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1-2-1-2 笑えガイア、げらげら笑え(2)

目指す未来の1つは空間の再設計だ。未来は都市ではない何かの場所を作ることではないか。未来は自動車でない何かの移動手段を作ることではないか。未来は家ではない何かの場所をつくることではないか。空間自体は我々とともに生きる生命体なのだ。
すでに在宅勤務やリモートオフィスは実現している。仕事のために都市に住まなくてはならない制約はなくなっている。親が気に掛ける教育についても都市にいなくてはならないという制約はなくなりつつある。子供の教育には集団生活も必要なので森の中で子育てとはいかない面もある。ハイジもクララのもとに行った。しかし、少なくとも知識の面では都市でなくても十分な教育が可能だ。
人生100年時代を迎えて、子供と一緒にいる時間は、人生全体の1/4(25/100)程度でしかなくなる。都市という場所の必然性は薄らいでいる。
米国にはトレーラーハウスで移動生活をする人たちがいる。オートキャンプ施設が普及している米国ならではの生活様式だ。また、小型住居に車輪を付けて、知り合いの住居の軒先に間借りして居住するスモールハウスという流行も起こっている。日本の若者の中にも軽トラックを改造して移動住居を提唱する人たちがいる。住居に対する革命家たちだ。
こうした移動住居の弱点は汚水の処理にある。上水の再利用機器は普及しているが、し尿などの汚水は、汚水処理施設に廃棄するよりほか方法がない。

森の中で何百万年も生きて、わずか数万年だけ森を抜けだした人類にとって都市は過渡的な居場所だったのではないか。都市が生み出した産業と技術を持って、あるいは一度捨てさって、新たな居場所を作ってはどうか。

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