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ネームタグ

親子で来店されたお客様。
お2人で仲睦まじく店内をぐるりと一周されて、最初に手に取っていた「街を見下ろすワンピース」のイエローがお決まりになった。

レジにてメンバーズカードをお持ちかお聞きしたところ、LEBECCA boutiqueでお買い物されるのは初めてということでした。

すると、お母様が「以前からよく娘とお店には来てたんです。先日、ブランドが終了するってSNSで拝見して。」と、私に話してくれました。

「いつか娘にレベッカさんのお洋服を着せたいと思ってたんです。だから、ブランド終了までに行かなくちゃねって今日は来たんです。レベッカさんのお洋服は品があって本当に素敵ですよね。」

今まで何組も親子のお客様を接客してきましたが、ここまで親御さんがLEBECCA boutiqueの事を知っていて、熱く語ってくださる方は初めてで、もうこの時点で私は凄く嬉しくて、「ありがとうございます」という感謝の言葉が止まらない状態でした。

そしてこの後すぐ、お母様がLEBECCA boutiqueのことを詳しく知り、好きになってくださった理由が明らかになりました。

「私、数年前まで洋服のネームタグを付ける仕事をしていたんですよ。それで、レベッカさんのお洋服のタグ付けも担当していて。その時に、なんて可愛いタグなんだろう...!と思ってそこからLEBECCA boutiqueを知ったんです。」

鳥肌が立ちました。

「このネームタグを付けるお仕事ですか?」と、綺麗に畳んだ「街を見下ろすワンピース」のネームタグを指差して思わず聞き返してしまいました。

「そうです!もう数年前の話ですけど、、なので、以前店舗へ来た時には、あ!このワンピースのネームタグも沢山付けたなぁってなったこともありました。」

「そうだったんですね....!お会いできて光栄です....ありがとうございます!」
私は何度も全力で伝えました。

こんな事ってあるんだ。
いや、これはLEBECCA boutiqueだから起きた出来事な気がします。


えるさんが、LEBECCA boutiqueのお洋服を実際に縫製されている方に会いに中国へ行かれた時の動画を見て、「この人たちが私たちの洋服を縫製してくださっているんだ」と、感動したことを思い出しました。

そして、LEBECCA boutiqueはネームタグまで魅力的なブランドなんだと改めて気づき、そんなブランドに出会えて、そんなブランドのチームの一員になれて本っっっっ当に幸せだなぁと心の底から思いました。

「また夏までに来ますね!」そう帰り際に言ってくださって、親子のお客様は帰られました。また絶対にお会いしたいなぁと思いながら、見えなくなるまでお見送りしました。

ずっと届けてきた私たちの大切な一着の縫製に携わってくださっていた方に、ブランド終了までにお会いできた事が本当に嬉しかったです。

最後まで心を込めて一着一着を皆さまへお届けしよう。

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