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東北YEGブロック大会・記念事業より…「創業と守成」

久々の更新です。日記のようなものになります。

私は、地元の商工会議所青年部(YEG)に入っています。
先週金~土曜日にかけて、東北ブロックの大会が青森県むつ市で行われ、そちらに参加しました。

そこで行われた記念講演の内容が、とても心に響く内容だったので、書き留めておきます。
参加者が少なかったのがもったいないほど、よいお話を聞かせていただきました。

講師は、(有)りんごミュージックの樋川新一社長。
タレント・王林さんが最近まで所属していた、青森発のアイドル「りんご娘」の育ての親です。


創業のきっかけや地方創生、地方におけるランチェスター戦略など、ユーモアを交えた幅の広い楽しい講話でしたが、一番印象的だったのは人材育成に関する事でした。

「大好きなことで、誰かの役に立つ」ための考え方を、所属タレントさんや練習生に教え込むのだそうです。

礼儀作法から話す力、様々な人とのつながりを大切にする心や感性、ポジティブシンキング、目標設定(タレントとして・自分自身として)etc...

こういった人間力の基礎となる部分を、月謝無料でたたき込み、あえて都会に出ずとも地方から戦っていける人材を育てることが、まちの底上げにつながるのだ、と。


きっと、王林さんもこうした教えがあって、ネタではなく「青森県知事」を本気で目指しているのだろうと思います。

学校の勉強では知りえないことを教える仕組みをちゃんと整えてあげれば、夢の幅は広がるのかなと思いました。

そのためには、地域にいる大人たちがもっと連携を深め、未来に投資していかなくてはなりません。


私の会社の事務所には、創業者から受け継がれた「桃李無言」という書が掲げられています。

人格者には黙っていても、徳を求めて人々が集まってくる、という意味だそうです。
ちなみに、成蹊大学の「成蹊」は、この故事から由来する言葉ということでした。

樋川社長も”桃李不言 下自成蹊”という言葉が好きだ、と仰っておられました。それはまるで、20年かけてやっとよい実りを迎える「りんごの木」のようだと。

一本のりんごの木をあせらず、じっくりと時間をかけて育てる。

人間も、親、友達、地域の人々から、体験や愛情、叱咤激励などの養分をいただき、ちょっとずつ根を張り、枝を伸ばし、花を咲かせ、大人になり、実りはまた次世代へと紡がれます。

いま地方に足りないのは、次世代へと紡ぐための「土壌」なのかもしれません。


そして、”桃李不言 下自成蹊”が歌詞に織り込まれてる「りんごの木」という曲があります。

めっちゃいい歌なんで、まずは聞いてみてください!


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