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人間・島田珠代

初めて見たときからずっと注目し続けている芸人がいる。島田珠代(以下、「珠代様」という)だ。
昔、「なるほど・ザ・ワールド」のオーラス・ジャンピングチャンス「恋人選び」のコーナーの出演者という非常にニッチなまねをされていたのを見て、子供ながらにツボにはまっていた。

「恋人選び」のひとコマ
(なぜかダニー・デヴィート氏)

珠代様は、新喜劇の舞台を主戦場として今も大活躍中だ。

4月のある日。NGKで『島田珠代35周年記念公演』があると知り、すぐさまチケットを取った。こんなん観に行くしかない。

ポスターだけでもうおもしろい

前半の漫才は…

私にはあまり理解できない世界観だったが、近くの席の若い女性が、ザ・ぼんちの漫才で呼吸困難になるほど笑っていた。

休憩をはさんでいよいよ新喜劇が始まる。

未知やすえ、辻本茂雄、藤井隆(川柳)
そしてMr.オクレ!豪華すぎる。

『珠代の運命の恋はシャボン玉』開幕

初めて生で見る珠代様は小柄であったが、非常にパワフル。″エネルギーの塊″という感じがした。舞台に出てきた一歩目からもうおもしろい。動きのキレがよすぎるのもおもしろく、しょっぱなから笑いすぎて涙が出た。タオルを持参していてよかった。声の大きさ&張り方がすごい。大ベテランの舞台俳優のそれである。声の大きさだけでこんなにおもしろいことがあるだろうか。稲葉浩志や西川貴教より腹から声が出ている。ものすごい。珠代様の喉は大丈夫なのか。喉がつぶれるのではないか。私が観に行った日は1日4公演とめちゃくちゃなスケジュールだったので、珠代様の身体が心配だった。

藤井隆との掛け合いは台本とアドリブの境界がわからずはちゃめちゃ。壁ドンや「パンティーテックス」をはじめ全ての持ちギャグが詰め込まれたと思われる珠代様渾身の舞台。約1時間の公演だったがずっと笑いっぱなし。珠代様は終始フルパワー。ゴジラみたいに核エネルギーで動いてるんじゃないかな。大丈夫かな。オ〇ム〇理教の菊〇直子は「走る爆弾娘」と呼ばれていたが、珠代様も今にも爆発しそうな爆弾のようなエネルギーを放出している。ガイガーカウンターの針が振り切れそうなほどの元気をもらった舞台だった。珠代様はじめ出演者の皆様には感謝しかない。

つらい時は、心の中に住まわせている珠代様にいつも励ましてもらっている。私が勝手に元気をもらっているのだが、珠代様がつらいときに元気をくれる人がいるだろうか。人間誰しもずっと体調がいいわけではない。きっと体調が悪い日でも、珠代様は舞台に立ち、全身全霊で役を演じ切るのだろう。そして、珠代様は本当はシャイ。で真面目な人だと思う。そんな人が、舞台であのようなダイナミックなギャグをし、観る者すべてを笑顔する。持ち前のセンスと経験・努力によって築かれた匠の技である。まさに人間国宝。

「稀代のコメディエンヌ」。そんな陳腐な言葉では言い表せないほど、この目で見た珠代様は魅力あふれる″アーティスト″だった。

大阪に生まれ、新喜劇を見て育ったのに、なんでもっと新喜劇を観に来なかったのかと後悔しながら帰路についた。

私が観た回は、(関西では)6月17日にMBSで放送されるとのこと。ぜひご覧になって、珠代ワールドを堪能して頂きたい。

💃・💃・💃・💃・💃
島田珠代様
いつもありがとうございます。
大好きです。
おかめより。

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