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ジョンが出会った読者たち【第49話】

来場者数3倍に急増! 祝!脱学芸会(涙)

来るもの拒まず!! 『フェスボルタ〜鬼〜』開催リポート

★プロアマ一切関係なし。電話をかけてきた人なら誰でも出れるようにすることで、出演者=読者=来場者のトライアングルを限りなく近づけるフェスボルタ。普通のフェスを出演者と観客によるピラミッド型の「封建制」だとしたら、こちらはみんなが同じ地平に立っている究極の「民主主義」! 
…といっても、これまでせいぜい50人規模の小さな村でした。ところが、先日の1/31に開催された『フェスボルタ〜鬼〜』では、そんな村がググッと成長しました! これまでの約3倍、150人以上! ジャンルも増えて、カオス度も一段と増し、なんとか身内の村レベルからは脱して、楽市楽座の“町”になってきた感があります。いつか“市”になれるようがんばっていきたいと思います。来てくださった方、出てくださった方、どちらもできなかったけど応援してくださった方、本当にどうもありがとうございました! それでは、当日の模様をお伝えしようと思いますフェスボルタ!

文/ヒロボルタ、みやまるボルタ、編集(木)
写真/六波羅ボルタ、のぞみボルタ

座間三郎(全共闘シンガー)

さすがにフェスが長かったためか(この時点で5時間経過…)、お客さんがパラパラと帰り始めた時間帯。隙間の目立つフロアを前に、ひとりの男がステージに立った。「意地でもツイッターはやらない」というミュージシャン・座間三郎。プロモーションツールは昔ながらのわら半紙的なチラシのみ。伝えたいことをこれまであえて密封してきたかのような彼は、ステージ上で爆発するように輝き始めた。多くのライブハウスでひんしゅくを買ったという『あ〜あ、死んじゃった』や、憲法九条に曲をつけた『憲法九条』(その後、平和への祈りを込めて、楽譜を紙飛行機にして飛ばしていた)など、まだ30代なのに、まるで60〜70年代の安保闘争からタイムスリップしてきたのかと思うほどの“全共闘”ぶりだ。21世紀っぽさを微塵も感じさせない。もはや狂気としか言いようがないだろう。他のお客さんたちも皆ポカーンとしている。しかし、今までこの連載で登場してきた数々の“真性”たちとはちょっと違う、悲しい鬼のような、そんな雰囲気も感じた。あえてこうするしかない、でも、それは、もう“これしかない”のと同じこと。ジョンさんに訊くとやはり「もう音楽のことは忘れてまじめに働こうと思って、一度は音楽を捨てたものの、やはり餓死してもいいと、また始めた人なんですよ」。どうりでパンチ力が違う。軽めが好まれる今においては、多少重いのかもしれない。でも自分はそういう人を応援したいと思った。(木)

みやまるボルタ(開会宣言)

まずは弟子の僕が、スター・ウォーズのルーク・スカイウォーカーに扮し、『人間っていいな』を熱唱しました(ややスベり)。

迷子カズマ(開会宣言その2)

一番最後にジョンさんに電話をかけてきた出演希望者、週刊SPA!の人気コーナー「バカサイ」のハガキ職人、弱冠26歳、迷子カズマさんによる弾き語り。急遽、開会宣言枠にねじ込んでの登場です!

ハービバノンノンズ(温泉ロック)

トップバッターはおなじみ、主催者・キネボルタのバンド「ハービバノンノンズ」。出演も運営も中3ボルタ育成も、本当にいろいろお世話になっているフェスの中心的バンドです。

もしもしピエロ(アングラ演劇)

今回初出演、金子ボルタの演劇。しかし、開始いきなりからAVを再生するぶっ飛んだ内容で観客爆笑!

ストラト☆ダンサーズ(マンガ家ロック)

マンガ『ストラト!』から飛び出した、中川いさみ先生率いるロックバンド。「おたま! おたま! おたま寂聴 瀬戸内♪」で会場はひとつになりました!

