスに変えますよ。皆様、ご期待ください!

 そして、たろおみボルタ、すずきゅうボルタ、としボルタの「高1ボルタ」たちへ。君たちが試験勉強で忙しい中、一生懸命描いてくれた作品を晴れの舞台で大勢の読者に観せることができなかったこと、大変申し訳ない。ごめんなさい。仕方なく僕は、去年原宿のギャラリーでやった「第1回ボルタ展」の時の君たちの作品を飾りました。これは君らにとっても勉強になったと思います。展示を観たとき、「新しい作品を常に作り続けなきゃ」と思いませんでしたか? 君たちにはいつも大きな舞台が急に用意されるかわからない状況にあります、メディアがバックについてる高校美術部は、おそらく日本中で君たちだけです。ですから、いつ何時、作品を展示する機会が与えられてもいいように、常日頃から作品を作り続けて欲しいです。もっと大きなステージが用意されたとき、君たちは今まで描いた作品を胸を張って飾れますか? 常に本気で作品製作に取り組んでください。野球部の生徒たちは甲子園を目指してがんばっている。でも君たちは僕と出会ってしまった以上、勝手に甲子園の舞台が用意されてしまう可能性がある。それを意識してください。 ブロスイベントで展示できなかった代わりと言ってはなんですが、「リアルスペースウンコ」は、デザインフェスギャラリー原宿で後日、日を改めて展示することにしました。「第1回ボルタ展」をやったあのギャラリーです。僕らが出会ったあの場所です。もう一度初心に戻って、あのガレージのような、宿直室のような狭いギャラリーで。でかい打ち上げ花火をあげましょう! そう、ピンチはチャンスです。ブロスイベントで飾るはずだったあの絵には、君たちの怒りや喜び、新しく加わった部員の想いなどが、さらに込められることになるでしょう。より完成度の高くなった作品に出会えることを、楽しみにしています。

美術教師(自称) ジョン・ヒロボルタ

急遽(個別に)開催決定! 『第3回ボルタ展 黙っていてごめんなさい』


場所:東京・原宿「デザインフェスタギャラリー EAST 304号室」(第1回ボルタ展と同じビルです)。渋谷区神宮前3-20-2
開催日時:3/16(土)13:00〜19:00 ※2013年当時

入場無料

道に迷われたら、私の携帯090-6143-2407までお電話を!

(「TVBros.」2013年3月13日発売号掲載)

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