「今年はやついフェスに『フェスボルタ枠』もらったし、そろそろ語っちゃうよ」ということで、ズブの素人が音楽フェスを開催する方法(1万字以上)
テレビブロス誌面にかかってきた電話「ジョンさん、フェスをやりませんか? 場所はすでにおさえました」の一言で始まった音楽フェス「フェスボルタ」。第1回目は2014年1月18日に開催し、来場人数は
たった38人
でした。もちろん赤字です。それが、なんとかこれまで8回(サブカルくそ婚活を含む)を数え、音楽だけでなく多岐にわたるジャンルで構成し、収支もトントン、
300人規模のイベント
になりました。そして今回の「YATSUI FESTIVAL! 2016」とのコラボ。
300人規模のフェスが1万人規模のフェスとコラボです。
しかも厳密に言うとフェスボルタはフェスではありません。掟ポルシェ氏いわく
「フェスという名を語るライブイベント(笑)」
です。一応、テレビブロスで連載という形ではありますが、ほぼ僕(ジョン・ヒロボルタ)と主催のキネボルタ含め、スタッフたちの自力です。プロのアーティストの招集も自力。ホームページも自力。当日の撮影も自力。つまり、あのくらいの規模のフェスなんか誰でもできるし、有名人だって熱意さえあれば誰でも呼べる。もう一度言います。
誰でもできるんです。
フェスをやってみていろんなことに気づきました。なかでも驚いたのは、いわゆる音楽を生業としている人以外で「音楽をやっている」という人が大勢いるいうこと。そして、もっとみんなうまくやればいいのになあってこと(おもに集客・告知面、つまりセルフプロデュース。まあ人のこと言えませんが)。
だって、僕なんか別に音楽関係者でもなければ、テレビブロスの社員でもないし。でも、大勢を集めて、フェスをやって、自分たちより10倍以上大きな規模のやついフェスに協力していただくまでに成長しました。
フェスボルタをやって知ったのは、普段は5〜10人くらいの人を前にして演奏してるってミュージシャンがめちゃくちゃ多いこと。そのくらいの人数だったら同級生とか呼べばいいじゃんって思ってしまうのですが、とにかくそのくらいのオーディエンスの規模で活動している人が多い。ライブハウスの出演にはノルマってのがあるらしいですね(フェスボルタにはありません)。ノルマってイヤですよね。仕事でノルマがあるのはまあ仕方ないかなと思いますが、純粋に音楽をやりたいだけなのにノルマなんてものがあったらイヤです。でも、もしノルマがイヤだったら自分でイベントやればいいんですよ。自分主催のフェスを。絶対にできます。だって、音楽イベントのノウハウがまったくない僕にだって出来たんだから。
規模が小さいからこそできることもあると思いますけど、やっぱりフェスボルタに出てくださるみなさんは大勢の前で演奏やパフォーマンスをやりたいと思っているんですよね。あえて好んで少人数の前でやるのであれば話は別ですが、そもそも音楽なりお笑いなりなにかしらパフォーマンスをやる人は少なからず「自己顕示欲」や「承認欲求」があるのは間違いありませんから、きっと大勢の人に自分を知ってもらいたいはず。「オレはアウトサイダーアートだぜ」という方はさておき、少なくともテレビブロスを読んで、僕に電話してフェスボルタに出るという過程を踏んでいる人はそういった欲を持っているはずです。だからこそ僕はできるだけそういった埋もれた人を大勢のお客さんにお見せしたいと考えてフェスボルタをやってきました。
このnoteでは素人がフェスを開催するノウハウ(というか単なる体験談)をお伝えしますが、音楽活動をしている方は、これを読んでなんとなく「こうすればネットニュースに取り上げてもらえるんだ」「こうやって有名人と交渉するんだ」というのを知っていただき、今後の活動に生かすヒントになれば幸いです。
フェスにお客さんとして足を運んでいる立場の方は「こうやってフェスボルタはできていたんだ」って思っていただければ幸いです。
ある意味、今回はフェスボルタの裏話をこっそり教えちゃいます。
それではどうぞ!
フェスボルタについてはTVBros.のアーカイブを読むとわかりやすいです。こちらをクリック!(無料です)
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