テクノ野球拳(テクノPUFFY)

フェスボルタ2回目の登場。やはり前回よりぐっとうまくなっているように思いました。その後、会場で「テクノ野球拳」のロゴのシールを販売することでお客さんと交流を深めていました。


シバノソウ a.k.a 中3ボルタ(王道ロック)

もはや現役中学3年生とは思えない貫禄での登場。今回はオリジナル曲を3曲も披露! 二次関数的に成長しています。しかもその後、入場料&交通費捻出のため、1回300円で2ショット写真を撮らせるサービスも展開し、2400円くらい稼いでいました。ホントしっかりしてます! 「ZQN見てるか? この子マジでやばいぞ!」(ジョン)。

MWE(手作りプロレス)

マットもチャンピオンベルトも、全て段ボールで手作りな少年たち。しかし、中身は本格的そのもの! いや、本物よりも素早く、繰り出される連続技はまるでダンスのよう! この日まで3年間ほぼ毎日公園でプロレスしかやってなかったんだそうです。試合後、学生プロレス出身のブロス編集(塚)も乱入し、さらに「うちの子になにすんのよ!」とMWEの爆乳ママまでもが乱入!

SOULSTAR MIURA(FUNK&SOUL)

トロンボーンやハーモニカのメンバーも加え、前回よりもパワーアップしてMIURAのアニキは帰ってきた! さらに鬼に扮して豆まきも! ロケロ!

ヴァギナムーン(a.k.a.らぶ・まんfeat姫草ゆりお)(ヤマンバ)

ゾンビメイクをしたヤマンバギャルたち! 暴力的な色彩とパフォーマンスで頭はクラクラ! さすがにこのヤバさ、国境を超えているようで、フランスのテレビ局も密着取材で来てました。

KEBAB RIDERS(60’sロック)

ゆめたむボルタのバンド「KEBAB RIDERS」。就活そっちのけで、出演に物販にそして、中3ボルタ育成にとフェスボルタを支え続けてくれています。ドラムのとりいボルタの独特な雰囲気に注目です。

こーきちくん(ただの朗読)

前回、途中で漫談が思い出せなくなったのがよほど悔しかったのか、今回はしわくちゃになった原稿用紙を食い入るように見ながら棒読みするという朗読(もはや漫談ではない)で登場。が、時間切れで完走できず。さすが不発の核弾頭。

バイト募集(大企業)

某有名ゲーム会社の人材担当者が、突然パワポを使ってバイト募集。ですが内容が、意外と専門性が必要な「ゲーム開発」だったためか、結局応募者は0名…。

ジョナサンズ(正統派弾き語り)

透明感溢れるサウンド、そしてくっそイケメン! MWEの爆乳ママもメロメロになってました(思い切って話しかけに行ったら、『女子レスラーですか?』と言われて撃沈)。正統派でクオリティも高いのに、人生初ステージとしてフェスボルタを選んでくれて、正直うれし半分、困惑半分ですが、終演後、同じ26歳である迷子カズマさんと対バンを誓い合ったんだそうです。いい話!

掟ポルシェ(DJ・ちくわ)

観客を追い掛け回して、ちくわを男性器に見立てたり、ビールをぶっかけるなど大暴れ! でもその後きちんと掃除していたところに、掟さんの魅力はあると思いました。

少女タコサム(ダンス・ちくわ)

フェスボルタの注目株! やはり少女タコサム人気はすごかった。しかも覚えやすい振り付けで、みんなで踊るグルーヴ感は最高! 掟さんに続き、本日2本目のちくわパフォーマンスも。皆さん、濃厚なキスいかがでしたでしょうか?

BLACK RIBONS(メルヘンヤンキー)

みんなヤンキーの格好をしているものの、結婚相談所の社長、公務員、ボーカルレッスン講師、デザイナーという実にバラバラな4人。しかも、豆まきならぬ「飴巻き」で会場をメルヘンな空気に!

