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『名波ジュビロを応援するのが楽しい3つの理由』

はじめまして。
原大悟さんのサポライター企画がおもしろそうで、書くことすら決まってないのにDMした、勢い勝負のジュビロ磐田サポーターです。

中村憲剛に魅せられて川崎フロンターレに浮気しかけたこともありますが、心はいつでもサックスブルーにありました。(色があまり変わらないのでご勘弁下さいませ。)

ということで、はじめましてで何を書こうか考えながら、先週末の仙台戦をDAZNで観返していました。
いや、もう本当、何度でも何度でも観れる感動の大逆転劇ゲーム過ぎて、毎日90分削られています。

川又堅碁の豪快同点ゴールに歓喜して、中野誠也のJ1初ゴール&二度目の同点ゴールに歓喜して、前節ガンバ大阪戦に続くアディショナルタイムのキャプテン大井健太郎のゴールで大逆転に歓喜して、、もう歓喜し過ぎのワッショイワッショイし過ぎで、何を書くか考えるの忘れていましたスミマセン。

ちなみに『ジュビロ(jubilo)』はスペイン語・ポルトガル語で『歓喜』を意味します。
今日はここだけでも覚えて帰って頂いて、明日からめっちゃ嬉しいコトがあったら「いや今の気持ちめっちゃ”ジュビロ”やわぁ」って言って下さいオネガイシマス。

ちなみにこの日のDAZN実況、桑原秀和さんのゴール実況が磐田サポには気持ち良すぎたので備忘録として。。

45分:川又の同点ゴール『これがジュビロ磐田のストライカーーーっ!!』
77分:中野の同点ゴール『覚えて下さいっ!ジュビロ磐田のナカノセイヤっ!!』
91分:大井の逆転ゴール『またも!!オオイケンタロウがやりましたっっ!!!』


『名波ジュビロを応援するのが楽しい3つの理由』

さて、前置き長くなりましたが、サポライターとして書きたいコト。
ずばり『名波ジュビロを応援するのが楽しい3つの理由』です。

クラブ初のJ2降格で苦しむ古巣に監督として舞い戻ってきたのが2014年9月、今年で就任4年目となるクラブOBにしてレジェンドの名波浩。(※敬称略でいきますスミマセン)
プレミアリーグの強豪マンチェスターUにて27年間もの長期政権を築いた名将サー・アレックス・ファーガソンのように、愛するクラブでの長期政権を目指して自らを『ナーガソン』なんて言っちゃったりする名波浩。

ナーガソンが率いてからのクラブの成績、資産、集客は、全てにおいて右肩上がりな状況なので、当然ウェルカム長期政権なわけですが、そんな自称ナーガソンこと名波浩が率いるジュビロ磐田を応援するのが楽しい3つの理由を紹介します。

①名波浩はとってもエモーショナル
②名波浩はとってもロジカル
③名波浩はとっても人たらし


名波ジュビロが楽しい理由①【とってもエモーショナル】

現役時代や解説者時代からは冷静な印象を持たれる方もいるかもですが、名波浩はとっても感情的です。そしてその熱量を真っ直ぐに伝えて来ます

つまりエモいんです。エモーショナルなんです。

選手や監督のコメントって立場上、諸々コントロールしている部分ってあると思っていて。言い方を悪くすると優等生的な発言とか、定型化されたコメントとか、表面的なコメントですよね。
一方で、我々サポーターはクラブへの愛ゆえに好き勝手言います。立場的にコントロールする必要もないですから、感情をそのまま言葉にします。

この点でいくと名波浩は、コントロールしながらも、サポーターに近い、真っ直ぐな言葉を伝えてくれます。ちょっと伏せそうな、避けがちな話題でも自らオープンにします。サポーターが気になっている部分、引っかかっている部分に対して、自分の素直な感情をぶつけてきます。

例えば今季の第11節セレッソ大阪との一戦。
これだけでピンとくる方も多いかとは思いますが、磐田サポにとっては悔し過ぎる試合でした。

川又堅碁のゴールで幸先良く先制するも、前半終了間際に松浦拓弥がペナルティーエリアで倒された「お!PKや!」のシーンがノーファウル。逆に後半C大阪の選手が倒されたシーンでは即PKの判定で同点にされてしまい、「さっきのPKじゃないのに何で今のがPKやねん」という因縁を残す試合でした。他にもギレルメがきっちり肩から正当なチャージを入れたシーンでイエローカードが出たり、レフェリーの基準がブレブレ過ぎて、磐田だけでなくC大阪の選手やサポーターさえも「オイオイ頼むよ」になった、サポーター目線で好き勝手言わせてもらえば、いわゆる『審判に壊された試合』でした。

