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BIT VALLEY 2019 DAY2 9.14(土)

10:50 - 11:30 ホールA(9F)
「よい」だけでは足りない! –世界に飛び出していくために必要なマインドセット–

澤 円
圓窓代表

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現代の日本人が1日に触れる情報量
=平安時代の日本人が一生で触れる情報量
=江戸時代の日本人が一年で触れる情報量
世界に存在する全データのうち、直近 2年で生まれたデータの割合=90%
オンライン上に存在するマネーの割合=93%

▼「よい子」って?
・大人は常に正しいのか
・汎用スキルに勝ちはあるのか
・無駄な制約になっていないか

なにをしなくちゃいけないか、ではなく、どうありたいか
(knowing, doing, being←ここ。自分はどうありたいか)

・いろんなことを試しにやめてみる(チームMTG、メール…但し、やらないといけないことは120%でやる。)
・どんどんアウトプットする(質問することもアウトプット)
・もっと心を自由に

12:00 - 12:40 ホールA(9F)
音楽シーンの現在、そして未来 –いま、J-POPに求められるイノベーションとは–

亀田 誠治
音楽プロデューサー / ベーシスト

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DL<サブスク。サブスクの売上金額は6年前の10倍
日本はサブスクの波に乗り遅れている。イノベーションを拒んだり怖がったり。

サブスクが変えたもの…
聞き方/受け取られ方が違うので、曲の構造(=曲全体の分数)が変わった。
CD中心だとイントロがあってストーリーがあって…となるが、サブスクだと最初のイントロで良い!とさせたいのでギュッと凝縮される形になる

↑日本での類似でいうと、Foorin「パプリカ」が近くて、ミーム的拡散をしている。
ヒットが子どもたちにまで届いて浸透する。

14:10 - 14:50 ホールA(9F)
BIT VALLEY 4社プロダクトオーナーが語る これからのモノづくりとは?

上野 千紘
株式会社サイバーエージェント
Lulucos by.S プロダクトマネージャー

山本 稔也
GMOペパボ株式会社
minne事業部 マーケットグループ マネージャー

黒澤 隆由
株式会社ディー・エヌ・エー
オートモーティブ事業本部 プロダクトマネジメント部 部長

小野里 浩司
株式会社ミクシィ
KARASTA プロダクトマネージャー

稲守 貴久
GMOインターネット株式会社
次世代システム研究室 / デベロッパーリレーションズチーム

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▼ユーザーファースト?ビジネスファースト?
ー将来的にはお金を稼げないといけないので後期はビジネス優先に、ただユーザ獲得できないと話にならないので初期はユーザファーストになる。
ー予算配分する人にプレゼンして、先を見据えたらこうなるので、いまはこうしたい、みたいな説得をする。
>>バランス感覚!<<
ーどれくらいの時間軸で考えるか(短期、中期長期)

▼IT産業の変化とこれからのモノづくりとは?
ーまだまだトラディショナルな問題を抱えている産業が多く、少しずつITが入り始めている状態。参入できる場が広がっている。(タクシー業界)
ーパフォーマンスを披露できる場所が少ない。ITに置き換えると言うより、プラスしている感覚。(エンタメ業界)
ーリアルな体感をネットでできたらいい。デパート1Fの化粧品エリアをぷらぷら歩くような感じで(コスメ業界)
ーモノづくりのできる幅が広がっている(ex.3Dプリンタ)ので表現の幅が広がっている。モノづくりをしている人たちの支援ができるといいし、支援の仕方も幅が広がっている(minne)

▼ユーザーから愛されるプロダクト開発とは?
ー相手の好みに合わせて作っているだけではだめで、自分を磨く・自分はこうしたいという芯を持つことが必要。
ーリアルで会って、作り手さんたち(ユーザー)の生の声を聞く。
ーユーザーテストやアンケートをいかに反映するかはPMの腕の見せどころ。
ーロジカルに綺麗にまとまっているプロダクトは上に通しやすいし、使用前のユーザはいいですねって言ってくれるけど、実際には使われないこともある。もちろん妄想ではだめだけど、本当に使ってもらえるのかどうかまで創造しないとだめ。(けどそれって難しい。再現性を高めていく)
>>PMはいかに成功率を上げるかが重要。正解はわからないけどデータを見ながら打率を上げていく<<
ーいまない価値をどう創出する?ロジカルに考えると、みんな同じ答えにたどり着いちゃう。…プロダクトの強みを見つけ、世の中の兆しを見つける。
・工数が短くてテストできるものはとりあえず入れる
・工数が大きいものは気合。笑
ー最終的には自分がやりたいかどうかかなあ…

