見出し画像

認知機能低下の兆候

本編は無料で読めます。

今年は母の認知症に苦しめられた。

兆候

1.2,3行のメール文章を理解できない。時間と場所を指定したが、時間の方は認識されなかった。

2.ピエンと怒りっぽさ。先のメールの件で私に非が無いことを説明したら、泣き出し逆切れした。

これら2点で加齢老齢によるものだと、私は楽観していた。そして半年ほどで次の段階へ。

3.家事をやらなくなった。やっても洗剤など不適当に使いだした。住んでいる人数に対し料理の量が明らかに多いとか。ジェルボール7~10個は入れすぎだろ。乾いた洗濯物はタンスなどに収納せず、ベッドやソファーに置いていた。整理整頓ができなくなっていた。

4.カレンダーが読めない。時間の感覚がなくなった。この時点で母を病院に連れて行くべきだった。仕事に家事で忙しく気が回らなかった。

5.お金に無頓着になり、銀行口座の存在を忘れた。当然暗証番号も忘れた。おそらくATMを操作できなくなっていたと思われる。ゾンビのように少額でもお金をたかられるのはキツい。お札で購入し、お釣りの小銭があちこちの入れ物(ジャムの空き瓶とか)ぎちぎちに入っていた。小銭も併用しての支払いができない。

6.ゴミ袋に物を捨てる決断ができない。また捨てられても仕分けできない。通販系の冊子や請求書、マスクの空箱などが溜まっていく。仕分け直しは高ストレス負荷。なおマスクの空箱にふりかけののりたま味が入っていた。

7.同じものを何度も買う。ホチキスの針、輪ゴム、油性ペン、クリップ。居間のわかりやすいところに鎮座しているのに、不足していると思い購入に至ったのか、何も買わずに退店するのに忍びなく買ってしまうのか。ボケてきても、体裁を気にするところに感心したが、関心を払う方向が違うだろ。アイスも購入し、冷蔵庫へ。でろでろになったアイスを捨てるルーティーンが加わった。スーパーカップとあずきバーを見ると気分が悪くなった。冷凍庫の場所を教えそこに入れるようお願いしたが、次の日には忘れられていた。リアルコントは正気を失わせようとする。

8.文明の利器に対応できない。リモコンはあれば、暇つぶしに押す。夜中に照明やエアコンのスイッチ音が聞こえると私の眠りが浅くなる。冷房から暖房へ誤って作動させ、「暑い。なおして」とゾンビのように足音を立ててくるのは心臓に悪い。鍵をかけられない。回す方向が決まっているのに錯乱するようだ。人通り車通りに面した住処で泥棒に入られなかったのが救いだ。スマホの利用は論外。車の運転もパニックじみていた。免許も車の鍵を取り上げた。

9.短い睡眠を繰り返す。2,3時間ごとに起きたり寝たり。時間感覚の無さと昼寝と連動している。

10.夜の散歩で家に帰れなくなり、警察に保護される。徘徊そのもの。これを機にうごきまくりだした。

覚えているのはこんなところだ。

取るべき行動・対策

行政(自治体・ケアワーカー・介護認定など)は医師の診断が無いと動きようが無い。病院周りと並行して銀行口座の復活(銀行印、暗証番号の再登録)させた。年金証書の再発行もやった。母宛の郵便物の中から年金機構のものを速やかに回収した。321を脳みそで濾過し行動力に変えるのはしんどい。ボケた人はけろっとしている。この対比が321を加速させる。よく56さずに済んだと自分を褒めておく。うつ病の再発させられたことで実質共倒れだ。今も低空飛行でなんとか仕事や生活をしている。有給を消費して手続きをするので仕事場への丁寧な説明は欠かさずに、もしかしたら経験者が助言をくれるかもしれない。

これらを読んで早期に医療やその先に繋がることを切に願う。以下は愚痴。

ここから先は

365字

¥ 500

たぶん旅行の代金になります。