しかも、この直前にあった長崎との一戦も、審判に泣かされた試合だったということもあって、試合終了直後の名波浩は怒りの感情を押し殺しながら、短いながらも感情を押し込めたコメントを残して、足早にロッカールームへと引き上げていきました。

『結果を受け止めるというのであれば、(中略)ジュビロ、それからセレッソの選手たちが自分たちのため、日本サッカーのため、選手たちは90分一生懸命やったと思います。両チーム選手のパフォーマンスを誇りに思います。』

長崎戦後のコメントで直接審判に言及したことで注意を受けていたからか、いつものような真っ直ぐな伝え方は避けていたけれど、あえて『日本サッカー』という大枠のワードを使ったり、『選手たちは良かった』というコトを殊更に強調したりのコメントからは、『日本サッカーのためにも、選手以外の部分が納得出来ない』という感情が溢れ出ていたように感じます。

そして通常であれば、毎試合クラブの公式HP向けに、試合後コメントが掲載されるのですが、この日は前代未聞のコメントなし。。

この日の試合のことを、本人が今季のターニングポイントの一つとして語ってくれたインタビューがあるのですが、実はとってもエモーショナルな内容でした。

『実は…セレッソ戦の試合後、不覚にも選手たちの前で号泣してしまって…。
(中略)不可解な判定でPKを取られて1-1の引き分け。
それが本当に悔しくて、試合後のロッカールームで『一生懸命やっているやつらが報われないのはかわいそうだ』と、選手たちを前にして思わず泣いてしまった。』

(引用:ジュビロ・名波浩監督の告白。「サッカー人生で初めて悔し涙を流した」https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/jleague_other/2018/07/10/___split_85/index_5.php)

そして、時系列的には恐らくこの後だと思われますが、名波浩の感情にあてられた川又堅碁のアツいコメントが、イライラモヤモヤしたサポーターの心を一つにしてくれました。

どうですか。エモくないですか。ぐっとくるものありませんか。

感情的で、真っ直ぐで、更にその熱量で人を巻き込むチカラを持っているんですよね、名波浩は。

だから選手はついていくし、その熱量の一体感から生み出されるドラマにサポーターは惹かれるんです。

ちなみにこのC大阪戦後の横浜M戦の勝利がどれだけ嬉しかったかは言うまでもありません。(別件で悩ましい想いもしたけれど…)

試合の結果だけでも単純に感情が揺さぶられるサポーターにとって、よりエモーショナルな味付けがされる名波ジュビロは中毒性があって一層楽しめるわけです。


名波ジュビロが楽しい理由②【とってもロジカル】

エモーショナルの対極的な感じではありますが、要は名波浩はこのバランスが良いんですよね。感情的な部分と論理的な部分のバランスが。まさに冷静と情熱のあいだです。(?)

前述した通り試合後のコメントには感情的な部分もありながら、論理的で理路整然としたコメントをしてくれるのが、サッカー玄人にとっては嬉しいんですよね。

試合展開の分析、両チームのフォーメーションや戦術の変化などの解説を監督自身がさくっとやってくれて、それが終了直後だとしても毎回本当に整っていてわかりやすくコメントしてくれます。

映画とかでも観終わってよくわからなかったシーン、解説してもらえるとスッキリしますよね?

あの感覚を、ジュビロ磐田の試合では毎回、監督自らやってくれるわけです。だから勝ち試合のスッキリ感は、他クラブの追随を許しません。(※当社比の独断です)

「あれ?フォーメーション変わった?」とか「あれ?この選手ここで使うんだ??」みたいな戦術的な話って難しいじゃないですか。

特にサッカーみたく試合展開が速くて、状況が刻々と変化していく競技において、その戦術の狙いどころの分析って非常に難易度が高いわけです。実況と解説を聞いていれば一定は理解出来るものの、それでも基本は中立な立場の彼らから特定チームの細かいとこまで聞くのは難しいわけです。
それを名波浩はしっかりと教えてくれるわけです。

それこそ前節の仙台との一戦は良い例でした。

仙台戦のスタメンはコチラ。フォーメーションは3-4-1-2。

この時点で「お?」だったのが2つありました。

(1)松本昌也を左ウィングバックで先発起用
 ・今季2度目の先発だけれど本職はもっと真ん中寄りよね?
 ・本職ウィングバックの宮崎智彦でも良いよね??
(2)3バックの右に櫻内渚
 ・新里が負傷離脱で仕方ないけど、こちらも本職ではないよね?
 ・本職センターバックの大南拓磨いるけど、、まだ経験不足かな??

