マディラ産の極赤

赤いディスカス

赤系ディスカスと言えばアレンカーエリア
アレンカーの町を起点に北岸・南岸・西岸と分けて各エリアには小さな川やラーゴが点在しています。
有名産地の赤い個体が採集されるエリアは
北岸=クリペア、パラコニ
南岸=イナヌ
この3エリアが入荷時又は飼い込むと濃い赤が発色する産地
アレンカーエリア以外だと
マディラ
過去に有名なブリーダーが手掛けた個体を見ていくと
シュミット・フォッケ=北岸
WWFF=マディラ
この2エリアは赤と言うより血の様な濃い赤色が発色する特殊エリアで青系が好きな私でも赤いディスカスはこの2エリア以外は違うなぁと思っています。

焦茶色のブラウンディスカス

レッドディスカスってブラウンディスカスの赤い個体の認識なので私がディスカスをやり始めた頃はアレンカーの名前が出始めて今の様な赤い原種では無く、ブラウンの色揚げの様な個体が多く気にもしていませんでした。
ですが、当時購入したマリン企画カラーポケットガイドディスカスには現地のブラウンディスカスが紹介されていてコメントに「現地ならでわの体色だ」と記載されている個体はとても魅力的な色で今で言う血の様な濃い赤黒色、こんなブラウンディスカスが欲しいと当時探していましたが見つかるわけが無い(笑)
当時東京タワーに東京タワー水族館と言うお店があって友人が色揚げじゃ無い焦茶色系のブラウンディスカスを買ってきて皆でこのブラウンってポケットガイドの色に似てるなぁって話になってお店の人も色揚げじゃ無いと言っていたとの事で、当時レッドディスカスって言うと東南アジアブリードのブラウンをオニテナガエビの卵で色揚げした個体だったので色が違っているので素人でも違う魚だと分かるレベルでした。

その友人はその後ブラウンディスカスを育てきれず成魚を見る事は無かったのですが普通のブラウンでは無いと言っていたのを覚えています。

極赤のディスカス

社会人になってからもワットレイのグリーン色の維持をしていたので赤系には目もくれず赤系ブームでしたがレッドターコイズの品種維持に原種レッドを使うのでレッドターコイズの固定化は原種ありきだなと思っていましたが友人がフレームやらない?って誘ってきてなんじゃフレームって?と色々話を聞いてみるとWWFFで作った赤との事で親を見に友人宅へ。
まぁ血の様な濃い赤で、色揚げかと思い鰭を見たり体表見たりしましたが色揚げの痕跡が無い
何この赤いディスカス、凄いじゃん
元の原種はマディラ産
品種名フレームオブザフォレスト
北岸アレンカーのパラコニ極上個体に見えました。
私は変わり者なのでアレンカーでは無いエリアの赤い個体って事で気に入ってしまい増えていた幼魚を貰い本当に色揚げ無しでここまで赤くなるか確かめるわと飼育を始めたのが唯一赤系を始めたきっかけになります。

フレームオブザフォレスト

幼魚を貰った時の親魚をみていた時に少し違和感があって胸鰭の位置ズレてんなー奇形だなこれと思いつつまあ色が出るか見たいから気にせず育成スタート。
ワットレイの血が濃い系統と違い成長スピードが早い早い!
バラツキも出ない兎に角元気で良く食べる
流石ブラウンディスカスって感じでスクスクと育っていきました。
肝心な色の上がり具合ですが、ひたすらブラウン色
ウーンやっぱり餌の2次的影響で赤く成るのかと思い色揚げせず餌は赤虫オンリーで継続、水槽背景は白色シートのままで本来の色を再現しようと何も変えませんでした。
こんな飼育で2年後位から滲み出る様に赤い色が出始めて気がつくとオスメスでペアリングが始まり2ペア出来ているのが分かりました。
体色は親の色と同じく血の様な濃い赤
オスは頭や尻ビレにラインが入りメスはソリッドレッド
判別が分かり易い品種です。
綺麗なのはベースの色が綺麗な黄色で他のアレンカー系の様に顔が赤みがかってたり黒っぽかったりしていないので見た目や印象が良い赤系ディスカスです。
フレームオブザフォレスト
狙って品種改良したブランドディスカスなんだなーと思える瞬間でした。

ブリーディング

添付してある画像は2019年にブリーディングした時の画像です。
親も子も今は赤系好きな仲間の家で維持してもらっています。
2019年時点で私がブリーディング4世代目なので、仲間内で2世代で2023年時点で6世代インブリードで維持している系統です。
胸鰭の奇形は相変わらずでフレームオブザフォレストの特徴なので本物偽物の見分けがつきます。

フレームオブザフォレスト2019年







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