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元スポーツアナの週一コラム   vol.17 画期的な判断

画期的な判断

ドーハの歓喜で
眠い目を擦りながら
書いている❗

日本が無敵艦隊
スペインに勝利し、
サッカーW杯
決勝トーナメントに
進出決定!
アディショナルタイム
7分も長かったが
逆転シーンの
VARも
手に汗握った。
結果は
三苫選手がゴールライン
ギリギリでボールを戻し
田中碧選手の
シュートが
認められた‼️
ただテレビの映像では
ゴールラインを
割っていたようにも
見えた⁉️ので
物議を醸す事は
試合後当然の
成り行きだった。

しかし
この大会から
前回導入された
映像による
審判補助システム
ホークアイに加え、
直径22センチの
サッカー公式ボール⚽に 
チップを埋め込んで
正確にボールの
位置を測定出来る
ドイツ・キネクソン社製の
技術も導入されていた❗
観客席最前列の外周に
アンテナを張り巡らし
チップと連動して
正確に位置を
割り出せる
映像との融合技、
三苫選手本人が話した
1ミリの世界を
誤差なく捕らえる
優れもの。
映像だけなら
ひょっとしたら
覆っていたかも知れない、
正に際のプレーが
浮き彫りになる
素晴らしいアイディア。
執念の動きが、
証明される
有る意味
ニューヒーロー❗
あの判定が逆なら
三苫選手の
トライも
いずれ薄れてしまうが、
これで永遠に
武勇伝となった。
 
そんな事を
書いていると
あの時もし
映像検証や
ボールにチップが
入っていたら
判定は覆っていたろうな‼️と
思い出した場面が有る。

それは
2006年
プロ野球ハマスタの
DeNA×阪神
8月11日の試合❕
5回ベイスターズの攻撃
2死2・3塁
ピッチャー安藤
バッター石井琢朗
ボールカウント
当時ツースリーの
フルカウント、
安藤の投じた
ワンバウンドの
スライダー
石井琢朗
ハーフスイング気味に
動いてバックネット
方向にボールが転々❗
捕手矢野燿大は
追い掛けず
打者石井琢朗も
打席を外して
走らず
明らかにファールの
雰囲気。
しかしながら
有隅球審はワイルドピッチ、
つまり
ハーフスイング
を取る訳でもなく
ファールと
判定下す訳でもなく
投球ボールとジャッジ!
慌ててバッターが
走り始めたが、
キャッチャー矢野は
そのまま動かず
ファールを確信していた。
このコールに
当然納得出来ない
矢野選手は
2度3度球審の胸を突き
即刻退場。
首位中日を
5連勝で追い掛けて
いたチームに
水を差す敗戦となった。

猛抗議をした
岡田監督も
誰が見ても(誤審)と
分かるやろ、
野球が駄目になるわ❗
と吐き捨てた。
その判定に対し
渡田責任審判が
「バットにボールが
 当たっているかどうか
 確認出来ず
 (投球)ボールで再開します」
と歯切れ悪く説明、
バットに当たった音も
ベンチで確認出来た
だけに
本当に勿体無い
判定だった。
人間が下すものなので
間違いは付き物だが、
選手・チームを
左右しかねない
大きな場面は
やはり確証の
有る裁定が
下されるべきである。

試合後
矢野選手と食事をしたが、
ファールだから
ランナーも見てないし
ボール取りに行く
必要もない。
変に動いたら
暴投認めることに
なるからね❗
その通りだと思ったし、
チームもその後
流れを失い連覇を逃した!

今では
プロ野球も
リクエスト制度が
定着したが、
その対象は
あくまで
アウトかセーフを
判断するプレーにつき
行える物。
投球判断(ストライクorボール)や
ハーフスイングは
対象外と
なっているので
当時もし
現制度が有ったら
どうなっていたか?
野球は
1ゲームで使用する
ボールも多いので
チップは
そう簡単には
埋め込めない、
だから
これを機に
リクエストの幅を
広げてみては?
これまで
恐らく多くの過ちが
有った事だろう❗
そんな過去から学び
繰り返さない事が、
未来のスポーツを育む。
三苫選手の
パスがゴールラインを
割っている判定だったら
ドイツが勝っていたので
引き分けの日本は
敗退していた❗
再びドーハの悲劇に
見舞われた事を思えば、
天と地
画期的な判断だったと思う。






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