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アンケートの結果。カレーはハイスペック彼女。ハヤシライスは普通に可愛いだけの彼女。

カレーは日本の国民食。日本国内だけでなく世界的にも有名なカレー。食べ物界のレジェンド的な位置付けでいいと思う。

そこでちょっと気になった。どうして食べ方が同じのハヤシライスはカレーライスに比べてメジャーになれないのか?

ご飯に具材が入ったルーをかけるビジュアルも同じ。食べ方も同じ。味は似て非なるもの。まったく違うが、カレーライスとハヤシライスは、人間で例えると親戚になれると思う。

どうしてハヤシライスはいまいちブレイクしないのか。子どもが好みそうな味なのに。辛いカレーが苦手な人が好みそうなのに。

味が変わるとか、具材が変わるとか迷走もない。ただただ、一途に同じ味を貫き通す。1869年(明治2年)大手書店「丸善」の創業者である早矢仕有的(はやし・ゆうてき)さんが最初に作ったといわれるハヤシライス。

最低限、牛肉と玉ねぎとルーさえあれば作れ、冷凍で保存できコスパもいい。なのに、牛肉と玉ねぎがあるならビーフシチューを作りたい。牛丼作る。牛肉と玉ねぎを甘辛炒めするだけでいいと浮気されてしまうハヤシライス。

カレー専門店は数え切れないほどある。今は国内だけでなく多数の国でカレーライスを食べることができる。チェーン店や、個人でカレー屋さんを営む方も海外進出している。

それに比べ、ハヤシライス専門店を見かけたことはほぼない。食堂や洋食屋さんにはあるが、ハヤシライスをチョイスする人をほとんど見かけたことがない。なんならお金だしてまで食べたくないと言う人もいた。

どうしてハヤシライスはカレーライスのようにメジャーになれないのか?気になって気になって二日も考えた結果。

アンケートをとってみた。

どうしてハヤシライスはカレーライスのようにメジャーになれないと思いますか?

結果

⒈ 味のバリエーションがない 6票
・一辺倒の味ですぐ飽きる。
・味の振り幅が狭い
・ただ甘いか酸っぱいかだけ。

⒉ 具材が少ない 2票
・カレーはいろんな具材を試せるけどハヤシライスはいつも一緒。

⒊ 刺激が少ない(スパイスなど)11票
・カレーと違い受け口が狭い。
・カレーは甘口から激辛までありスパイシーなのでまた食べたくなるのに対しハヤシライスの存在は限りなく薄い。

⒋ トッピングの種類がカレーに比べて少ない 2票
・何をトッピングしていいのか分からない。

⒌ アレンジが少ない 4票
・カレーはカレールーが残った時に出汁で割ってカレーうどんとかに出来るので一石二鳥
・カレーと違い、パスタ・オムハヤシくらいしか浮かばない

⒍ 具材が細切され煮込まれ形がわからない。1票

⒎ コンセプトが伝わらない。1票

⒏ CMがない。2票
・メディアの作戦でカレーが勝った

9. ハヤシライスの存在最近忘れてました 1票

10. ハヤシライスのデミグラスソースが日本人には馴染みにくい 2票

11. 純粋にハヤシライスという名前 1票

12. ハヤシライス=スープ カレー=おかず 1票

7番と11番は若干、ハヤシライスに失礼な感じもするが、そう考えている人もいるという事実

8番のCMは、過去、きれいな芸能人の女性が、完熟トマトのハヤシライスってCMをしていたようだが今はもうないんだろうか。

残念なことにこのアンケートでハヤシライスの存在を思い出したという人もいた。

明治時代に欧州から伝えられたとされるカレーライス。ペリーの浦賀来航以来、日本の鎖国体制は事実上崩壊していたと思われる。ここで少しづつ洋食が日本に入ってきたとされている。1872年には、既に御雇い外国人の食事のために「ライスカレー」が出されていたようです。

そこからどんな風に国民に広まっていったのかはよく知らないけれど、「文明開化」によって制度や習慣に大きな変化がもたらされ、徐々に国民食にまで上り詰めたカレーすごい。

特に、日本陸軍の養成所で毎週土曜日はカレーの日とか、学校の給食で積極的に取り入れられたカレーはラッキー!だったと思う。

さらに、キャンプに行けば「みんなでカレーライスを作りましょう」と思い出作りの一環にもなった。卒業写真のどこかにジャガイモを両手に持って弾ける笑顔をみせる女子。真剣に人参を切る気になるあの子の写真があると思う。

カレーライスは、甘口〜激辛までお好みに合わせることができる上、スパイシーで刺激的。具材もジャガイモ、人参、玉ねぎだけでなくかぼちゃ、ナス、オクラ、油揚げ、変わり種なら鰹までなんでも合う魔法のルー。

トッピングだって定番のとんかつ、ハンバーグから変わり種のマヨネーズ、納豆まで振り幅もある。余ったらコロッケにしたりドリアにしたり、カレーうどんにしたりとアレンジも豊富。

派生してスープカレーにもなった。札幌のご当地グルメとしてすっかり定着しているじゃないか。今やインスタ映えするおしゃれな食べ物だ。もちろんおいしい。大好きです。

ハヤシライスだって負けてない。具材は、きのこ類がおすすめ。世界で一番食べられているマッシュルームは鉄板だ。なすびだって合う。。

味は酸味で勝負だ。酸味を強くするのも弱くするのもお好みで。トッピングは意外になんでも合うらしい。オムハヤシは定番としても、ハンバーグ、チーズ、ポーク、チキン、ベジタブル……合うのかな??

ハヤシライスとカレー。決定的に違うのはハヤシライスには中毒性がない。食べたい!毎日でも食べたいと思わせるやみつき感がハヤシライスにはない。

カレーを人間の彼女に例えると、美人で頭がよくて性格もいい。料理もうまくて、周囲からは注目の的、話術もセンスがあって、セックスも最高。

飽きることのなハイスペック彼女がカレー。

ハヤシライスを人間の女性に例えると、普通に性格がよくて可愛いだけの彼女になってしまう。

人間なら、普通に性格がよくて可愛いだけの彼女でも最高!となるがこれがハヤシライスなら毎日は食べれない。飽きちゃうとなってしまう。

ハイスペック彼女は疲れそうだし高嶺の花と見てるだけの人もいるだろうけど、カレーライスとなればがっついてしまう。

ハヤシライスにあってカレーにないものがある

それはリッチ感だ。カレーは国民食だけど正直、地味だ。でも、ハヤシライスにはひそやかなリッチ感が漂っているような気がする。

他にも作るのが簡単。なんなら15分程度でできちゃう主婦の味方!ではないでしょうか。

それなのに、カレーに比べると完全に影が薄い。。。

そもそも、ハヤシライスとカレーを比べることが間違いだったかもしれない。ただただ、カレーが偉大すぎるんだ。



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