データ分析者のキャリアなんもわからん問題

ゴールデンウィークも終わるしポエムを投下してもだれも文句は言わない

前提

・ 現職がJapanese Traditional Company
・ 当方データアナリスト(アドホックなデータ分析官)(システムとかわかんない)2年目。
・ 現職はslackもクラウドも「セキュリティ」を理由に導入できない
・ 「やめる」つったら「金をやる!」と言われたので慰留しそう
・ 私はデータサイエンス的エンジニアになりたいのか?データサイエンス的コンサルタントになりたいのか?なんもわからん

データ分析界隈お気持ち表明

データ分析界隈は今大きな注目を集めているし、キャリアプランについてもある程度考えることのできる市場規模になってきている。
市場を見るに、データ分析界隈では大きく2つの潮流があるように思われる。「データ分析のためのシステムエンジニアリング」と「データ分析によるコンサルティング」の2つがそれである。
「データ分析のためのシステムエンジニアリング」は、データを持つ企業が、彼ら自身でデータを活用できるようなシステムを開発する。昨今話題になっているデータサイエンスを主事業に活用している企業も含まれるものとして話を進める。
一方「データ分析によるコンサルティング」は、結構昔から細々と続いてきている事業ではある。データを借りたり、何らかの方法で集めたりして、それを分析し、分析した結果をもとに企業の意思決定を支援する。
私はTwitterランドの住人で、この潮流のうち「データ分析によるコンサルティング」の潮流に乗っている側の人間である。しかし、Twitterランドでよく見るのは「データ分析のためのシステムエンジニアリング」の人間であり、そうした人々がいろいろな成果をアウトプットするたびに「データ分析で生き残るには、システムエンジニアリングを学ぶ以外に道はないのではないか」と直感しているし、その直感は概ね正しかろうと思っている。「データ分析によるコンサルティング」は、細々と続いてきただけあって息は長い。すぐにお役御免になることはないだろう。データを眺め、口八丁手八丁で「如何様」にも解釈を変えられる点は、古代の占い師にも近い。

私はこの1年で何を成したのか

1年目の私はRやPythonでデータを加工し、分析し、結果を取りまとめるような業務に従事した。非エンジニアリング系企業の中では高い技術を買われて投資レベルの研究開発にも1年目から従事し、それなりの成果を出したつもりだった。
1年目で稼いだ給与は320万弱だった。手取りにすれば280万だ。「世間一般の1年目であれば相応の年収だ」と飲み込むこともできようが、傲慢な私は「果たして私がRやPythonのコーディング、統計学、機械学習の知識を活かして積み上げたこの1年の価値は、たった320万円なのだろうか」とも思っていた。
まあ、それ以外にも「下っ端精神論」「過剰なレベルのマナー」「上意下達の徹底」などのJapanese Traditional 人事との折り合いがつかず、とても疲弊した。
一方で部署ではとても良くしてもらった。部署の居心地はいいし、少なくともJapanese Traditionの香りはしない。飲み会もなければ、上司の顔色を伺う必要もない。現職でここ以外に異動が決まったら即やめようとすら思うほどに、現職における最適解だった。
それでも転職活動は続けた。主に「データ分析のためのエンジニアリング」ができるような企業を探していた。半分は相応の金、もう半分はJapanese Traditionからの脱出が目的だった。
有り体に言えば、自分が今の市場でいくらの価値を持つ商品であるかを知りたかった。
転職活動を続けたら、「データ分析のためのエンジニアリング」を主事業とする企業からいくつか内定をもらった。エージェントには「先方はあなたを高く評価しています。他にも何人か面談していますが、優先的に話したいと言っています」などと言われていて、私はエンジニアリング方面でもやっていけるかと錯覚していた。
当たり前のように現職との「給与交渉」が始まる。2年目で昇給の交渉をする人間は現職設立以来なかったことらしく、揉めに揉めたらしい。今の所どうにか昇給を享受できそうではある。「データ分析によるコンサルティング」担当としての市場価値を、会社に認めてもらう形になった。
結果をエージェントに伝え、慰留の方針で考えている旨を伝えたところ「先方のあなたに対する評価はそこまで高くない」と言われた。さらには「現職の居心地の良さを優先しても市場価値は上がらない」とも。居心地はいいが、それを優先したつもりはないのだが。
他の会社へ移る気が失せた。1年耐えた結果、Japanese Traditional 人事と関わることは減った。おかげでJapanese Traditionの影響を受けることもなくなり、金も相応もらえると分かった以上、期待されていない転職先を選ぶ義理もない。
というか疲れた。私は何が欲しくて転職先を探していたのか、分からなくなってしまった。

私はこれからどうなりたいかわからなくなってしまった問題

エンジニアリングが甘い職能でないことは素人なりに理解している。
彼らの待遇の改善がニュースになるのは、彼らの職能の高さと価値の証左だ。純粋に尊敬する。
そして時々私もエンジニアになりたいと思ってしまう。
私はRとPythonを書くが、pandasやnumpy以外のPythonの作法はよくわからないし、WebアプリやソフトウェアをPythonで「作る」と言われても、全くイメージがわかない。
この程度の私が、ただデータ分析ができるだけで、関連するエンジニアに転向しようというのは虫の良すぎる話だ。できるのだろうが、ハードルは高い。
きっと私には「データ分析によるコンサルティング」が身の丈に合っている。……そう割り切れたらどれだけ楽だろうか。
「データ分析のためのシステムエンジニアリング」を進めているエンジニアたちは毎日創造力に溢れた活動をしているし、自分で実装したシステムが実際に動いて、事業の改善に寄与しているという実感があることが以下に達成感をもたらすのかは、Twitterランドで眺めているだけでも十分に感じられる。大規模なデータをクラウドに投入し、計算を行い、その結果をアプリケーションに渡して通知を出したり、サジェストしたり……データで世界を変えているように見える。
何より「仕事が楽しい」らしいのだ。そんな感覚知らない……知りたい。
隣の芝生は青く見えるものだが、彼らは「データ分析によるコンサルティング」が青く見えているのだろうか。
というか私は一体、何になればよいのだろう。

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きぬいと

サイエンス×テクノロジー=エンジニアリング

科学とは「事物の本質を表す体系的な知」であり、技術とは「特定の場面で応用される実践的な知」である。すなわち工学および工業とは「人々にとって有用な構造物や発動機関の設計・組立・運用に資する形式的な知」をいう。
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