ラッキーハノイ(ベトナム)

小林幸子のごとく巨大なウェディングドレス姿(2m半)で現れた、ベトナム人ボーカルのジャン。最後には巨大おちんこクラッカーでフィナーレ。「ベトナムから来て、これをやるのはヤバい」とインドネシア・ファンコットの巨匠、高野政所さんは語る。

にるボルタ(YouTube)

会場となった大塚Deepaの店長も、ユーチューブDJとして参戦。お客さんは懐かしの90’s J-POPに身を委ね、「にーるーい! にーるーい!」の大合唱! 本当にお世話になりました。


骨董アイドル コットーちゃん! (アイドル)

神奈川県は大和の骨董市から飛び出した3人組アイドル。「あそこまで盛り上がるライブは今までなかった。会場の温かさを感じました!」と熱狂的ファンに言っていただけて、うれしかったです。

高野政所(FUNKOT DJ)

20分間でいかに、インドネシアの超高速ダンスミュージック「ファンコット」の魅力を伝えるかに徹していたという政所さん。もはやフロアの空間が捻じ曲がるかのようなサウンドの魔術。「クラブに行ってみたい!」というお客さんが続出したのも頷けます。その上、ただ見ていても楽しい高野さんのDJ、学ぶところがとても多い!

おに山田(断末魔的紙芝居)

空気を切り裂くような声で、道重さゆみや川口春奈などのアイドルへの愛情を紙芝居で訴える、おに山田。この人、ただ者ではない。

KETLLES(ロック)

キネボルタ一押しのロックバンド「KETTLES」。まさに大トリにふさわしい、美しくも力強い演奏。海外から熱狂的ファンがわざわざ見に来ていました。やっぱプロって、プロなだけあるな、と当たり前のことなんですが、改めて非常に説得力のある演奏を聴いて、思わずため息が出ました。よし! 次回もがんばろう!

他にこんな人たちも!

見るからに妖艶な雰囲気で、男どものハートをがっちりキャッチしていた佐々木ボルタ。彼女見たさに訪れたお客さんも多かったようです(例:ブロス編集長など)。

似顔絵ブースを出店してくれた、マンガ家の大橋裕之先生。今回のロゴも描いてくれたり、本当にお世話になりました! 似顔絵屋も盛況だったようでよかったです!

似顔絵とレコード販売をしてくれた、本秀康先生。こちらのブースにも長い列ができていました。「見て見て、描いてもらった」とうれしそうな人を見かけるたびに、こっちまでうれしくなります。

終了間際の夜10時に北海道から駆けつけてくれた、最古参のひとり、コンボルタ。北海道であったNegiccoライブの直後に東京へ来て、明日北海道から帰京する彼女たちを羽田で待ち構えて驚かす作戦のようです。

▲薙刀スタイルの中3ボルタ。

▲コットーちゃんライブ中!

▲こーきちくんと「な〜んてっ」。

▲掟さんとテクノ野球拳。

▲タコサムジャンプ!

▲キネボルタと中3ボルタ。

▲ヴァギナムーンは圧巻です!

▲じっと見守るお客さんたち。

▲ノリノリになるお客さんたち。

▲いつも意味不明なベトナム勢。

▲タコサム、ポルシェ夢の共演。

▲耳たぶ触ると追加料金。

▲タコサムとちくわチュー。



次回フェスボルタは4月を予定!(note編集注:5月の開催になりそうです。もう少々お待ちを!)
出演・出店希望者大募集中!

090-6143-2407またはhirotaku@aol.comまでぜひどうぞ!

 当日の写真は、フェスボルタのinstagram(@fesvolta)にアップしています。また動画は、にアップします。(note編集注:動画も少々お待ちを!)気になる方はぜひ覗いてみてください! 入場料だけで(多分次回も1800円程度)自分の演奏が動画にもなったり、グッズやフードを売ったり、フリマもできるってお得じゃないですか奥さん!?

(TVBros.2月21日号より転載)


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