そして先制点を許した後の前半30分に更に「お?」が3つに。

(3)右ウィングバックだった小川大貴が左サイドにポジションチェンジ

時間が経過して(3)が4バックに変更したからかと理解して観ていましたが、あくまでその結論は主観でしかないわけです。

ただ、サー・ロジカル・ナーガソンは、そんな戦術フリークな観方をするファンサポーターにも優しいわけです。

試合後のコメントでの答え合わせがコチラ。

なるほど。あらかじめ4バックに変更する可能性が高かったわけね。
それなら(1)松本昌也のウィングバックでの先発起用も(2)櫻内渚の3バックでの先発起用も、交代枠を使わずに3バックから4バックに変更するためだったってことでスッキリするね。

といったカタチで、ロジカルな思考と言葉を併せ持つからこそ、試合の狙いを明確に伝えてくれて、勝った時には心も頭もスッキリするし、負けても課題の整理がスッと入ってくるので次がんばってくれよとなるワケです。

感情的になることがあっても、論理的な部分が欠けないから伝える言葉の納得感が違うし、論理的だとしても機械的で頭でっかちではなく、感情的なアツさもあるから求心力があるのかと。

この辺はチームの中心でゲームをコントロールしていた現役時代を彷彿させるバランス力。

さすがは稀代の戦術『N-BOX』を成立させた男。ハマったら止まりません。


名波ジュビロが楽しい理由③【とっても人たらし】

中村俊輔、川又堅碁、田口泰士に大久保嘉人。
クラブの顔を担うクラスの獲得が続く度に『名波浩の人たらし力ハンパないって』と話題になっていて、もちろん名実ともにトップレベルの選手を呼んでくれるのも、サポーターとしては嬉しい楽しい大好きなんですが、ここで伝えたいのはそうした選手を獲得出来るから楽しいって話ではありません。

人たらしだと聞こえが悪いですが、その本質、『人をたらし込めるだけの高いコミュニケーションスキル』を遺憾なく発揮してくれることが、応援する楽しさを引き上げてくれるんですよね。

名波浩のインタビュー記事をご覧になったことある方ならわかると思うんですが、すごく特徴的だなと思うのが、選手のエピソードが幅広く出てくること。

それは名波浩が直接選手とやり取りをしたエピソードもあれば、選手たちを一歩引いたとこからみたエピソードもあるわけですが、応援しているクラブの選手たち、あるいは監督と選手たちの裏話を垣間見れることは、ファンやサポーターとしては当然嬉しい楽しい大好きなわけです。(※二回目)

「あぁ、そういうやり取りがあったから、ゴール決めて名波さんのとこ行くのね」とか、「今のプレー!ずっと練習してたってやつやん!」とか、試合のワンシーンにストーリー性を持たせてくれるという意味で、応援する楽しみポイントが増えるわけです。すごくマニアックですけど。

これって普段から選手とのコミュニケーションが質量ともに高いレベルで担保されているからこそ実現出来る話で、だからこそ前述したような求心力もだし、有望な選手を引っ張って来れる人望にも繋がるのかなと。

そしてファン、サポーターを楽しませる話題の提供にも繋げているのかなと思うわけです。もう確信犯的に繋げているような気がしてます。

『ヤマハで鹿島だけには負けてはいけない』とか、『静岡ダービーは勝ち以外あり得ない』とか、クラブOBだからこそというのもあるかもしれないけど、ファンやサポーターが求めていることを理解して発信してきたり、試合中もゴール裏に向かって盛り上がるように煽って来たり。
そして極め付けは、試合後のコメントで必ず『お客さん』に向けたコメントが入っていること。

毎試合必ず応援してくれている人たちを気に掛けた言葉を発してくれるのは、応援する側としてはすごく嬉しいことなんですよね。名波浩は絶対にここへメッセージを発すること、コミュニケーションを取ろうとすることを忘れないんですよ。

これってすごく当たり前のように思うけれど、実践するとなると簡単ではない話で、でもこれを欠かさないからこそ、常にファンやサポーターの目線を忘れずにいれて、だからこそファンやサポーターが喜ぶであろうコメントだったり、エピソードだったりを発信し続けられるのかなと。

応援する側が求めることを感じ取っては発信してくれる

選手だけではなく、ファンやサポーターもたらし込む高いコミュニケーションスキルがあるから、名波ジュビロは応援しはじめると最後、もう抜け出せなくなるワケです。


【まとめ】名波ジュビロを応援するのが楽しい3つの理由
 ①とってもエモーショナル
 ②とってもロジカル
 ③とっても人たらし

・・・とっても長くなりました。(反省)

最後までお付き合い頂いた方は、ジュビロ磐田がとっても好きな方なのでしょう。有難う御座います。仲良くして下さい。

そうではないけど最後まで読んでみたという方。
これをきっかけに初めてヤマハに行ってみたり、あるいはDAZNで毎試合ジュビロ磐田を観てドキドキワクワクしてみたり、とにかく一緒に『歓喜』する仲間になってくれたら嬉しい限りです。

それではみなさん、明日、神戸でお会いしましょう。


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