15:20 - 16:00 ホールA(9F)
世界中の開発者と共にモノづくりをするために必要な6つのこと

田中 洋一郎
株式会社ディー・エヌ・エー
ソフトウェアエンジニア / ITアーキテクト / Google Developers Expert (Assistant, Web Technology)

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個人が低コストで、世界中の人々とモノづくりができる時代

自分が作ったものをgitで公開、英語でドキュメント書く。そうすると世界中から不具合報告や新機能要望が来る。日本語で書いて出すよりもがんがんにFBが来る。最大瞬間風速ケタ違い。

①素振りを欠かさない
基本がなければ応用もない。応用がなければ閃きもない。
なにも持っていないところから、探して試してを繰り返し、引き出しの数を増やす。
★さまざまなチュートリアルをやりまくる
★ベータ版をとにかく使ってみる

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②居場所を探し続ける
どこにいれば自分が信じる次のステージに行くことができるかを考える。
1社にとどまる必要はない

③外部とのつながりを持つ
広い視野を持つためには身近から。
近くの勉強会に顔を出して→手を動かしてアウトプットする(なにか作ったり、ブログ書いたり)→社内の人間に話す→徐々に影響範囲を広め、話す場所を広げていく。
迷ったら、即そんな仲間に相談。気がつくと多様性の中にいることに。

④なにかを作って公開する
公開すると、それが思わぬきっかけになることがあるのだぜ

⑤カッとなったときにやる
いっぱい仕事をしていっぱいチャレンジして積極的にモノづくりに関与している人は、事故の確率は上がる。が、そういう人こそ優秀

⑥英語に屈しない
いきなり日常会話の英語を話すのは難しいので、自分の得意なこと+英語から入っていくとよさそう。
・日本語ガン無視して英語しか書かない
・作ったものを英語で宣伝してみる
・英語で答えてみる(stack overflowとか)
・英語が第2外国語な人のほうが多い。お互い興味あることなら、何度でも聞き直して大丈夫

16:30 - 17:10 ホールA(9F)
違和感から始まる創造設計 –さて新しいものを考え出そうと頭をひねってみても、なかなかネタが出てくるものではない–

中尾 政之
東京大学 大学院工学系研究科
教授

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いまの日本の製造業の経営者の気持ち…
売れる商品を世の中に出したい。けどその商品が少なくとも新しくないと顧客が見向きもしてくれないので”創造”しなくてはいけない。

これまでは、欧米からの技術導入とその国産化が仕事だった。
植民地型教育では、創造するような体系だった講義は組み込まれていない。

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日常生活に慣れすぎると違和感を覚えることが難しくなる。意識する。
論理的でなくて良いので、自分の気持ちに正直に。

17:40 - 18:40 ホールA(9F)
TECHNOLOGY×CREATIVEの可能性
–モノづくりにおけるテクノロジーとデザインの力–

土屋 尚史
株式会社グッドパッチ
代表取締役社長 / CEO

成田 一生
クックパッド株式会社
執行役 / CTO

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▼キャリアの振り返り
(成田さん高専の人…!)

▼キャリアの選択 エンジニアの道、デザインの道
成田さんはyahooへ。インターネット系で新卒採用やってるところが少なかった。同期は300人、うちエンジニアが200人。フロントをやりたかったがバックエンドに配属になり、やってるうちにフロントよりハマる。
土屋さんは最初、営業職。あちこち点々とし、web屋になり、iPhoneが出たときにUIに衝撃を受け、そちらの道に進む。
スペシャリスト側で登っていくか、マネジメント側に行くか。(ですよね)

▼キャリアの選択 スペシャリストか、マネジメントか
上司に自分の顔を売る(計画的偶発性。笑)
自分がコードを書くのも好きだけど、自分よりコードを書ける人たちがより気持ちよく働いてもらえるように効率を最大化するのおもしろい、と思い、マネジメント側へ。みんなあんまりマネジメントやりたがらない。
コード書いててほしいけど…マネジメントしてほしい…ってときはどっちを取るのも正解だし、もうめぐり合わせだと思って本人に聞いてみよう。
エンジニアで、20代でマネジメント経験があって…っていう人はめっちゃ重宝される!

▼サラリーマンで上に行くか、フリーランスになるか、起業するか
フリーランスは「自由とはなにか」を考えさせられる、きつい。
コーディングが好きでエンジニアが好きだったら、そのことだけ考え続けられるのはサラリーマンがいちばん自由かも。チームで仕事するの楽しいし。
プロダクトづくりに関わる仕事はほんと楽しいので…!
でもいま、起業するにはめちゃくちゃやさしい世界になってて資金調達もしやすいので、起業するのもあり。9割辛いことだけどめっちゃ勉強になる。エンジニアやデザイナを理解していない経営者はこの先生き残れないと思うので、そういうのを経てから起業するとめっちゃアドバンテージある。

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